当日の入場者数1,886人・・・
名古屋にとっては2年ぶりとなる今大会2回戦の舞台として選ばれたのは豊スタではなく長良川競技場・・・ファミリーにはお馴染みの名古屋港サッカー場を回避したのは単にスケジュール上の理由なのか、はたまた多数抱える過去の苦い思い出ゆえのことなのか・・・。
名古屋が長良川競技場で天皇杯を戦うのは大雪で語り継がれる2003年12月20日の4回戦(vs東京V)以来で、個人的に訪れるのは杉森考起君目的で参戦した2018年のFC岐阜対町田ゼルビア戦以来となります。県境をまたぐ不要不急の外出行動に疑問と負い目を感じつつも、今月、名古屋が国内で戦う唯一の公式戦ということで参戦を決めた私です。
今回の対戦相手となった岡山県代表の三菱自動車水島FCは現在中国リーグ所属で2016年には全国社会人サッカー選手権で優勝、過去にはJFLを舞台に戦った実績もある経験豊富な社会人チーム。1回戦では同じ中国リーグ所属で山口県代表のFCバレイン下関を3-1で下し勝ち上がってきております。
主力メンバー中心で臨んだ名古屋は序盤から主導権を握りながら無得点のまま時間が経過し嫌な雰囲気が漂い始めるも、FKとPKで先制、追加点が決まって気持ち的に楽になるとその後も粛々とゴールを重ね、世の皆様方においしいネタを提供することなくクリーンシートで試合を終えてくれました。試合後、厳しい試合展開の中でも前後半で決定機を作るなど最後まであきらめない姿勢を見せてくれた三菱自動車水島FCの監督や選手達には名古屋のファミリーからも健闘を称える拍手が送られておりました。
公式戦初ゴールを決めた陽也と石田の活躍という収穫があった一方で、格下チーム相手にも手詰まり感が垣間見えるなど相変わらず攻撃面での課題は抱えたままの名古屋。その課題がこの一戦で解消されたとは思えませんが、心配していた怪我人が出なかったことも含めて、少なくとも気分良くタイの地に向かうことはできそうです。開幕まで2週間を切ったACLに向けて、代表に招集中の中谷と相馬には無事な帰還を、そしてチームには後悔しないように考えうる準備を全うしたうえで臨んでいただきたいと思います。