『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

村瀬というターム

2009年01月14日 20時37分24秒 | 卒業生

13期生の村瀬が初めてコメントしてきた。
ごていねいに、村瀬(弟)とある。

村瀬は2人いる・・・9期生の姉ちゃんと13期生の弟だ。
塾にいた頃のインパクトでは姉ちゃんのほうが圧倒的。
中1に塾に入った頃はそこそこの勉強で学年順位20位あたりをキープ・・・器用だったのだ。
それがいつしかウチの塾に感染したのか、こんだけやっても1位が取れへん!って泣くような女になっちまった。
こんなタイプ・・・鼻っ柱が強いタフな女が俺は大好きである。
横綱相撲で津高に進学、そして大学はお嬢様らしく神戸大学に設定。
しかし、センター試験で多少のビハインドを食らい、一挙に弱気の虫が囁き始めたんだろう。
こんなセンター試験の得点では神戸は到底無理だと観念したのか、海外の大学のパンフを見入る日々が続く。
太郎(9期生・東海理化)と香介(9期生・ヤマハ発動機)から村瀬の様子を聞いた俺は一考を案じる。
怒らせる・・・あの、鼻っ柱の強い姉ちゃんをとことん怒らせる。
口頭でではない、文章でだ。
口頭だと言えない・・・俺は臆病なのだ。
ただ、やっかいなことに毒のある文章を書かせると俺は人後に落ちない。
口頭より遥かに怒らせる怒らせる自信はあった。
だが、それをやっちまうと俺たちの人間関係は終わる。
さらに怒った結果のベクトル方向が神戸大学へ向くのか、太平洋の彼岸へ向くのか・・・。
なにしろ中1から慈しみ育てた娘だ、できればそんな手は使いたくなかった。
しかし、このまま手をこまねいていれば神戸大学合格の目はなかった。
やるしかない。
でも、嫌だった・・・酒を飲みながら徹夜で俺はその文面を綴った・・・心を鬼にして。
これで村瀬との関係は壊れる・・・しかし、嫌われても合格する方がいいのか、信頼されながら大学に落とす方がいいのか・・・ここは俺の心情がどうあろうと、神戸大学から設計への道へと続く村瀬の将来に賭けるべきだった。

手紙を見たはずなのに塾から出て行く気配はなかった。
太郎に尋ねた、「最近の村瀬の様子はどや?」
「えらい形相で勉強してるわ、ありゃ鬼も逃げ出すな」
してやったり・・・しかし、俺の心が晴れるはずもなかった。
俺たちの関係は終わったのだ。

「怒り」を武器にした村瀬の最後の踏ん張り・・・そして、20点のビハインドを引っくり返して神戸大学工学部に合格。
しかし、予想通り・・・本人からの合格の報告はなかった。

再会したのはそれから2年後、村瀬の成人式。
塾の同期とともに晴れ着姿を見せに来てくれた。
それで十分だった。

以後、地元の建築会社に就職するものの数ヶ月で社長とぶつかったらしい。
またぞろ鼻っ柱の強さを発揮したのだろう。
そして退社、バイトをしながら糊口をしのぎ、それからしばらくして結婚した。

そんな姉ちゃんと比べると弟はいつも優等生を演じていた。
その優等生ヅラをいかに剥がすかが俺のテーマとなっていた。
とにかく就職するまでに、俺のイメージする男に。
弟もまた横綱相撲で津高へ。
ところが、横浜国立大学を目指すもののセンター数学で大コケ。
そして埼玉大学にシフトするものの、土壇場で横浜市立で勝負したいと本音を漏らす。
出願日直前、俺は当時早稲田大学に在籍していた前田(6期生・早稲田大学講師)に連絡。
高田の馬場に住む前田が直接、それも50ccのバイクで横浜市立大学まで願書を取りに行った。
なんとか間に合い、締め切り間際の出願・・・そして合格。
大学生になっても弟はいつだっていい奴・・・恐い姉ちゃんの過去の思い出や、1年先輩の古西(12期生・JT)に囲まれるなか、迫力が削がれた大学生を演じていた。

しかし、姉ちゃんの受験生としての生き様、塾の後輩に語られ継がれるも存在ではあったが、社会人になってからはどうなのだろう。
俺がこよなく愛した姉ちゃんには「離婚できる自由」を標榜して、結婚しながらも鼻っ柱の強さで社会を生き抜いていって欲しかったのだ。
ところが中学や高校の頃の荒々しさとはまた別の、分かりやすい幸せがそこにはあった。
そんなよくありがちな姉ちゃんの軌跡にではなく、俺はいつだって受験生だった頃の恐い姉ちゃんの記憶を愛した。
そしてその記憶の紡ぎ、いつしか俺のなかで肥大していったのではないか。

さて弟、いつしかいかつい男の部分を垣間見せるようになっていった。
毎年のように塾で繰り広げられる盆と正月のマージャン・・・酒を飲みながら、先輩相手に生意気なコメントを吐くようになった。
嬉しい変化だった。
その頃に古西から「村瀬には内緒やで」と言って見せられたミクシーの村瀬のブログ・・・そこには俺の知らない弟がいた。
そして就職、・・・大学3年からの会社訪問という俺の指示に従い、サークルの先輩から攻めていく。
そして辿り着いた「約束の地」・・・オービック。
その延長上に書き込みをしてきた村瀬(弟)がいる。


だらだらとしまりのない文を書いてしまった。
俺が言いたかったこと・・・村瀬(弟)はもういらない。
これからは村瀬だ。
ウチの連綿と続く受験生の系譜のなか、これからは「村瀬」というタームで登場するのは弟のほうの村瀬だ。
いつだって「崎陽軒」のシュウマイを買ってやって来る弟だ。
これからは「弟」との注釈はいい。
俺も金輪際書かない。
これからは村瀬。
まあ万が一にでも、お姉様がこのブログに登場なさるようなことになれば、その時は謹んで「村瀬・姉」でお願いしよう。

ところで村瀬!
「センターには魔物が住んでいる」・・・そう、アンタがうめいたセンター試験が3日後に始まる。
・・・でもな。
何度でも言うが、魔物がセンターに住んでるんじゃない、魔物は受験生の心の中に住んでるんだ。

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広告が仕上がる

2009年01月14日 19時49分53秒 | 広告関連
6期生の智博(オリエンタル印刷)が登場。
仕上がった広告持参だ。
橋本ドクターにも、仕上がったばかりの広告を今朝発送したとか。
明日には呉のクリニックで目を通すことになる。
広告出稿は明後日の金曜日。
またぞろスーパーやパチンコの広告に紛れて迷子になるんやろな。

今回の広告も智博に全権委任。
唯一俺の希望は色・・・緑か青かのチョイスで当然にして緑を選択。
レイアウトは大晦日とほぼ同じ。
キャッチ・コピーも大晦日の流れを踏む。
再び、過去と現在の塾生に呼びかける内容・・・16日午後8時開始の受験生送り出しへの参加を呼びかけている。
場所は新しい塾。
仕上がったばかりの広告を眺めながら心の中に占める想い・・・秘めたるが花。


里恵(8期生)の大学受験生への最後の授業が終了。
健介(浪人)は今日も調子がいいようで88点(100点満点)。
和輝(久居農林3年)がれい(仙人)に勝った。
しかし、慎也(津高3年)の調子が今イチ。
理系とはいえ、阪大あたりになると国語一発に泣く。
まあ、ここまでくれば不安がっても仕方ない。
昨日の最後の地理の授業では俺のイメージ通りの仕上がりを見せた。
慎也はそれで良しとしよう。
この状況、何があろうとポジテイヴに乗り切るしかない。
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