当初は期限付移籍での獲得を目指すも相手クラブ側が譲らず完全移籍で名古屋の選手となってから早いもので9シーズン。私自身はそれまでクラブが無駄な大型補強を繰り返していたこともあって獲得には否定的で期待もしていなかったし、実際に入団当時の監督の戦術にフィットせず不遇の時を過ごす状況を見るにつけ、彼がチームを去るのも時間の問題と思っておりましたが、監督に就任したピクシーのもとで見事再生し初優勝に貢献するなどその後の活躍はご存じの通り。11番にふさわしい選手としての役割を果たし我々グラサポの記憶に残る存在となってくれました。
新体制となった今シーズンはシーズン前半こそ主力としてチャンスを与えられながら、パートナーのケネディが不在だったこともあり思うような結果が出ず、リーグ戦再開以降は怪我の影響もあって出場機会が激減。ここ最近は練習には復帰しているもののベンチ入りのチャンスすらなく、はたから見ていても構想外となりつつあったことは否めない状況でした。幸いにも玉田本人はまだまだ現役続行の意欲は十分、既に気持ちの切り替えもできているようで、来年以降もユニフォームの色は違っても彼がプレーする姿を観ることができるというのは喜ばしいこと。新天地での活躍に期待したいと思います。
これで優勝時の主力メンバーでチームに残っているのは楢崎、闘莉王、小川、ダニの4人だけとなりました。来シーズンは本当の意味で世代交代を進めるクラブの真価が問われる一年となりそうです・・・。