お知らせ
メール(reimei.nakayama@gmail.com)またはお電話(059-255-1123)で、れいめい塾まで『内申の件で』とご連絡ください。
例年、塾には年賀状は届かない。
郵便局の好意からか、塾名であれ、実家へと届けられる。
そして、これもまた例年のことながら、そのほとんどの年賀状を目にすることはない。
俺が年賀状をゆっくりと眺めるのは入試が全て終了してからである。
塾のポストにひょっこり年賀状まがいが飛び込んだ。
あれっ!・・・ヤンマン(6期生・美容師)からだ。
ヤンマンの目にそっくりな子供が2人・・・名前は璃音と勇琉・・・クイズやがな。
璃音は「りお」、勇琉は「たける」だとか。
そしてサプライズ!
先月についに自分の店を持ったとか。
場所は東京の江戸川区・・・名前は『Kokua』
ヤンマン、おめでとう!
そのうちに匿名で予約して顔を見に行くよ。
ヤンマンの開業ネタで1階のマッツン(6期生)んとこのドアを開ける。
二人は東中の同級で塾の同期でもある。
当然ヤンマン開業の件は知っていたが、ひょこっとアキラの話が出る。
「アキラから連絡があって明日の午後に予約してきましたよ」
当のアキラ(12期生・某県職員)から直接連絡が入る。
「今日、仕事が終わったら三重に向かいます。まあ、時間的にはセンター試験の送り出しには間に合いませんが・・・」
「そんなんええけど、豪雪地帯からわざわざのお出まし、すんませんな」
「送り出しは無理でもセンター直前の顔は拝めるでしょう」
アキラの系譜でなら、気にかけているのは健介と和輝。
HPの掲示板には舞(11期生・某県小学校教職員)から書き込み。
そして俺のブログには森下(8期生・立命館大学院生命倫理)から書き込み。
ともに出席出来ないとのこと・・・仕方ないよな。
さらに里恵は自分のブログへの書き込み・・・時間的に間に合わないかもしれない。
正月があり、成人式があり、そしてセンター試験・・・この矢継ぎ早な流れのなかでの今夜の送り出しへの出席はなかなかに難しい。
センター試験送り出しの主催は高1と高2。
先輩に対するメッセージは下手でもいい、ただ今の自分にしか言えないワン・フレーズをなんとか入れるように。
これもまた、将来の就職面接に対する布石である。
ミッドナイト・サーキットの目的・・・
明日と明後日、センター試験を受ける春華と昌成に今日出稿される広告を届けるツアーだ。
午前0時30分に塾を出発。
孤独な懺悔の巡礼になると思いきや、なぜか奥さんもいっしょに行くとの申し入れ。
165号を西へ向かう。
青山峠にさしかかるあたりから道路脇に雪が残る。
問題は伊賀地区・・・雪が降っていたらやっかいだ。
底冷えする気配・・・氷点下5度との表示、しかし雪はない。
午前1時20分、桔梗が丘の昌成(上野高校3年)の家に到着・・・塾から47km。
同じような家の造り・・・多分、ここだろうとエイヤー勝負で郵便箱に差し入れる。
なにしろ、後がつかえているのだ。
昌成は理学療法士を目指す。
すでに後期学費免除という親孝行で私立大学をゲットしている。
その分、必要以上にプレッシャーを感じることなくセンター試験に臨めるはずだ。
上野高校のセンター試験会場は三重大学のはず。
しかし今年の俺は、ゲンを担いでセンター試験会場には姿を見せないかもしれない。
健闘を祈る。
再び165号を取って返す。
戸木から一志へ抜け、嬉野から松阪の旧23号へ。
全国大学駅伝の道をひた走る。
途中で何度かエンジン・トラブル・・・そろそろ危ない。
渡会橋を渡ったのが午前3時。
渡会橋・・・2年前に日大のダニエルが驚異的な追い込みを見せた場所。
皇學館大学前から市民病院に回り込み、午前3時10分に目的地に到着・・・春華(浪人)の家。
苗字を確かめ、ゴソゴソと郵便箱に今日出稿の広告をしのばせる。
伊勢市がセキュリティーポッドを導入したら、確実に不審者扱いを食らうはず。
残念なことに春華、佳央理(龍谷短大1年)と大晦日に姿を見せたはずなのに、広告の記念写真には写っていない。
春華の「約束の地」は、かつて村瀬(13期生・オービック)が目指した横浜国立大学。
ここは塾の6年先輩のリベンジを果たしてほしいよ。
明日のセンター試験会場は皇學館大学のはず・・・応援には行けそうもないが、できればこの広告を会場に連れてったってくれや。
お守りとまではいかないだろうが、魔よけにはなるだろう。
エスティマの中で語り続けた将来の夢、その夢の紡ぎが明日から始まる。
帰りの道はかつて春華を送った懐かしい23号線。
1年3か月にも及んだ春華の家から塾までのサーキットの最短記録は22分。
しかし今夜は、エスティマの中で春華と話した思い出を噛みしめながらゆったりと走る。
俺の話す幾多の塾生の思い出話、奥さんは絶妙の観客で演じてくれる・・・なんや、寝てるんかいな?
午前4時、塾ならず実家に到着・・・全走行距離は176km。
「お酒ある?」と奥さんに尋ねる。
「今日くらい休肝日にしなさい」
箱根の山なら今井、ウチの家なら奥さん・・・山の神の言葉が厳かに響く。