木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

第4回乳がん患者会『スノードロップ』

2009年10月31日 | 患者会
今年1月に立ち上げられ 3ヶ月毎に開かれている乳がん患者会
 名称が『スノードロップ』に決まりました

スノードロップ(Snowdrop)とはこんな花



ヒガンバナ科ガランサス属の球根類で 和名をマツユキソウ(待つ雪草)と言います
冬の終わりから春先にかけ花を咲かせ 春を告げる花

学名のガランサスはギリシャ語のgala(乳)とanthos(花)の合成語

花言葉は 希望 慰め 

 患者会にふさわしいピッタリな愛称になりました

そして第4回目 今回の学習会は
 浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター鈴木勝昭先生を迎えて

「気持ちのつらさについて」

心の状態と 免疫機能の関係について精神科医の立場としてお話しくださいました

不安 憂鬱 → 免疫機能の低下
がんという病をかかえて重い落ち込みを呈した → 脳の血流 糖代謝が低下

笑いは一時的に免疫機能を強める

かといって無理に前向きにする必要はありません
 つらいのに無理して前向きにしてもかえって免疫力を下げてしまうのだそうです

不安 つらい思いを身近な人にうちあけたり
 誇りにしている過去の業績の思い出を振り返ったりしましょう

人の感情は全てその人の物事の受け止め方あるいは考え方(認知)によってかわる

認知はコントロールできます
例えば
 コップ1杯のジュースを半分飲んだ後

もう半分しかない 
まだ半分もある

同じ量なのに考え方でこんなにも違うものです

まずリラックス 落ち着いた状態でいること

リラックスできる呼吸法
 鼻からゆっくり深く息を吸い込み 5まで数え ゆっくり吐く
 鼻からゆっくり深く息を吸い込み 5秒止め 5から1へと逆に数えながらゆっくり吐く

リラックスできる足先を使った軽い動作

まず楽しい場面を思い浮かべゆったりと腰掛に座り
 ① 左足つま先を床に向かってにぎり10秒 ギュッ
 ② 元に戻しリラックス20秒 リラックスした感覚を感じる事に集中

①と②でそれだけ違うか認識し ①と②を繰り返しやってみる

足先だけでなく肩などの他の箇所でも試してみましょう


気持ちのつらさが生じるのは人間としていわば当然の心の反応ですが
だからといって放置したり我慢しすぎたりしているとうつ病などの精神疾患につながる事もあります
とにかくひとりで抱え込まないようにする事です

自分と同じ体験 同じ気持ちのつらさをかかえる人がたくさんいる事
そしてその様な人たちにとって自分が役立てる存在であることに気付きましょう


限られた時間内に進めなきゃいけないため講師の先生
 超特急でお話されたのでメモるのがた~いへん


残りの1時間は術後5年未満の人たちと5年以上の人たち2つのグループに分かれ交流会

5年未満のグループの方が質問事項が多いだろうと主治医のO先生が参加してくれました

胸の痛みについて

時々 場所もあちこち変わってピリピリ痛む時があるが大丈夫でしょうか?

先生が「皆さんどうですか?」
それぞれがウンウン(あるあるって肯き)
お天気 気候 疲れが影響したり…

主治医から
「同じ場所が昼も夜もず~っと痛くなったら心配しなくっちゃいけないけれど 時々だったら心配ない」と

テニスなどの運動について 

やりたいのに我慢しているのは良くない
 回復してきて できる状態になったら少しずつやってみるのも必要
ちょっとやってみて腕の腫れなど症状が出たら加減して具合をみるのもひとつの手

太ってはいけないのは何故?

閉経後の患者さんは副腎皮質から分泌される男性ホルモンが脂肪細胞のなかに存在する「アロマターゼ」と呼ばれる酵素の働きによって女性ホルモン(エストロゲン)に変換され そのエストロゲンが乳がんの増殖を促進するから

などなど

3ヵ月毎の患者会 参加してくるとちょっとブルーになります
 自分の病気を改めて認識するから?
  それとも祭りの後の寂しさの様なもの?…

それでもいろいろと勉強になり
 同じ病気の方と交流し 

「足 まだしびれてる?」
  「もう治ったのよ」「私はまだしびれてるの」
「髪の毛伸びたね」
「今度 検診でドキドキよ」

なんて会話も弾み
 思いを分かち合える事で元気も頂けます 


12月には食事会も予定されています
 お仕事されている人が参加できるように土曜日にです

しっかりカレンダーに書き込んで忘れない様にしなくっちゃ