バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

米ペットフード事件に関連した人間の食の問題についてメモ

2007年05月19日 | NEWSクリッピング
 米ペットフード事件については特に取り上げてこなかった。単なる中国バッシングでは意味がないことと、化学・医学面でよくわからない点があることだった。後者については、ニュース報道ではあまり見かけないように思われるが、日本語版ウィキペディアのメラミンの項目にあるように、毒性は、メラミン単独ではなくシアヌル酸との化学反応によるものらしい。極東ブログ2007-05-16

ペットフードリコール問題 メラミンとシアヌル酸の化学反応が原因か

2007年05月19日 | NEWSクリッピング
 American Veterinary Medical Association(AVMA/米国獣医師会)は、リコールされたペットフードを食べた犬・猫の死亡に、ペットフード中に含まれるメラミンとシアヌル酸による化学反応が関係している可能性があること伝えた。

AVMA(米国獣医師会)は、原材料の一部からメラミンが検出され、リコール対象となったペットフードを食べた犬・猫の剖検から、メラミンとシアヌル酸の化学反応が関係している可能性があることを発表した。犬ニュースゼロワン2007-05-01

中国製医薬品とペットフードから毒性物質

2007年05月19日 | NEWSクリッピング
 中国外務省などは8日、パナマ向けに輸出された薬用シロップのグリセリンと、米国とカナダへ輸出されたペットフードにそれぞれ毒性物質が混入していたと発表した。同省の姜瑜副報道局長は8日の会見で「グリセリンの代わりに医薬品には使用できない化学薬品が使われた」と述べ、因果関係を認めた。 化学業界の話題 2007-05-19

ジェネリック医薬品優先使用のため、厚労省が処方せん様式変更へ

2007年05月19日 | 医療 医薬 健康
 厚生労働省は、新薬と有効成分は同じだが安価なジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及を促進するため、医師が患者に薬を処方する際、これまでは新薬の使用が「標準」だったのを、後発医薬品を「標準」に転換する方針を固めました。処方せんの様式を改め、あえて新薬を選ぶ場合は、医師が処方せんに理由を明記することを求める方向です。増え続ける医療費を抑制するのが狙いで、2008年度からの実施を目指しています。後発医薬品は新薬の7~4割程度の価格で、アメリカやドイツなどでは、使用される医薬品の4~5割程度が後発医薬品です。日本でも欧米並みに普及すれば、年間1兆円程度の医療費の抑制が可能と試算しています。
コスモ会メールニュース5月号 2007年5月2日(水)配信  第07-5号

◇処方せん様式変更、後発薬を優先使用
   来年度改定目指す
 厚生労働省は、新薬と有効成分は同じだが価格が安いジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及を促進するため、医師が患者に薬を処方する際、これまでは新薬の使用が「標準」だったのを、後発医薬品を「標準」に転換する方針を固めた。2007年4月22日 読売新聞

「苦味低減化フェヌグリーク」の糖尿病予防効果とメタボリックにおける糖脂質代謝の改善効果

2007年05月19日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
「苦味低減化フェヌグリーク」の糖尿病予防効果とメタボリックシンドロームにおける糖脂質代謝の改善効果を確認
―第61回 日本栄養・食糧学会で発表―
ハウス食品株式会社は、京都大学大学院農学研究科(教授:河田照雄、京都府宇治市五ヶ庄)との共同研究により、香辛料の一種であるフェヌグリーク(※)を苦味低減化した新素材に、糖尿病を予防する効果と、メタボリックシンドロームにおける糖脂質代謝の改善効果が期待できることを確認しました。ハウス食品㈱ニュースリリース2007-05-17

運動タンパク質を用いたナノバイオマシンの構築

2007年05月19日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
平塚 祐一, 上田 太郎(産業技術総合研究所ジーンファンクション研究センター)

Protein nanomachines have many attractive features. Whether we can take advantage of those depends on future technical advancements to reconstitute their functions in vitro in a useful manner. Breakthroughs towards this direction have been made in the field of protein molecular motors. In addition, novel challenges are recently initiated to use cells or organelles with superb motility as micro actuators or carriers, in conjunction of their genetic modifications. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/biophys/45.134

ES細胞による再生医療と創薬の可能性

2007年05月19日 | 細胞と再生医療
中辻 憲夫 (京都大学再生医科学研究所発生分化研究分野)

要約: 無制限の増殖能とともにあらゆる種類の細胞種に分化可能な胚性幹細胞(ES細胞)は,これまでノックアウトマウス作成などの基礎研究において使われてきたが,ヒトES細胞の出現によって再生医学研究への応用が期待されている.ヒトES細胞株の樹立は無尽蔵なヒト組織細胞の供給源として医学や創薬研究に利用できるとともに,様々な難治疾患に対する細胞治療の可能性を実現しようとしている. J-Stage>>JOI JST.JSTAGE/fpj/120.295


微生物によるヒトコラーゲン作出の利用技術

2007年05月19日 | 細胞と再生医療
平成10年度事業開始
山形県 「遺伝子工学と生命活動センシングの複合技術による食材と生物材料の創生」 pp.62-63

河東田 茂義1), 内田 英伸2), 横山 亜紀子2), 原 慶明3)
1) 山形大学農学部 2) 山形県企業振興公社 3) 山形大学

Abstract (1)研究の概要: 遺伝子組み換え技術によりヒトコラーゲン遺伝子を発現させ遺伝子産物を回収し製品化する。
(2)研究の独自性·新規性: ヒトコラーゲン遺伝子発現技術では真核型遺伝子の発現に多用される酵母·バキュロウイルスを用いた方法が特許化されている。遺伝子操作によるコラーゲン生産を商業化するためにはより安価な培地で培養のできる新規生物での遺伝子発現系が求められている。本テーマにおいては無機培地で培養可能な生物であり、過去数年間に外来真核型遺伝子発現技術の進んだ藻類クラミドモナスに注目し、同生物の細胞外マトリックス遺伝子(細胞外分泌·糖鎖付加·アミノ酸水酸化の系のある接合子特異的遺伝子)のメカニズムをとりいれたヒトコラーゲン遺伝子発現系の開発を目指した。 J-Stage 地域結集型共同研究事業



窒素利用および光合成機能の向上による高生産・高品質型植物の作出のための分子栄養学的基礎研究

2007年05月19日 | 植物&農業
研究プロジェクト番号   96L00604
プロジェクト・リーダー:山谷知行 東北大学大学院農学研究科

生産性向上を目指した研究では、(1)イネシンク器官において、NADHグルタミン酸合成酵素(GOGAT)遺伝子の発現をアンチセンス法で抑制した場合は千粒重の低下が、またセンス法で増強したインド型イネでは千粒重の増加が認められ、本酵素が転流窒素の再利用で鍵を握ることをほぼ証明した。(2)GS1やNADH-GOGATの量的形質を支配する遺伝子座(QTL)を染色体上に検出し、さらに穂重量や老化速度などのQTLとの重なりを発見した。(3)新品種「秋田63号」を用いて、超多収(10t/ha)を環境保全型施肥栽培で達成した。(4)イネの高CO2濃度下での光合成能力がコムギより劣るのは、電子伝達系のcytochrome f含量が少ないことに起因することが判明した。(5)C4光合成で初期炭酸固定を行うPEPCの活性調節に関わるリン酸化酵素cDNAを得、発現系の構築を行った。(6)ヌクレオチド恒常性にかかわるNDPキナーゼのアンチセンス植物の解析を行い、本酵素が細胞の縦伸長と関連することがわかった。
平成12年度未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/086-4_j.html