計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

英検準2級への挑戦の結果・・・

2010年11月24日 | 何気ない?日常
 先日の11月14日の受験しました実用英語技能検定準2級・2次試験の結果・・・無事に「合格」する事ができました。

 かつて半導体メーカーの設計開発エンジニアだった当時は、強制的にTOEICを受験させられたものですが・・・試験時間が睡眠時間になってしまっていた状態で、恐ろしい勢いでスコアが大暴落する有様で、学生時代のスコアの半分近くにまで落ち込んでしまったものでした。

 それから数年が経ち・・・当時は英検の受験など想像だにできなかったものの、こうして挑戦し、しっかりと結果を出す事ができました。

 英検準2級は高校中級程度の語学力とされていますが、塾の教室に勉強しに来ている中3生でも合格している生徒さんも若干名いる、と言う状況なので・・・講師の立場で不合格というのはありえない!というプレッシャーが、正直ありました・・・。

 塾の方では中3生の5教科を中心にしつつ、高校生の数学と物理等を担当しています。従って、非常に幅広い領域をカバーしなければなりません。
 
 ・・・こんな事を書いていると、専門分野である局地気象、計算気象以外の事を熱心に勉強して何の意味があるのか・・・ふと、そう思われる方もいるかもしれません。

 専門分野である局地気象、計算気象の勉強や研究は当然行っています。その上で様々な勉強や経験を重ねているのです。

 そもそも人間は、自分が積み重ねてきた知識や経験の枠の範囲でしか、物事を理解したり、考える事はできません。そして、一人の人間が自分で経験できる量には限りがあります。だからこそ、より多くの知識を学び、自らの糧として補っていく必要があります。私は様々な勉強を通じて、自分の知識や経験の枠を広げようとしているのです。

 気象予報士とは「気象の専門知識を気象以外の分野に活用していく」のが仕事です。この事を考えれば「気象以外の分野」にまで精通しようとするのは、むしろ「自然な発想」だと私は思います。



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ジャパニーズ・スパコンの快挙!

2010年11月17日 | 気象情報の現場から
日本がスパコン世界一、気象分野で奪回(読売新聞) - goo ニュース

 海洋研究開発機構のスパコン「地球シミュレータ」が、気象や気候変動の分野に使われる計算手法で世界一になったそうです。

 気象や気候変動の数値シミュレーションというのは、地球上を膨大な数の格子網で覆い、その一つ一つの格子点上について複雑な連立非線形偏微分方程式を解いていく計算を行うので、途方も無く莫大な計算を高速で繰り返し行う必要があります。まさにスパコンの技術が活かされる最先端の分野と言えるでしょう。このような分野で、世界一となった事は快挙と言って良いでしょう。

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英検準2級(2次試験)受けてきました。

2010年11月14日 | 何気ない?日常
 実用英語技能検定準2級の2次試験(面接)を受験してきました。正直、今回の結果の行方は読めません。今回は自己採点のしようもないので、後は気長に「待つ」だけです。口頭試問では、とりあえず一通り答えはしましたが、出だしで少し考えたため微妙な「間」があったり、しかも「文法度外視」で答えていたので、どれほど減点されているのかが「運命の分かれ道」です・・・。

 その一方で、会社の公式ホームページの一般公開、そして真の本格始動の日も少しずつ近づいています。この場でその詳しい予定を述べる事はできませんが(また遅延する恐れも否定できないので)、一応「年内」を予定しています。

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そろそろ冬の訪れを感じる・・・

2010年11月05日 | 気象情報の現場から
 暦も11月に入りました。そろそろ「冬」を意識し始める頃ですね。そうなるとやはり気になるのが、来る冬は大雪になるか否か・・・。現段階では、まだはっきりした事は言えませんが、やはり気になる所です。そんなわけで、長期予報の資料も気に掛けている今日この頃です。

 少し大雑把かつ感覚的な話ですが、地球の地軸が公転面に対して傾いている事情を考慮すると、北半球に中緯度付近に位置する日本の気候は、夏の傾向は「より南側」の影響力の方がドミナントとなる一方、冬の傾向は「より北側」の影響力の方がドミナントと考えられないか・・・と最近感じています。

 夏の間は北半球の広い範囲が太陽放射を多く受けることが出来るため、北半球ではハドレー循環がより強化されやすくます。しかし、冬になると北半球で太陽放射を多く受けることが出来るのは低緯度の方に限られるため、その分、北極付近の極循環の影響力がより増してくる、とイメージを描く事も出来ます。

 この結果、ハドレー循環と極循環の間に挟まれた中緯度地方(ここでは日本を考えます)の気象の傾向は、いわば「北側と南側の主導権争い」に巻き込まれる形となります。すなわち、夏は南側の要因(熱帯寄りの海洋やハドレー循環)が主導権を握るため南からの暖気等の影響を受けやすくなる一方、冬は北側の(北極より)要因が主導権を握るため北からの寒気等の影響を受けやすくなる・・・と言うイメージです。但し、これはかなり大雑把な構図です。

 これから訪れる冬の場合は、南側の要因としてラ・ニーニャ(寒冬傾向)となるので、北側の要因として、もしAO-(寒冬傾向)に傾けば、大雪の可能性が高まります。しかし、AO+(非寒冬傾向)に傾くと、大雪の可能性の判断は難しくなりそうです。

 この前の冬は南側では「エルニーニョ(暖冬傾向)」+北側では「AO-(寒冬傾向)」の組合せで、当初の「暖冬傾向」の予想とは裏腹に大雪に見舞われた地域もありました。従って、主導権を持つであろう「北側」の出方を、注意深く見極めていく必要があるのです。その一方で、過去の傾向からラ・ニーニャ時に雪が多くなる確率は約60%と言われているので「(とりあえず)大雪の可能性は否定できない」の立場で様子を見ています。

 でも、できれば大雪は勘弁してもらいたい・・・と言うのが雪国の生活者としての本音です。

 そういえば、英検の2次試験まであと1週間程です・・・。


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