早稲田の三輪は過去の箱根で苦杯を舐めている。
1年次には早稲田のシード権剥奪の原因となった。
去年もまた、トップでタスキを貰うものの往路優勝を駒沢に許す原因ともなった。
「もっとも箱根で悩み苦しんだ奴、だから5区は三輪に任せてみたい」とは早稲田の渡辺監督の三輪抜擢の弁。
その三輪、山梨学院大学に一旦はトップを許すものの併走、そして再び山梨学院をつき放つ。
タフになった三輪の横綱相撲かと思いきや、噂にたがわぬ東洋大学の柏原が迫る。
そして柏原が2位に躍進。
ついに三輪の背中が見える・・・芦ノ湖への下りが始まる。
1期生のかおりが息子の文人を連れてやって来る。
依然として箱根駅伝の放送が流れている。
物怖じしないところは母親譲り?
おばあちゃんがつくったお弁当を食べ始める。
東洋大学の柏原が早稲田の三輪を抜き去る。
小田原中継所での4分58秒差をひっくり返したわけだ。
しかし、箱根で悩み続けた三輪、先ほどと同じように追走。
じわりじわりと三輪が差を詰めていく。