バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

植物機能を活用した次世代製造プロセス基盤技術に関する調査事業

2006年03月17日 | 植物&農業
わが国で遺伝子組換え植物による有用物質生産を実現するための課題を明らかにし、わが国の将来的な研究開発の方向性や研究シナリオの作成に資することを目的に、本調査を実施した。バイオ塾>>NEDO技術資料

アポトーシス制御遺伝子技術を用いて肥料が少なくてすむ植物を開発

2006年03月17日 | 植物&農業
Senesco社、アポトーシス制御遺伝子技術を用いて肥料が少なくてすむ植物を開発
 米Senesco Technologies社は2006年3月15日、同社の専有であるアポトーシス制御遺伝子技術「Factor 5A」が低栄養土壌での植物成長に有効であると発表した。また同様の条件下で、同技術による強化植物の種子収量が約3倍に増加したことも明らかにした。日経バイオ2006-03-17

出願番号 : 特許出願2000-251860 出願日 : 2000年8月23日
公開番号 : 特許公開2002-58493 公開日 : 2002年2月26日
出願人 : 日本原子力研究所 発明者 : 内宮 博文 外5名

発明の名称 : 細胞死を抑制する植物遺伝子

【課題】 酵母内で動物遺伝子が誘導する細胞死を抑制する植物遺伝子のDNA配列の提供。
【解決手段】 細胞死を抑制する遺伝子をコードするシロイロナズナ由来の特定の39種類のDNA配列。この遺伝子は適当な植物のcDNAライブラリーから、スクリーニングすることにより得ることができる。
【効果】 本発明の植物由来の細胞死(アポトーシス)抑制遺伝子を酵母中で発現させると、動物細胞死抑制遺伝子が誘引する細胞死を抑制する。さらに、本発明の遺伝子を植物細胞で発現するプロモータ-に連結し、植物に導入、発現させることにより植物の細胞死の調節を行うことができる。

放線菌探索研究におけるゲランガム培地の応用

2006年03月17日 | 菌類 細菌
 Matumotoらは、1%プロリン養液をゲランガムで固化した培地を用いて分離した一菌株から、新属Longispora albidaを提唱し、抗HIV活性を示すアクチノヒビンを単離している。
◇幻の放線菌を探せ
 新薬天然物探索ソースとしての放線菌
  鈴木伸一:化学と生物 44(3)163-171(2006)
◇Longispora albida gen. nov., sp. nov., a novel genus of the family Micromonosporaceae.
Matsumoto A, Takahashi Y, Shinose M, Seino A, Iwai Y, Omura S.
Int J Syst Evol Microbiol 53 (2003), 1553-1559
◇Actinohivin. a novel anti-human immunodeficiency virus protein from an actinomycete, inhibits viral entry to cells by binding high-mannose type sugar chain of gp120.
Chiba H, Inokoshi J, Nakashima H, Omura S, Tanaka H: Biochem Biophys Res Commun, 316, 203-210, 2004

RNA干渉物質を用いる遺伝子発現の阻害方法

2006年03月17日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2004-548585 出願日 : 2003年10月29日
公表番号 : 特許公表2006-504427 公表日 : 2006年2月9日
出願人 : 502444076 発明者 : リーバーマン ジュディ 外4名

発明の名称 : RNA干渉物質を用いる遺伝子発現の阻害方法

本発明は、感染疾患または障害、例えばHIV感染症、AIDS、およびAIDS関連疾患の治療および予防のための組成物および方法の発見に少なくとも一部基づく。特に、本発明は、感染疾患または障害、HIV感染症、AIDS、またはAIDS関連疾患または障害を治療または予防するために、細胞の遺伝子発現またはタンパク質活性、例えばCCR5遺伝子発現またはタンパク質活性および/または感染因子の遺伝子または配列の遺伝子発現またはタンパク質活性を調節する方法に関する。一つの態様において、細胞遺伝子を標的とするRNA干渉物質を、感染因子の遺伝子または配列を標的とするRNA干渉物質と併用すると、感染因子による感染の持続的な予防が得られる。本発明は、細胞遺伝子、例えばケモカイン受容体、例えばCCR5遺伝子を標的として、それによって標的遺伝子発現細胞における標的遺伝子発現の阻害が起こり、それによって感染因子の侵入を阻害する、例えば標的細胞へのHIV感染症を阻害する、感染症を予防する、および/または確立された感染症における複製を抑制する、新規RNA干渉物質、例えばsiRNA分子の同定に基づく。

DNAをベースとするプラスミド及びワクチン並びにそれを含む予防剤

2006年03月17日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2004-550413 出願日 : 2003年11月3日
公表番号 : 特許公表2006-505602 公表日 : 2006年2月16日
出願人 : 505166203 発明者 : ラッシャー,アルフレッド ダブリュ.,ザ サード 外2名

発明の名称 : DNAをベースとするプラスミド及びワクチン並びにそれを含む予防剤

本発明は、DNAをベースとするワクチンの性能を改良するための一般的な方法である。この方法は、DNAをベースとするワクチンの効果を高め、免疫応答を広範にするために、DNAと一般化されたプロファイルの抗原の複合体を利用する。広範な免疫応答は、病原体の分岐した(但し、関連性を有する)菌株からの受容体の保護を向上させる。さらに、後天性免疫不全症候群(AIDS)を含むウイルス性疾患の治療に使用されるDNAベースのワクチンの有効性を効果的に向上させる。この方法は、標的ウイルス病原体がHIV(エイズの原因物質)である一実施例において、関連性ある配列の秩序あるプラスミド群を同定し、そのプラスミドを用いて、HLAが制限されたウイルス抗原に対して広範で強力な免疫応答がプライミングされる。それゆえ、このプラスミド混合物は、HIV感染者のウイルス負担を低減し、又は未感染患者をHIV感染から保護するために、適当な免疫応答をプライミングすることができる。

肉用牛で初のBSE感染 長崎県内の繁殖用

2006年03月17日 | NEWSクリッピング
 厚生労働省の牛海綿状脳症(BSE)専門家会議は17日、長崎県内で繁殖用に飼育されていた黒毛和種の14歳の雌牛がBSEに感染していると確定診断した。
 国内のBSE感染牛の確認は24頭目。これまでは1-9歳のいずれも乳用牛で、肉用牛は初めて。産経新聞2006-03-17

コエンザイムQ10について

2006年03月17日 | 医療 医薬 健康
コエンザイムQ10という同じ成分を含んでいる健康食品であっても、商品の品質(不純物混入の有無)、商品中の表示成分含量の真偽、摂取したときの体内吸収等の特性は、医薬品と食品では同等ではありません。そのため、単なる“医薬品として利用されている"という言葉で、“コエンザイムQ10を含む健康食品の情報"を医薬品と同等に判断することはできません。話題の食品成分の科学情報

Prevention of Infections by Probiotics

2006年03月17日 | 医療 医薬 健康
Koji Nomoto:Journal of Bioscience and Bioengineering Vol. 100 (2005) , No. 6 p.583-592
‘Viable bacteria that exhibit beneficial effects for health based on improvement of balance of intestinal bacterial flora’ was the most common definition of probiotics, but the diversity of their action mechanisms, including immune regulation, has been clarified, and probiotics have recently been broadly defined as ‘live microorganisms which when administered in adequet amounts confer a health benefit on the host’. J-Stage>> JOI JST.JSTAGE/jbb/100.583



構造生物学 : ホタルの色の秘密に光

2006年03月17日 | 医薬工学 製剤 DDS
ホタルが仲間どうしの交信に使う鮮やかな黄緑から黄橙色の光は、昔から人々の心を引きつけてきた。今回、このホタルの「生物発光」の仕組みの解明が一歩進んだ。
 加藤博章たちは、ホタルの生物発光反応にかかわる酵素ルシフェラーゼが発光色を制御する仕組みを明らかにした。この発光過程では、化学エネルギーを光に変換する効率がほかに類をみないほど高い。そのため、ルシフェラーゼが実験で「検出装置」として使われることも多い。加藤たちは今回、発光色制御の鍵となるアミノ酸(イソロイシン)周辺のコンホメーションが特異的に変化することを明らかにした。ルシフェラーゼ中の単一のアミノ酸が置換されると発光色が変化することは以前からわかっていたが、なぜ色が変化するのかはこれまで謎のままだった。今回見つかった仕組みは、ほかの昆虫のルシフェラーゼにも共通すると思われる。 Nature Japan Page: 372 March 16, 2006

◇ゲンジボタル:発光の仕組みを解明 理研チーム
 ホタルは、反応で生まれたエネルギーの9割を光として使い、電灯(1~2割)に比べて格段に効率的だ。こうした仕組みの解明をさらに進めることで、人工光の発光効率を高める手がかりが得られそうだ。また、現在、がん細胞を発光物質で光らせ、転移を画像診断する研究が動物実験で進んでいる。MSN毎日新聞2006-03-16
◇ホタルの光、なぜ黄緑色? 京大助教授らが解明
 「ホタルの光」が黄緑色に光る秘密は、発光に関係する酵素ルシフェラーゼの立体構造にあることが、わかった。理化学研究所播磨研究所の加藤博章チームリーダーや京都大の中津亨・助教授らの研究チームが解明し、16日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
Asahi.Com., 2006年03月16日

Cover Story : DNAで折り紙:ナノスケールの形を簡単に作り出す方法

2006年03月17日 | NEWSクリッピング
DNAはプログラム可能な自己集合性をもち、しかも操作の際に多くの化学的技術を使えるため、ナノ構造体を作るための最も一般的な構築ブロックとなっている。DNAナノ材料作製に関する文献は数多く存在するが、今週号に報告された新手法は従来のおきてを破るものといえる。理屈に合わないようだが、この手法ではDNAの塩基配列設計、一本鎖の純度や濃度比はまったく無視しながらも、かつて作られたものよりも大きく複雑なDNAナノ構造体を構築できる。このワンポット法では、数百の短い一本鎖DNAを「ホチキスの針」のように使って、非常に長いDNA鎖を留め合わせ、表紙にある「ナノサイズの顔」どのようなさまざまな二次元構造を任意に作り出せる。個々の留め金を変えてナノメートルスケールの画素を作り、100 nm程度の形の表面パターン(アメリカの地図や雪の結晶など)を描いたり、組み合わせによって六角形や三角形などのより大きな構造を形作ったりすることも可能だ。[Article p.297; News and Views p.283; nature.com/podcast]Nature Japan March 16, 2006