バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

低侵襲的生体分子イメージングに向けた生物発光プローブの開発

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学
(1)ペプチド切断酵素(Caspase)の活性化プローブの開発FireflyluciferaseのN末端とC末端をプロテインスプライシングで連結した、環状luciferaseを新たにデザインし、caspase-3検出プローブとした。Caspase不活性な状態に対し、caspaseが活性化した時にbackground発光の約10倍(100,000au/min)の発光強度変化が起こるプローブを開発した。NEDO平成17年度成果報告書 バーコード番号: 100009095

ラクダ型一本鎖抗体産生トランスクロモソミックマウス作出と抗体医薬開発への応用 

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学

開始年度 2005 (年)
終了年度 2005 (年)
作成者 鳥取大学井上敏昭
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 ラクダ抗体遺伝子を搭載するラクダ染色体を保持するマウスA9細胞を2クローン得た。そのうち1クローンは断片化のほとんど起きていないラクダ染色体を含んでいた。このクローンを用いて当該染色体をDT40細胞、マウスES細胞に移入し目的の細胞を得た。もう一つのA9クローンは自然断片化が起きており、そのままマウスES細胞に移入することで一気にトランスクロモソミックマウス作出できるのではないか考えマウスES細胞に移入したが、マウス細胞内では染色体自体が不安定であることが判明し中止した。もう一つのアプローチであるラクダの当該遺伝子座を含む人工染色体作成については、染色体解析の結果、ラクダ抗体遺伝子座はヒト、マウスと同じくテロメア末端の領域に存在することから、余分な領域を排除するために抗体遺伝子座のテロメア側は天然の配列を生かせることがわかった。セントロメア側については、ラクダ抗体の定常領域からwalkingして配列決定を行った。正しい配列約10kbを解読し、染色体改変のためのプラスミドベクター作りを行うこととした。 平成17年度成果報告書バーコード 100009094

高度発達型培養筋細胞の作製技術開発とその2型糖尿病治療薬のスクリーニングシステムへの応用

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 東北大学神崎展
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 高度発達化誘導に最適な電気パルス刺激を負荷できる特殊培養系を構築した。適切な電気パルス刺激により24時間以上の収縮活動を持続できる高度発達型培養筋細胞の作製に成功した。そして、作製した培養筋細胞は(1)収縮能(2)代謝能亢進(3)インスリン反応性を有し、生体筋に近似な特徴を有することを確認した。 平成17年度成果報告書バーコード 100009093

バクテリオファージを用いた植物病診断・予防・防除システムの開発

2007年05月12日 | 植物&農業
作成者 広島大学藤江誠
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 RSL1ファージのゲノム解析を行いほぼ全貌(約250 kbp)を明らかにした。ファージDNAを青枯病菌に形質導入する技術を確立した。また16年度に単離したRSA1ファージのゲノム解析から、全遺伝子を検出し、その中に殺菌タンパク質と予想される遺伝子を同定した。RSS1とRSM1を基盤として新規青枯病菌形質転換ベクターを構築した。このベクターを利用して青枯病菌を蛍光標識することに成功した。さらに溶菌能力が高い新奇ファージRSB1の単離に成功した。 平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009057

レーザーマイクロプロセスとマニピュレーターによる細胞操作プロセスの開発

2007年05月12日 | 細胞と再生医療
作成者 大阪大学王勇
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 初年度に作製した細胞融合チップを用いて、実際にソバの雌雄細胞を単離し、人工授精に成功した。また、生細胞への異種体導入実験に成功した。開発した細胞操作プロセスを利用し、細胞チップ作製技術を応用した実用化開発をおこなった。細胞分取1チップシステム量産用プロットタイプ製品の試作に成功した。顕微鏡下で任意的な細胞パターンの作製に成功し、セルチップの試作品を作製した。顕微鏡下で使用する完全無菌操作可能な1チップ細胞融合用システムの構築に成功した。 平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009055

イオンチャネル疾患の診断、治療のためのペプチドの探索と高機能化技術の開発

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 独立行政法人産業技術総合研究所木村忠史
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 これまで得たペプチド性毒遺伝子を昆虫細胞発現系にて発現させることを試みたが生理活性を解析するまでには至っていない。T型Ca2+チャネルを阻害する新たなペプチドを得、特許出願した。SLTX1,SLTX2,SLTX3のカリウムチャネルに対する阻害活性を測定したがチャネル阻害活性を示さなかった。複雑なジスルフィド結合を持つペプチド毒を大腸菌無細胞タンパク質翻訳系により効率的に合成することが可能となった。この系を用いたある種の毒のペプチド合成の最適化とスキャフォールドを基盤としたペプチドの高機能化技術の開発に成功し、特許出願した。 平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009054

次世代型RNA分子標的ペプチド製剤を利用した新規抗癌療法の開発

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 千葉大学鈴木敏和
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 昨年度に得られたc-myc mRNA結合ペプチドの配列をベースとしてさらに強く結合するペプチドの分離に成功し、ペプチドの配列最適化の方法のストラテジーが完成した。さらに、アミノ酸組成の異なる新規ペプチドライブラリーを新たに作製し、このライブラリーよりGRP78 mRNAに結合するペプチドが分離された。一方で、偶然にも不活性化された遺伝子の発現を一過的に活性化するペプチドを発見した。 NEDO平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009053

Intact genomic DNA単分子操作・解析システム開発

2007年05月12日 | からだと遺伝子
平成16年度第2回採択産業技術研究助成事業 04A01541d  平成17年度中間

開始年度 2004 (年)
終了年度 2005 (年)
作成者 東京大学小穴英廣
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業
ページ数 9
要約 マイクロピラーアレイを内部に有する微細流路を、シリコンゴム(PDMS)を用いて作製した。作製した微細流路に酵母ゲノムDNAを流し込み、ランダムコイル状態のDNAがファイバー状に展開されてマイクロピラーアレイに懸架され、個々の分子を可視化することが可能である事を確認した。また、10μm×5_μm×5_μm程度の大きさのポリマー製微小構造体を水溶液中で光ピンセットによって捕捉・操作し、この微小構造体を回転させて紐状物質であるDNAを巻き取って搬送したり、DNAを引っかけて一部分をつまんで移動させ再配置したりすることで、ゲノムDNAの無侵襲な単分子操作を行う事に成功した。NEDO 平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009051  

テルペノイド新規生合成酵素を標的とした有機合成創薬

2007年05月12日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 東京大学葛山智久

要約 大腸菌由来のDXS結晶化のための精製度の高いサンプルの精製方法を確立した。本精製酵素を用いて、結晶化条件を種々検討したところ、レーザー照射とNH4H2PO4を主成分とする結晶化試薬を用いた場合に、100 μm x 150 μm程度の結晶を得ることができた。 NEDO平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009050

マクロファージの免疫応答能を活用するドラッグデリバリーシステムの構築とその技術応用の開拓

2007年05月12日 | 医療 医薬 健康
作成者 独立行政法人産業技術総合研究所池原譲

要約 1)ドラッグデリバリーシステムの技術基盤の確立を行い、動物を用いたがん転移モデルにて使用し、その可能性を検証した。2)ドラッグデリバリーシステムと細胞性免疫誘導型ワクチンシステムの分子基盤の解明を試みた。3)がん転移モデルと原虫感染症での有効であるかどうかを明らかにする目的で、DDS技術に関する応用研究を行った。 平成16年度~平成17年度成果報告書バーコード 100009052