山形県内の3地点(庄内・山形・米沢)における春シーズン(2~5月)を通しての花粉飛散量を調べました。花粉飛散量の観測値は、環境省花粉観測システム「はなこさん」のデータを使用しました。
まずは、地点毎の春シーズン(2~5月)を通しての花粉飛散量を箱ひげ図に表してみました。ここで、「×」は平均値、「○」は外れ値です。年(シーズン)毎にバラつきがありますが、米沢>山形>庄内の傾向が見られます。

続いて、この3地点(庄内・山形・米沢)における花粉飛散量と気象要素の相関関係も調べました。この結果、翌春のシーズンを通しての花粉飛散量は「10月中旬の平均気温・11月上旬の降水量」との間に弱い正の相関が見られました(庄内の降水量は除く)。



一般的には「前年の夏の気温が影響する」と言われているので、「タイミングの遅れ」が気になる所です。久光製薬「アレグラFX」の公式HPより「花粉の飛散量や時期ってどうやって調べているの?」(2025.02.27 閲覧)によると「花粉の雄花は秋に大きく成長する」とのことでした。
夏の気象要因が秋の成長に寄与するとも考えられますが、秋の「成長の時期」の気象要因もまた重要と言えそうです。ただ、相関が「いまいち弱い」ようにも感じるので、引き続き検討が必要です。
さらに、花粉飛散量の風向別比率および時別比率の関係を調べました。ここでは春シーズン(2~5月)を通しての花粉飛散量に対する風向別・時別の積算値の比率を算出しています。この結果から、地点毎に「花粉が飛散しやすい風向」や「ピークとなる時間帯」が窺えます。

庄内では南西や東南東の風向の比率が顕著です。また、米沢は北西寄り(北西~西北西)や南南東寄り(南東~南)、山形は南西寄り(西南西~南南西)や北寄り(北北西~北)の比率が大きい傾向が見られました。

時間帯に目を向けると、庄内は朝から昼過ぎにかけて、山形は昼前から夕方にかけての時間に山が見られます。また、米沢は昼前から夜にかけての時間帯に山が二つ現れています。
最後に、花粉飛散量の累積比率と時別気温の関係についても調べました。ここでは春シーズン(2~5月)を通しての気温毎(四捨五入で整数化)の積算値の比率を算出しています。花粉飛散の約半数は、山形・庄内で11℃以上、米沢で8℃以上の時に発生しているようです。
まずは、地点毎の春シーズン(2~5月)を通しての花粉飛散量を箱ひげ図に表してみました。ここで、「×」は平均値、「○」は外れ値です。年(シーズン)毎にバラつきがありますが、米沢>山形>庄内の傾向が見られます。

続いて、この3地点(庄内・山形・米沢)における花粉飛散量と気象要素の相関関係も調べました。この結果、翌春のシーズンを通しての花粉飛散量は「10月中旬の平均気温・11月上旬の降水量」との間に弱い正の相関が見られました(庄内の降水量は除く)。



一般的には「前年の夏の気温が影響する」と言われているので、「タイミングの遅れ」が気になる所です。久光製薬「アレグラFX」の公式HPより「花粉の飛散量や時期ってどうやって調べているの?」(2025.02.27 閲覧)によると「花粉の雄花は秋に大きく成長する」とのことでした。
夏の気象要因が秋の成長に寄与するとも考えられますが、秋の「成長の時期」の気象要因もまた重要と言えそうです。ただ、相関が「いまいち弱い」ようにも感じるので、引き続き検討が必要です。
さらに、花粉飛散量の風向別比率および時別比率の関係を調べました。ここでは春シーズン(2~5月)を通しての花粉飛散量に対する風向別・時別の積算値の比率を算出しています。この結果から、地点毎に「花粉が飛散しやすい風向」や「ピークとなる時間帯」が窺えます。

庄内では南西や東南東の風向の比率が顕著です。また、米沢は北西寄り(北西~西北西)や南南東寄り(南東~南)、山形は南西寄り(西南西~南南西)や北寄り(北北西~北)の比率が大きい傾向が見られました。

時間帯に目を向けると、庄内は朝から昼過ぎにかけて、山形は昼前から夕方にかけての時間に山が見られます。また、米沢は昼前から夜にかけての時間帯に山が二つ現れています。
最後に、花粉飛散量の累積比率と時別気温の関係についても調べました。ここでは春シーズン(2~5月)を通しての気温毎(四捨五入で整数化)の積算値の比率を算出しています。花粉飛散の約半数は、山形・庄内で11℃以上、米沢で8℃以上の時に発生しているようです。
