バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

バイオ塾BLOG更新情報 2006年3月8日 INDEX

2006年03月08日 | 医薬工学 製剤 DDS
◇成長著しいバイオ燃料市場、今後10年で3倍増との予測
◇グルメブームで建った「上海蟹御殿」
◇ワムシ、幼生エビおよび海産濾過食性動物の培養に適する餌料
◇「親知らず」から骨・肝臓、産総研と阪大が再生
◇洞窟や地下倉庫で農産物を栽培
◇微生物を用いるオンチップバイオアッセイシステムの開発
◇cAMPおよびcGMPの同時高感度酵素的蛍光測定方法
◇クローン病診断治療の現況と将来
◇緑藻ヘマトコッカスによるアスタキサンチン生産
◇内臓脂肪が神経通して食欲調節 東北大などが実験で解明
◇腫瘍壊死因子レセプター関連因子
◇ファルネソール生産性酵母
◇酵母変異株、グルタチオン高含有酵母の製造方法
◇乳酸の製造方法

「親知らず」から骨・肝臓、産総研と阪大が再生

2006年03月08日 | 医療 医薬 健康
 産業技術総合研究所は七日、大阪大学の協力により、抜歯した親知らずの歯胚から未分化な間葉系幹細胞を単離・増殖し、動物実験で骨組織と肝臓を再生することに成功したと発表した。
 歯胚から得られた間葉系幹細胞は骨髄から得たものよりもさらに未分化で増殖能・分化能も高く、再生医療にいっそう適している可能性があるという。 FujiSankei Business i. 2006/3/8

cAMPおよびcGMPの同時高感度酵素的蛍光測定方法

2006年03月08日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
瀬谷 和彦 (弘前大学 医学部)
 細胞機能発現や遺伝子発現に関与する細胞内シグナリング物質であるcAMPやcGMPは細胞内に極微量しか存在しないので、これまではラジオイムノアッセイ法やエンザイムイムノアッセイ法で測定されていたが、検量線が対数的であり、微細変化を正確に捉えることが難しく、また、両物質を同時に正確に測定できないという問題があった。 本発明は酵素蛍光法を用い、測定を妨害する物質を有効に除去する手法を開発して組み合わせ、さらにcAMPとcGMPが酵素増幅法で増幅される結果、生成するピルビン酸を同時蛍光測定、あるいはガスクロマトグラフィー質量分析計システムで測定することにより、cAMPは0.1×10-18mol(0.1amol)、cGMPは0.5×10-18mol(0.5amol)という高感度で測定する方法を提供するものである。この測定の実用化により、心筋細胞や細胞内のcAMPやcGMP濃度と細胞機能や遺伝子発現の関連をより詳細に探索することが可能となった。 J-STORE(科学技術振興機構)

クローン病診断治療の現況と将来

2006年03月08日 | 医療 医薬 健康
  鈴木 康夫:日本消化器病学会雑誌 Vol. 102 (2005) , No. 4 pp.431-441
クローン病は未だ病因病態の不明な難治性慢性炎症性腸疾患であり,従来から炎症の抑制を目的にアミノサルチル酸製剤やステロイド製剤,さらには免疫抑制剤が投与されてきた.近年の病態解析の著しい進歩により明らかにされた,病状形成に重要な特異的機序を抑制する新規薬剤である生物学的製剤が次々と開発応用されている.特に抗TNF-α抗体製剤の一つinfliximabが画期的治療成績を示し新たな中心的治療薬として注目されている.今後も同様に強力な新規薬剤の登場が期待されることから,診断技術を駆使して病態を的確に把握しこれら各種治療方法を積極的に運用することが,クローン病患者のQOL向上に寄与すると思われる. JOI JST.JSTAGE/nisshoshi/102.431  

緑藻ヘマトコッカスによるアスタキサンチン生産

2006年03月08日 | 菌類 細菌

  勝田 知尚ほか:化学工学会第70年会 詳細>>J-Stageサイト

アスタキサンチン:ヤマハ発動機のバイオ技術
ヤマハ発動機が誇る3つのキーテクノロジーをご紹介します
 

日経BP>>へルス (2005-07-07web)より

ヤマハ発動機が誇る3つのテクノロジーが、これまで難しいとされてきたアスタキサンチンの「高品質生産」「安定供給」を可能にしました。
詳細>>YAMAHA発動機㈱ホームページ    

◇バイオ事業を推進しているヤマハ発動機はサプリメントや食品メーカーなどに天然色素「アスタキサンチン」の原料を供給するビジネスを10月から本格的に開始する。これまで難しいとされてきた高品質なアスタキサンチンの安定供給を世界初の屋内培養による技術で量産化に成功し、昨年10月からサンプル出荷を始めた。静岡新聞2006-01-19

RIIBS Japan技術資料2006-01-19 

 ◇ヘマトコッカス藻色素製剤「アスタキサンチンPURESTA(ピュアスタ)」  ピュアスタは大量に培養されたヘマトコッカス藻を藻体分離、乾燥を行った後、食品添加物製造業として届け出た工場にて、破砕、抽出といった製造工程を経て、アスタキサンチンを含有する既存添加物「ヘマトコッカス藻色素」として製造されます。 ヤマハ発動機㈱プレスリリース


内臓脂肪が神経通して食欲調節 東北大などが実験で解明

2006年03月08日 | 医療 医薬 健康
 中年太りで気になる内臓脂肪には、神経を通して食欲を抑える働きがあることが動物実験で分かった。この神経刺激を活性化させることで、肥満や糖尿病の新しい治療に結びつく可能性があるという。東北大の片桐秀樹教授、岡芳知教授(いずれも代謝学)らのグループが、7日付の米専門誌セル・メタボリズム電子版に発表する。 朝日新聞2006年03月08日