アルゼンチン 0-4(0-1) ドイツ
7/3 @ケープタウン グリーンポイントスタジアム
理屈じゃない力技のサッカーで相手をねじ伏せてきたアルゼンチンが、規律正しい理路整然としたサッカーを体現するドイツを相手に惨敗。
現代サッカーにおいてはむしろ当然といえるこの結果を一番喜びそして安堵しているのは、もしかしたら世界中の監督業に就く皆様方ではなかったでしょうか。自転車しか乗ったことがない人間が高性能戦車を駆るが如く、優秀な選手を擁するチームの監督がカリスマ性とモチベーターの才能だけでW杯の頂点を極めてしまった日には、モウリーニョやカペッロはもちろん、それこそ寝る間も惜しんで戦術や戦略をねり、それでも結果が出ない時もある監督の皆様方はたまったものではなかったと思います。
そのアルゼンチンとは全く正反対のアプローチで手堅いサッカーを標榜するも、同様に脆さを見せて準々決勝であっけなく散ったドゥンガ率いるブラジルと共に今大会で稀有なチームだったと思います。