計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

8月も終わりを迎えます。

2010年08月31日 | 何気ない?日常
 事務所も9月からリニューアル再始動を予定しているので、その時ももう目前です。もう、これ以上の遅延が無い事を祈る想いです。再始動とは言っても、別に華やかなオープニングセレモニーがあるわけでも無いのですが、せめて近日中にウェブ公開したいところです・・・とは書いてみたものの、これは私がどうこう出来る部分ではないのです(爆)。一応、試験的にサーバーが稼動しているので、近い内に正式公開されることでしょう・・・多分。表向きには「な~んも進展の無い状態」が続いておりますが・・・既に水面下ではちらほらと・・・暗躍?しています。


 週末の創業セミナーでは、これから創業しようと考えている若手や創業間もない若手経営者、そして創業して何年も経つ熟年経営者など、色々な方が参加しています。参加者の境遇は様々ですが、一つ共通している事は「マインドが高い」と言う事です。自分なりの志や目標を掲げて、それに向かって挑戦し、日々努力し続ける・・・そんなマインドの高い方々との世間話は色々な意味で勉強にもなりますし、これからの事業に関するヒントやアイデアになります。また、事業に関する企画・立案のメソドロジーについても勉強する事が出来、とても充実した時間を過ごす事ができています。


 塾の夏期講習も一段落が着きましたが、今度は学校の定期試験対策と言う山が・・・。最近、いつも担当している生徒さんから、ある質問を受けました。

「先生、普段はどのテレビ局に(気象キャスターとして)出てるんですか・・・?」

この手の質問にはいつものように

「テレビやラジオと言ったメディアには、これまで一度たり出た事は無いよ」

と言うや否や

「本当ですか!?ケーブルテレビでも天気予報の番組あるじゃないですか!?あれは先生の所(←会社)じゃないんですか?」

なかなか、食い下がってきます。

「あれはねー、ウチ(の事務所)じゃないんだよ・・・。」

と返します。今度は

「じゃ、どうしてアナウンサー(←要するに「気象キャスター」)にならなかったんですか?」

お嬢ちゃん、なかなか痛いトコ追求してくれますねえ・・・。

「そりゃあ、テレビ局から『出てくれ』って話が無いんだから・・・しょうがないじゃん・・・」

とあっさり返すのですが、今度は

「それなら、もしテレビ局の方から『出て下さい』って話があったら、出るんですよね」

と切り返してくる・・・ここまで来ると売り言葉に買い言葉です。

「そんな事が万が一にもあったら、そりゃあ喜んで出ますよ、断る理由も無いし。でもね、そんな事、万に一つもあり得無いから。」

と言って締めくくりました・・・。それからも何度か、気象キャスターについての質問を受ける羽目に・・・。誰しも、一度は憧れるのかもしれません。まるで、受験生が一度は東大に憧れるかの如く・・・???

 いつの日か、当事務所からも気象予報士を「気象キャスター」として担ぎ出し、地域メディアに送り込めるようになりたいですね。私はそのための神輿をしっかり造り、そして担いで行こうと思います。ん、神輿を担ぐ・・・どっかで聞いた表現です。・・・そういえば、民主党代表選のインタビューで、誰かが言ってましたね。

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視点を変える事でチャンスは開ける

2010年08月26日 | 何気ない?日常
引き続き、前二つのトピックの続きです。

 学習塾の形態になぞらえて、「クラス指導型の事業展開」「個別指導型の事業展開」の2つのモデルを提示し、両者の事業展開やその形態の比較を行ってきました。この二つの概念をもう少し抽象化してみると・・・

【クラス指導型の事業展開】
 ⇒スケールメリットを活かして、同様・類似のサービスを同時に広い範囲の多くのお客様に提供できる形態

【個別指導型の事業展開】
 ⇒限られた範囲のお客様を対象に、各々のニーズを反映しカスタマイズされたサービスを提供する形態

と考える事ができます。

 この両者はもともとビジネススタイルが異なるので、「同じ土俵で戦う」と言う発想は余り馴染まないと言えるでしょう。

 学習塾ではクラス指導型も個別指導型も同じように生徒さんを獲得しようとするわけですから、その意味では互いにコンペティターとなりますが、生徒さんによっては、その両者を掛け持ちして受講すると言うスタイルも可能です。応用問題やハイレベルな入試対策をクラス指導塾で受講し、その授業進度についていけない場合のサポートとして個別指導塾で補習授業を受けるというケース等です。このようなパターンを考えると、両形態の共存の余地はある、と考えられます。そもそも、クラス指導型のサービスを求めるお客様もいらっしゃれば、個別指導型のサービスを求めるお客様もいらっしゃるのが現実です。

 気象情報ビジネスの場合は大抵、気象庁予報で事足りるか、大手企業のサービスが主流として全国各地に普及しているのが実情です。すなわち、気象庁発表の予報や大手企業による既存の事業展開を参考にして、これを模倣したサービスを考えたとしても、結局は大手企業と同じ土俵で戦う事になってしまいます。これはまるで、個人商店が新たに進出してきた大型スーパーに対して値下げ商戦で対抗するようなものですね。

 それならば、むしろ大手企業とは異なる視点での事業展開、または他社による既存のサービスを補完するような分野での事業展開を模索するのも一案ではないか、と考えています。この考え方は、気象情報の分野に限らず、既存の様々な分野における新規ベンチャー企業の創業にも応用できるかもしれません。(気象情報ビジネスの場合は、お客様の抱える潜在的なニーズを掘り起こし、具体化する事の方が難しいのですが・・・)

 ベンチャーに求められる「新しい発想」と言うのは、何も「無から有」を産み出すものではなく、既存の事業に無いものを追加したり、その課題を解決する事で、既存の事業との「棲み分け」を図ると言う発想や視点があっても良いと思います。


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the establish seminor

2010年08月25日 | 何気ない?日常
 日曜日は創業セミナーに参加してきました。このセミナーは5日構成で、その第1日目の授業が展開されました。ちなみに、1日の授業は午前3時間+午後3時間の計6時間です。毎週日曜日の授業で、あと4日・・・。

 第1日目の研修内容はは、午前中は創業するに当たっての心構えや考え方などの概論の講義を拝聴しました。午後はグループディスカッションで、前半は各グループ毎にメンバー各々のビジネスプランを発表し、それについてのディスカッションを行いました。後半では、具体的な経営上の実例を取り上げ、その解決策についてのディスカッションを行いました。

 今回の課題は、個人経営の小規模小売店(衣料品店)が地域に根ざして細々と商売を営んでいた所に、大手の大規模小売店(スーパー)が進出してくる事を受けて、この個人商店が生き残るためにはどのような経営施策を打つべきか?と言う問題です。個人商店は当初、大規模小売店に対抗して値下げ販売の価格競争で対抗しようと考えていましたが、経営コンサルタントはこの案に反対し、それに替わる経営施策を提案する、と言う設定です。

 確かに、個人商店と大規模小売店が同じ土俵で競争しようとしても、それはなかなか難しいでしょう。そもそも、大規模小売店は想定している客層がとても幅広く、取り扱う品目も非常に広がっているのが特徴です。一方、個人商店の場合は概ね客層や品目は、大規模小売店に比べれば限定的です。

 これは見方を変えると、大規模小売店には多数のお客様が買い物に訪れて、怒涛のように?レジに並び、通過して帰っていく・・・という流れであるのに対し、個人商店の場合は、数こそ大規模店よりは少数ですが、その多くが常連のお客様なので、店員とお客様がお互いに良く知っている関係になりやすいでしょう。

 売る側と買う側の関係に着目すると、一方は広く浅い関係性、他方は狭く深い関係性と見る事が出来ます。前者の場合は、店員に気兼ねすることなく必要なものだけをかごに入れたらレジを通過するだけ、つまり、ただ「モノを買う」だけで完結してしまうわけですが、後者の場合は、店員とお客様との間のコミュニケーションが存在するので、より木目の細かいサービスを行う事が可能(余地がある)となります。

 つまり、一つ前のトピックの論法を用いると、大規模小売店は「クラス指導型」の事業形態、小規模小売店は「個別指導型」の事業形態であると見る事が出来ます。セミナーやディスカッションの内容は割愛しますが、やはり、このような違いに着目した意見が多く見られました。

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学習塾で授業をしながら、ふと思った・・・

2010年08月24日 | オピニオン・コメント
 これまでの間に、私はクラス指導と個別指導の二種類の学習塾を経験してきました。正確には、今も後者のタイプでお世話になっています。それぞれの特徴を、私の経験を基にまとめてみます。

【クラス指導型】

 1クラス10~30名の集団授業の形式で授業を進めます。このクラスは生徒さんの学力・理解度に応じて編成されますが、コース・講師毎に受講科目や時間割が決まっている事が多いようです。各受講科目毎に、重要な項目を一通り満遍なく含んだカリキュラムが予め設定されており、この予定通りに一斉に授業が進みます。

 多くの仲間と切磋琢磨しながら、または学校の授業に飽きたらず、よりハイレベルな問題にチャレンジしたい、という生徒さんにはクラス指導が合っているかもしれません。さらに、マンツーマンの指導では緊張する、プレッシャーを感じるという生徒さん、あるいは緊張感をもって授業に臨みたい、という生徒さんにも適していると思います。

 受験対策という面を考えますと「全体の中での自分の位置」と言うものを、常に意識しやすい環境にあるので、危機感や緊張感を持ち、そのマインドを持続しやすいというメリットもあると考えられます。

 その一方で、やはり授業は「講師→生徒」の一方通行になりやすく、その結果、わからない生徒はそのままわからないままになってしまう事があるようです。個々のコースや講師の指導内容、さらにクラス編成は、様々な入試情報や生徒との面談結果なども考慮して検討されますが、結局は画一的な内容になりがち、と言う面は否めません。

 講師から見ると大勢の生徒を同時に相手にするわけですから、生徒さん一人一人の木目細かなケア、と言うよりはクラス全体としてに対するケア、と言う視点での授業になります。

 集団指導用に設定されたカリキュラムも、生徒さん一人一人の弱点や個性に必ずしもフィットしているとは限りません。一人一人、得意教科や不得意教科が違いますし、同じ教科でも得意な単元と苦手な単元も異なります。そして苦手教科についてはどこで、何がきっかけで躓いたのか、と言った所も異なります。そのような所を木目細かくケアする、という点はクラス指導では難しい所です。


【個別指導型】

 講師1人に対して2~3名程度の形態で進める事が多いですが、生徒さんはそれぞれ自分の受講したい科目を勉強します。講師は生徒さん一人一人とそれぞれ対話をしながら指導を行っていきます。個々のコースや講師の指導内容は、様々な入試情報や生徒との面談結果なども考慮して検討し、一人一人のニーズに応じた指導を行い、必要に応じて柔軟に指導内容や方法にフィードバックしていく事ができます。受講したい科目を何科目でも受講でき、曜日・時間帯を自由に選べるのも大きな特徴です。

 カリキュラムはある程度は計画されますが、生徒さん一人一人の弱点や個性に合わせて進めていきます。そして苦手教科についてはどこで、何がきっかけで躓いたのか、と言った所まで、一つ一つ掘り下げて、じっくりと腰を据えてケアしていく事ができます。

 授業の進め方も、講師と生徒の対話がベースとなるので、生徒さんが理解できているかを確認しながら進める形になります。従って、わからない所、苦手な所がしっかり理解できるまで、みっちりケアする事になります。ただし、講師と生徒の対話の形式になるので、楽しく、わかりやすい授業となりますが、場合によっては緊張感がなかったり、馴れ合いになってしまう傾向があります。

 受験対策という面を考えますと「全体の中での自分の位置」と言うものを、なかなか意識しにくいため、危機感や緊張感を持ち、そのマインドを持続するためには講師からの働きかけが重要になってきます。


 ここまで、「クラス指導型」「個別指導型」の塾の形態を比較してみましたがどちらの形態が良い悪いと言う事のではありません。必要に応じて両者を使い分ける事が生徒さんにとってもメリットになるのではないか、と思います。学習塾をお選びの際は、ただ説明を受けるだけではなく、積極的に体験授業等を活用してみるのも良いでしょう。


 以上を踏まえると・・・

●一人でも多くのお客様に、多種多様なサービスを、同時に、一斉に提供していく(多産多売)のが「クラス指導型」。

●限られた(コアな)お客様に、その各々の特性やニーズにフィットしたサービスで、きめ細かくケアしていく(少産少売)のが「個別指導型」。


と捉える事もできます。


 さて、多くの予報業務許可事業者の事業展開を見ていると、各社共に全国一律で幅広いメニューの情報コンテンツを提供するべく日夜努力されている事に気付きます。豊富な情報のバリエーションを用意し、その中から、対象地域やニーズに見合ったサービスを選択して配信しているのです。想定しているユーザ層の間口が広く、またその数も膨大です。すなわち、同時に多くのユーザを相手にしているのが特徴です。このようなタイプの企業はどちらかというと大手や老舗の企業が多いようですね。

 しかし、中には特定の対象(地域・気象要素・ターゲット)に絞って、きめ細かいニーズに特化した情報コンテンツを配信している予報業務許可事業者も存在します。(上記の場合よりも)ユーザ層は限られるため、ユーザそれ自体の数も限定されます。しかし、その分、個々のユーザのニーズに深く対応する事ができるわけです。このようなタイプの企業はどちらかというとベンチャー企業が多いようですね。大企業と同じ土俵で戦うのではなく、それとは違う新たな土俵で事業を展開しようという試みですね。

 ここまで読み進めて頂いた皆さんは、もうお分かりですね。

◎大手等に代表される全国各地を対象とする情報サービス
 ⇒クラス指導型

◎ベンチャー企業に見られる対象を限定した情報サービス
 ⇒個別指導型


に対応していると見る事ができるのです。


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こちらは夏の暑さも一休み?

2010年08月13日 | 何気ない?日常
 早いもので、8月も半ばに差しかかろうとしております。

 塾の夏期講習も後半戦に折り返しの時期です。今年は教室在籍の受験生(=中3生)が多いので、頑張りどころです。私の勤務している教室は個別指導なので、生徒さんそれぞれのペースやレベルに合わせて対応しています。ですから、基礎固めをしっかり行う生徒さんもいれば、もう難関入試レベルの問題に挑戦している生徒さんもいます。しかも、ハイレベルな生徒さんにもなると、自分の塾や教室の教材のみならず、他塾の教材や通信講座を持ち込んでくる生徒さんが多く・・・こちらも予習での準備が出来ないため、その場で初めて問題を見て、その場で考えて解説する・・・というパターンが少なくありません。このように、基礎~入試レベルまでの内容を連日のように扱っているので、私自身が相当に鍛えられている状態です。最近は理系教科(英・数・理)がメインになっているので、それがせめてもの救いです。ただ、塾の講師として培っている経験やスキルは今後、気象の仕事でもきっと活かされる時が来るであろうと感じています。

 それにしてもこの夏は暑いです。この夏は冷房の使用頻度も高いので、使用電気量の検針日は正直・・・ビビッていました。電気料金についてはトラウマがあるのです。以前、三次元熱流体解析の計算を一晩ぶっ通し(深夜時間の約8時間)という状態を1ヶ月程(1~2日おきに)行ったところ、とんでもない金額に跳ね上がった!という事がありました・・・。深夜電力料金は昼間に比べて安いのですが、さすがに数値計算をやりすぎたようです。しかし、今回の検針の結果を見てみると、恐れていた程の金額には届かなかったので一安心。十分「セーフ」の範囲でした。これだけの猛暑で、この金額なら・・・上出来かな。やはり「高めの設定温度+ドライ運転」で通したのが功を奏したのかもしれません。

 そんな中、創業セミナーの受講通知書が届きました。中には、折り返し必要事項を記入の上で提出、という書類もあります。具体的な創業のアイデアやプランニングに関する内容をまとめなければなりません。既に、事務所としての事業計画書や企画書類は幾度も練り上げられてきているので、これらをベースにまとめれば良いのですが・・・第1回目の開講日までの宿題です。
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