バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

20歳の米国民、糖尿病の生涯発症リスクは40%

2014年12月24日 | 医療 医薬 健康
Lancet Diabetes Endocrinol誌から

佐古絵理=メディカルライター

 米国における糖尿病の死亡率は、1980年代と比べ2000年代では低下したが、発症率は上昇していた。これにより糖尿病によって失われる生存年数は減少したものの、糖尿病の生涯リスクは男女とも40%にまで上昇し、糖尿病と診断されてからの生存年数も増加した。米疾病対策センター(CDC)の研究で明らかになった。結果はLancet Diabetes Endocrinol誌オンライン版に8月13日に早期公開され、同誌11月号に掲載された。日経メディカル., 2014/12/5

たった一つの遺伝子によりヒト皮膚細胞から血管の人工的作製に成功

2014年12月24日 | 細胞と再生医療

-虚血性疾患に対する血管新生療法に期待-

研究医療
慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室の森田林平専任講師と吉村昭彦教授らは、久留米大学医
学部心臓・血管内科学の安川秀雄准教授、佐々木健一郎講師との共同研究により、ヒトの皮膚細胞
を血管内皮細胞に転換する遺伝子を同定しました。

血管は、組織細部に酸素や栄養等を運搬し、生命の維持に極めて重要な器官です。生活習慣病等に
よる血管障害に対して、血管内皮細胞の移植は有効な治療法です。今回、本研究グループは血管内
皮細胞の発生に重要な18種類の候補転写因子をヒト皮膚線維芽細胞に導入し、血管内皮細胞に直
接転換させる因子を探索しました。その結果、たった一つの遺伝子ETV2を導入することで、ヒト
皮膚線維芽細胞を機能的な血管内皮細胞に転換できることを見出しました。
慶應義塾大学医学部 プレスリリース 2014/12/23

「人食いバクテリア」患者263人…最悪に

2014年12月24日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
2014年12月24日 14時30分
 手足の壊死えしや意識障害を引き起こし、死に至る恐れもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数が、12月中旬で263人となり、調査を始めた1999年以降最悪となった。

 国立感染症研究所は、激しい喉の痛みや手足の腫れなど、感染が疑われる症状があれば、医療機関を速やかに受診するよう呼びかけている。読売新聞(web版) 2014年12月24日

ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベータートランスジェニックマウス

2014年12月24日 | 医療 医薬 健康

出願番号 : 特許出願2012-102814 出願日 : 2012年4月27日
公開番号 : 特許公開2013-230093 公開日 : 2013年11月14日
出願人 : 公益財団法人東京都医学総合研究所 外2名 発明者 : 小原 道法 外5名

【課題】uPA遺伝子をヘテロ接合型に有しながらも、マウス本来の肝細胞に対する障害度が高い、肝障害マウスおよびその効率的な作製方法を提供する。
【解決手段】以下の工程:(i)肝特異的プロモーター/エンハンサーおよびそれらの制御下に作動可能に連結されたウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーターをコードするcDNAを含むDNA断片によりマウスES細胞を形質転換する工程;(ii)工程(i)で得られた形質転換されたマウスES細胞を宿主胚へ注入する工程;(iii)工程(ii)で得られたES細胞が注入された宿主胚を代理母マウスの子宮に移植してキメラマウスを得る工程;ならびに(iv)工程(iii)で得られたキメラマウスを交配し、該DNA断片がヘテロ接合型に導入されているトランスジェニックマウスを得る工程、を含む、uPA遺伝子をヘテロ接合型で有する肝障害マウスの作製方法。 特許資料>>astamuse 2013



自己免疫を獲得する目的のための抗原抗体複合体の形成、及びその形成方法。

2014年12月24日 | 抗体 免疫 抗原 

出願番号 : 特許出願2013-116915 出願日 : 2013年6月3日
公開番号 : 特許公開2014-42514 公開日 : 2014年3月13日
出願人 : 長浦 善昭 発明者 : 長浦 善昭 外3名

発明の名称 : HIV、IFV、新型コロナウイルス、SARSコロナウイルス、又はその他のウイルス、又はマラリア原虫に感染をしている人体、ブタなどの哺乳類、又はニワトリなどから採血した血液を使用して、人体が自己免疫を獲得する目的のための抗原抗体複合体の形成、及びその形成方法。

病原体であるマラリア原虫を人体に媒介する代表的なハマダラ蚊、又はツエツエバエを殺傷する手段を提供する。
【解決手段】発振源であるマグネトロン、表面波振動、パルス波長、及び固体振動を使用して、発振させた電磁波を増幅させて、空気中に発射あるいは照射し、ハマダラ蚊、又はツエツエバエを加熱して殺傷する。 特許資料>>astamuse 2014


誘導多能性幹細胞

2014年12月24日 | 医療 医薬 健康

出願番号 : 特許出願2013-167725 出願日 : 2013年8月12日
公開番号 : 特許公開2014-83 公開日 : 2014年1月9日
出願人 : 国立大学法人京都大学 発明者 : 山中 伸弥

【課題】卵子、胚、生殖細胞あるいは胚性幹(ES)細胞を用いずに、体細胞を初期化して得られる誘導多能性幹細胞、その製造方法、およびその用途を提供する。
【解決手段】(1)生殖細胞および内部細胞塊以外の体細胞由来である、(2)胚、生殖細胞および胚性幹(ES)細胞を利用せず製造される、および(3)内在性のOct3/4およびNanogを発現している、誘導多能性幹細胞。核初期化因子としてOctファミリー遺伝子、Klfファミリー遺伝子、及びMycファミリー遺伝子の各遺伝子産物の3種の遺伝子、更にSoxファミリー遺伝子の遺伝子産物に、Mycファミリー遺伝子の遺伝子産物に換えてサイトカインを含む上記の因子が提供される。 特許資料>>astamuse 2014

へその緒から風疹ウイルス遺伝子検出

2014年12月24日 | からだと遺伝子
 東京の国立成育医療研究センターが、最長で生後30年以上たったヒトのへその緒から風疹ウイルスの遺伝子を検出することに成功しました。これまでは生後しばらくしてから子どもに難聴などの症状が出ても風疹が原因かどうか調べる方法がなかったことから、早期の診断につながると期待されています。

風疹は、妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、おととしから去年にかけての流行では45人の赤ちゃんがこの症候群と診断されました。しかし、難聴などの症状は成長とともに出てくることがあり、生まれてから時間がたつと風疹が原因かどうかを調べる方法がないことが課題になっていました。NHK News web.,2014年12月23日

旭化成グループの米ZOLLがIPR器機メーカーAdvancedを買収

2014年12月24日 | ビジネス 政策

旭化成は12月24日、同社のグループ会社で、救命救急医療機器を手がける米ZOLL Medical Corporation(ZOLL)が心肺蘇生補助デバイスの胸腔内圧制御(IPR)器機の製造・販売を行う米Advanced Circulatory Systems(Advanced)を買収することでAdvancedと基本合意に達したと発表した。

Advancedは薬剤を使用せずに、体本来のメカニズムを利用して血流を促進する技術の開発に取り組んでおり、さまざまな病状に対して効果のある非侵襲性の心肺蘇生補助デバイス製品群を有している。マイナビニュース 2014/12/24


iPS臨床「最初の一歩、大きな勇気に」と山中教授

2014年12月24日 | 医療 医薬 健康

インタビューに答える京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授=22日午後、京都市左京区(志儀駒貴撮影)

 京都大の山中伸弥教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)は今年、世界初の移植手術が日本で実現し、研究は大きく進展した。山中教授は22日、産経新聞の取材に「最初の一歩を踏み出し、大きな勇気になった」と振り返り、今後は安全性などの評価基準となる「ものさしづくりを進めていく」と語った。産経ニュース web.,2014.12.23