それはまるで降格が決まったJ1クラブのごとく・・・櫛引、秋山、相馬に続いてマテウスと裕紀が出場機会を求めてそれぞれ横浜FMと大分でのプレーを決断、さらに金井の退団も濃厚となっているとのことで、シーズン終了を待たずして今や立派な草刈り場と化している名古屋が横浜FMから20歳のMFを期限付きにて獲得しております。
5月に行われたU-20W杯で由勢や洋輝と共にプレーし活躍を見せた横浜FM下部組織出身の有望株選手で、ポジションはMFながらSBもこなす右利きのオールラウンダーとのこと。一気に選手層が薄くなってしまったチーム状況に加えて、ブレークを見込んで獲得した洋輝が今一つ伸び悩んでいる名古屋にとってはとりあえず的を得た補強といえます。
この時期に加入したからには当然のことながら即戦力としての期待もかかるわけですが、主力と控えの境界が明確に区別される現体制の名古屋ゆえに、与えられたチャンスで何らかの爪あとを残していかなければ即座に今の洋輝と同じ立場に置かれることになるでしょう。そんな厳しい状況を理解したうえで移籍を決断してくれた山田康太君の加入をまずは心から歓迎したいと思います。
それにしても一昨年の昇格と昨年の残留そして今シーズンのスタートダッシュに貢献してくれた選手達との別れは辛いし残念です。チームが進化を遂げていけばその分だけ選手のふるい分けも進み、ベンチ入りさえかなわない選手が出てくるのは当然だし仕方ないとはいえ、ただでさえ故障者を多く抱え、9月にはルヴァンカップ準々決勝も控えている名古屋にとってレギュラークラスの選手の流出は間違いなく痛手です。
第2登録期間の締切り日が目前に迫るなかではたして山田君に続く新たな補強はあるのか・・・いっそのこと目指すサッカーを体現しタイトル獲得という結果を残しているU-18の選手全員を2種登録して起用してみるというのはいかがでしょう・・・。