バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ソーマチンに糖吸収阻害作用

2006年03月24日 | NEWSクリッピング
京大教授確認 糖尿病予防食開発も
 甘味料として用いられている植物由来のタンパク質ソーマチンに、ブドウ糖(グルコース)の吸収を阻害する作用があることが京都大農学研究科の北畠直文教授(食品化学)らの研究で分かった。タンパク質が糖の吸収に直接影響することが確かめられたのは初めてといい、糖尿病の予防食の開発につながる知見としている。京都新聞2006-03-24


ストレスたまったらGABA入りコーヒー 静岡県立大

2006年03月24日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

 静岡県立大食品栄養科学部栄養化学研究室の横越英彦教授が京都市のバイオ企業「ファーマフーズ」との産学連携共同研究で、発芽玄米などに含まれるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を配合したコーヒーにストレス低減効果があることを実証した。25、26の両日に京都市で開かれる日本農芸化学会で研究成果を発表する。>>静岡新聞2006-03-23  

出願番号 : 特許出願2004-172878 出願日 : 2004年6月10日
公開番号 : 特許公開2005-348656 公開日 : 2005年12月22日
出願人 : 株式会社ファーマフーズ 外1名 発明者 : 東口 伸二 外4名
発明の名称 : リラックス効果を有する飲食品
【課題】 本発明は、チョコレートやココアの持つテオブロミンの機能性を生かしながら、よりリラックス効果の高い飲食品を提供する事を目的とする。【解決手段】 γ-アミノ酪酸(GABA)を有効成分として含有することを特徴とするリラックス効果を有する飲食品、なかでもチョコレートまたはココアに関する。上記飲食品は、GABAが0.01質量%以上含有されていること、テオブロミンが0.01質量%含有されていることを特徴とする。


高病原性鳥H5N1インフルエンザウイルスの流行―2004版―

2006年03月24日 | 医療 医薬 健康
八田 正人・河岡 義裕:ウイルス Vol. 55 (2005) , No. 1 pp.55-61
 2003年12月以来,高病原性鳥H5N1インフルエンザウイルスがアジア各国で流行し,2005年3月現在,カンボジア,ベトナムおよびタイで,合わせて74名もの感染が確認され,そのうち49名が亡くなった.我々は,この流行を引き起こしている高病原性鳥H5N1インフルエンザウイルスについて,マウス,カモおよびフェレットを用いて病原性を解析した.ヒトから分離されたウイルスはマウスに対して強毒で,致死的な全身感染を引き起こした.また,ヒト由来株の中にはフェレットに対しても強毒で,全身感染をひき起こすウイルスが存在した.一方,鳥由来株は,カモに対して強い病原性を示す株もあったがマウスやフェレットに対しては,弱毒であった.また,PB2タンパク質の627番目のアミノ酸にLysを持つヒト由来株は,Gluを持つヒト由来株よりもマウスおよびフェッレトに対して強毒であった.このことから,PB2タンパク質の627番目のアミノ酸がLysであることは,哺乳動物で効率よく増殖するために重要な働きをしていることが示唆された. J-Stage>>
JOI JST.JSTAGE/jsv/55.55


◇最近日本で分離された鳥インフルエンザウイルス
  真瀬 昌司・河岡 義裕:ウイルス Vol. 55 (2005) , No. 2 pp.231-237
 現在,アジアを中心にH5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザが猛威を奮っており,ヨーロッパへも拡がる傾向をみせている.2004年のわが国の3県における発生から分離されたウイルスは2003年中国で分離された遺伝子型Vに相当し,アジアで優勢な遺伝子型(Z)とは異なっていた.また2003年の動物検疫所におけるウイルスサーベイランスで中国由来輸入アヒル肉からも高病原性H5N1亜型ウイルスが分離された.このウイルスは既知の遺伝子型とは異なっており,またウイルスのマウスに対する病原性はマウス接種後著しく増強した. J-Stage>>JOI JST.JSTAGE/jsv/55.231

有機廃棄物を原料とする石油代替物「バイオオイル」

2006年03月24日 | 医薬工学 製剤 DDS
世界各地で、おがくずやトウモロコシの茎といった有機廃棄物を熱分解して作る石油代替物「バイオオイル」や、それを転換した合成ガスが生産されている。米国では、自国の年間石油使用量の3分の1以上に取って代わるだけのバイオマスを生成可能とされ、期待されている。>> WiredNews 2006-03-23

Bird Flu Resides Deep in Lungs

2006年03月24日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
Preventing Human-to-Human Transmission
SCIENCE NEWS March 23, 2006

To date, roughly 103 people have been infected with the H5N1 avian influenza virus--or bird flu. Yet few, if any, of them have spread the disease to other humans. A virus's ability to spread is the key to its ability to create a pandemic. New research shows that this bird flu currently lacks the protein key to unlock certain cells in the human upper respiratory tract, preventing it from spreading via a sneeze or a cough.

感染症治療へ期待も、膠原病に関連の新たんぱく質発見

2006年03月24日 | NEWSクリッピング
インフルエンザ感染症やリウマチ、膠原(こうげん)病などの自己免疫疾患などにかかわるとみられる新たなたんぱく質を、自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンターの岡村康司教授らが発見した。

 機能の解明が進めば、免疫を効果的に活発化させ、感染症やがんの治療に生かす手法も開発できると期待される。研究成果は米科学誌サイエンス電子版に24日、掲載される。

 このたんぱく質は血液などを中心に、細胞の内外を隔てる細胞膜に埋め込まれるように存在。細胞内の水素イオン濃度が高くなると水門のように開く。ウイルスなどの異物や不要になった細胞を活性酸素が攻撃する時に、水素イオンを細胞外に放出し、活性酸素の働きを助けていると考えられる。岡村教授は「このたんぱく質に異常があると、除去しきれなかった細胞などが抗原(免疫の標的物)になり、免疫が異常になる可能性がある」と話している。2006年3月24日 読売新聞

分子1個でもつまめる…“極小ピンセット”東大開発

2006年03月24日 | NEWSクリッピング
 分子1個をつまむことができる“極小ピンセット”を東京大学大学院工学系研究科の金原数(きんばら・かずし)講師らが作り上げた。
 大きさはわずか3ナノ・メートル(ナノは10億分の1)で、髪の毛の太さの数万分の1。長さ約1ナノ・メートルの手を持ち、光が当たると他の分子をつかんだり、離したりできる。2006年3月23日 読売新聞

有害プランクトンを判別 京大チームがシステム開発

2006年03月24日 | 海洋 水産
調べたい海水を採取し、プランクトンの細胞膜などを溶かしてDNAを取り出す特殊な試薬を加える。プランクトンのDNAのうち、種類の判定にかかわる特定の部分をリアルタイムPCRという装置で増幅することで、有害なプランクトンの種類や量を判定する。 朝日新聞2006-03-20

◇養殖に害のプランクトン、DNAで一発判定
  有害プランクトン検出システムのしくみ

 海水中の有害プランクトンを簡便に検出できるシステムを、左子(さこ)芳彦・京都大教授(海洋微生物学)らの研究チームが開発した。各地の養殖現場で活用してもらうために特許は申請しない方針。朝日新聞2006年03月18日