2022年の「梅雨」はアッという間でした。北陸地方は6月28日に「梅雨明け」が発表され、翌29日には東北南部でも「梅雨明け」が発表されました。
特に、6月下旬は「太平洋高気圧」の勢力が特に強く、その勢いで梅雨前線も押し上げられてしまったようです。その背景について簡単な模式図を描いてみました。
ポイントを簡単に書くと・・・
(1)ラニーニャ現象の影響で熱帯域の活発な対流が西側(フィリピン付近)にシフト。
(2)この対流の上空では顕著な発散場となるため、その北側を流れる偏西風がさらに北にシフト。
(3)偏西風が大きく蛇行して持続し(シルクロードパターン)、太平洋高気圧も西側に勢力拡大。
(4)正のPJパターン(フィリピン付近で対流が活発になり、日本付近の高気圧が強化)が成立。
(5)太平洋高気圧に押し上げられて、梅雨前線の北上が進み「梅雨明け」。
このような背景で一先ず「梅雨明け」は発表されましたが、この後「梅雨の戻り」の可能性も予想されております。
(9月2日・追記)
9月1日、気象庁から梅雨入り梅雨明けの確定値が発表されました。
この結果、北陸地方・東北南部は共に「特定できない」に改められました。
https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/index.html
6月下旬のケースは「梅雨明け」から「梅雨の中休み」の位置付けに変わったようです。
特に、6月下旬は「太平洋高気圧」の勢力が特に強く、その勢いで梅雨前線も押し上げられてしまったようです。その背景について簡単な模式図を描いてみました。
ポイントを簡単に書くと・・・
(1)ラニーニャ現象の影響で熱帯域の活発な対流が西側(フィリピン付近)にシフト。
(2)この対流の上空では顕著な発散場となるため、その北側を流れる偏西風がさらに北にシフト。
(3)偏西風が大きく蛇行して持続し(シルクロードパターン)、太平洋高気圧も西側に勢力拡大。
(4)正のPJパターン(フィリピン付近で対流が活発になり、日本付近の高気圧が強化)が成立。
(5)太平洋高気圧に押し上げられて、梅雨前線の北上が進み「梅雨明け」。
このような背景で一先ず「梅雨明け」は発表されましたが、この後「梅雨の戻り」の可能性も予想されております。
(9月2日・追記)
9月1日、気象庁から梅雨入り梅雨明けの確定値が発表されました。
この結果、北陸地方・東北南部は共に「特定できない」に改められました。
https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/index.html
6月下旬のケースは「梅雨明け」から「梅雨の中休み」の位置付けに変わったようです。