バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

マウス分子遺伝学を用いたヒト発がん機構の解析

2007年05月23日 | 細胞と再生医療
野田 哲生1)2)
1) 東北大学大学院 医学系研究科 2) (財)癌研究会癌研究所 細胞生物部
「生命活動のプログラム」平成8年度採択研究課題 終了シンポジウム 10-13

近年の分子遺伝学の進歩により、多くのがん遺伝子やがん抑制遺伝子が単離·同定され、ヒト発がんの分子機構を解明するには、これらのがん関連遺伝子の機能を知ることが必須と考えられる。

栄養の健康影響を定量化する

2007年05月23日 | 医療 医薬 健康
Quantifying health effects of nutrition

野菜や果物、魚の摂取量を増やすとどうなるかのシミュレーションを行った。
もしオランダ人が栄養に関する助言に従ったとすると、20年で約14万人の死亡が予防できて医療費が約3%減らせる。報告書はオランダ語
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350080001.html
出典:食品安全情報blog 2007-05-21 http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20070523 

ヤマハ発動機の健康食品第一弾

2007年05月23日 | 健康・栄養機能性成分
豊かな生活をサポートするベースサプリメント:アスタキサンチン「ASTIVO(アスティボ)」を発売
国内一貫生産による高品質のアスタキサンチン原料を使用

 ヤマハ発動機株式会社は、昨年10月より開始したアスタキサンチン製剤「PURESTA(ピュアスタ)」のメーカー向け供給に続き、初めての一般消費者向けサプリメント・アスタキサンチン「ASTIVO(アスティボ)」を4月19日(木)より発売します。販売方法は、電話・FAX・郵便・インターネット(www.astivo.jp)による通信販売で、1ボトルあたり60粒(約1ヶ月分)入り、価格は5,000円(消費税込/送料無料)です。2007年4月17日発表



ヤマハ発動機、ライフサイエンスビジネスを本格的に展開

2007年05月23日 | 菌類 細菌



“アスタキサンチン原料工場”が完成。10月より企業向けに供給開始
屋内生産により高品質で安定したアスタキサンチン原料の供給を実現


 ヤマハ発動機株式会社は、静岡県袋井市に建設中だった“アスタキサンチン原料工場”を、この程完成させ、10月26日より量産を開始します。工場の生産能力はアスタキサンチンの原料であるヘマトコッカス藻の乾燥藻体ベースで年間約20トン。工場で生産された原料は、油脂メーカーによって抽出精製され、アスタキサンチン製剤「PURESTA(ピュアスタ)」オイルとして、同月末よりサプリメント・食品・化粧品等のメーカーに販売します。2006年10月3日発表



大腸菌での遺伝子発現における静磁場の影響

2007年05月23日 | からだと遺伝子
松永 是ほか(東京農工大学 工学部 生命工学科)

 各種反応プロセスにおける磁気効果に関する研究 Vol. 1 (2000) p.62
遺伝子発現制御系の中でも最も解明が進んでいるラクトースオペロンの制御系に注目し、大腸菌を用いた遺伝子発現制御モデルを構築し、in vivoアッセイにおいてプロモーター活性への静磁場の影響について解析した。さらに、それらの結果をもとに、遺伝子転写開始時のタンパク質とDNAの相互作用に対する磁場の影響を調べ、遺伝子発現における静磁場の影響について解析した。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jst200016/1/0/1_62/_article/-char/ja/







遺伝子改変に基づく生体防御システムの解明

2007年05月23日 | からだと遺伝子
Toll-like receptorファミリー:その役割とシグナル伝達

審良 静男(大阪大学微生物病研究所癌抑制遺伝子研究分野)
「生体防御のメカニズム」平成7年度採択課題終了シンポジウム 3-3

哺乳動物では、免疫反応を大きく自然免疫と獲得免疫にわけることができる。獲得免疫では、遺伝子再構成という方法で、B細胞やT細胞上に無数の個々に異なる抗原特異性をもつ受容体を作製し、あらゆる外来抗原に対処する。一方、従来まで自然免疫は、おもにマクロファージ、白血球などによる非特異的な貪食作用による外来異物や病原体の処理システムと考えられていた。しかしながら、この自然免疫にかかわる免疫細胞も、極めて特異的な受容体をもちいて微生物の侵入を認識していることが最近、あきらかになってきた。http://www.jstage.jst.go.jp/article/jst200213/1/0/1_3/_article/-char/ja/



深度地下極限環境微生物の探索と利用

2007年05月23日 | 医療 医薬 健康
今中 忠行(京都大学大学院工学研究科 )
本研究では未開拓の深度地下極限環境から新規な微生物を分離し、それらが有するであろう特殊酵素、代謝系や環境適応戦略を解析していくことを目標に設定している。これにより地下微生物生態系の解明、生命進化過程の理解に加えて、遺伝子資源の確保、工業的利用や環境改善へ貢献できることを期待している。
「極限環境状態における現象」研究領域シンポジウム 33-36



ゲノムワイドの遺伝子発現データマイニング;酵母菌老化研究への応用

2007年05月23日 | 医療 医薬 健康
上村 泰央(理論構築グループ研究員)
土居バイオアシンメトリプロジェクトシンポジウム要旨集 Vol. 1 (2000) p.15

DNAマイクロアレイなどの大規模遺伝子発現解析実験の結果得られる大量の遺伝子発現データを解析するための一連のソフトウェアシステムを構築し、これを酵母菌の老化に伴う遺伝子発現解析実験データへ適用した.酵母菌の遺伝子·ゲノムに関する知識を活用し、とくに染色体地図、遺伝子発現調節ネットワーク、タンパク質間相互作用ネットワーク上での各遺伝子の位置と発現量の変化に注目し解析を行なった.このようなゲノムワイドの遺伝子発現データマイニングは、生体内で起きている変化の全体像を捉えるうえで有効な手段である. http://www.jstage.jst.go.jp/article/jst200002/1/0/1_15/_article/-char/ja/

微生物によるヒトコラーゲン作出の利用技術

2007年05月23日 | 医療 医薬 健康
河東田 茂義1), 内田 英伸2), 横山 亜紀子2), 原 慶明3)
1) 山形大学農学部
2) 山形県企業振興公社
3) 山形大学

(1)研究の概要: 遺伝子組み換え技術によりヒトコラーゲン遺伝子を発現させ遺伝子産物を回収し製品化する。
(2)研究の独自性·新規性: ヒトコラーゲン遺伝子発現技術では真核型遺伝子の発現に多用される酵母·バキュロウイルスを用いた方法が特許化されている。遺伝子操作によるコラーゲン生産を商業化するためにはより安価な培地で培養のできる新規生物での遺伝子発現系が求められている。本テーマにおいては無機培地で培養可能な生物であり、過去数年間に外来真核型遺伝子発現技術の進んだ藻類クラミドモナスに注目し、同生物の細胞外マトリックス遺伝子(細胞外分泌·糖鎖付加·アミノ酸水酸化の系のある接合子特異的遺伝子)のメカニズムをとりいれたヒトコラーゲン遺伝子発現系の開発を目指した。 山形県 「遺伝子工学と生命活動センシングの複合技術による食材と生物材料の創生」 pp.62-63 J-Stage