計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

学会発表に行ってきました。

2012年05月28日 | 気象情報の現場から
 この週末、26日(土)~27日(日)はつくば市で開催された日本気象学会2012年度春季大会に参加してきました。今回もまたポスターセッションでエントリーしましたが、これまでとは異なり2件の発表を行いました。


 1日目の朝。出発駅のホーム、これから新幹線に乗る所です。新幹線に乗るのは、何年ぶりの事でしょうか・・・(爆)。


 新幹線から山手線を経由して、秋葉原駅でつくばエクスプレスに乗り換えて・・・つくば駅に到着しました。


 つくば駅からしばらく歩いて・・・いよいよ会場となるつくば国際会議場に辿り着きました。


 到着して受付で手続きをした後、そのままポスターセッション会場に赴いて、ポスターを掲示しました。ポスターセッションの開始は11時30分ですが、この時10時45分頃でした・・・。

 1日目の発表内容は「熱流体力学に基づく局地風の独自モデルに、水蒸気に見立てたスカラーの移流と凝結判定を加えることで、雲域の形成を再現する」というものでした。セッションの間、とても実のある意見交換が出来、今後のさらなる発展のヒントを得ることが出来ました。

 ポスターセッションの予定時間は11:30~12:30の1時間ですが、そのあとは昼休憩ということもあり、実際は11:30~13:30の2時間に渡って延々と続きました。ポスター会場は1日当り62件の発表が展示されており、その他に(目算でも)150名を超える参加者が入り乱れての大賑わいとなりました。

 漸く、ポスター発表も終わり・・・いつもだったらこれで解放感に浸って、残りの日程は「楽しい楽しい観光旅行」?・・・の筈でしたが、翌日の発表に控えて早々と宿泊先へと向かうのでありました。



 ホテルの部屋の窓からの風景。

 ホテルに到着して荷物を置くと、近く(でもなかったけど)すき家にて遅すぎるランチ(時計では16時半過ぎ!、もはやディナーも兼ねる)。その後、コンビニで買い物をしてホテルに戻り、1日目の報告の作成と2日目の発表の用意・・・さすがに疲れもあって早々に就寝。



 2日目、清々しい朝を迎えました。

 いつものパターンであれば、のんびり気ままな旅を楽しむ所ですが・・・


 再び、ポスターを掲示しました。

 2日目の発表内容は「点在する観測地点において観測されたデータから、全体的な(面的な=マップ状の)分布情報を得るための解析手法」でした。工科系なら見聞きした事がある手法高校数学にヒントを得て考案したものです。

 この日のポスターセッションも2時間以上続き・・・漸く、終わりました。私の学会発表の全日程が終了し、会社にも報告のメールを入れました


 帰る途中・・・つくばの街並み。つくば駅の周辺は緑が豊かですね・・・。

 再びつくばエクスプレスや山手線を経由して東京駅に戻ってきました。


 東京駅の新幹線ホームにて。高層ビルが立ち並んでいます。


 ボーッ・・・としてたら、新幹線Maxときがホームに入ってきました。今回は寄り道する時間も、気力も、体力も、そして費用も無く・・・しかし、充実した2日間だったと振り返りつつ・・・

 ・・・戻ってきました。

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学会発表まで1週間を切りました。

2012年05月20日 | 気象情報の現場から
 日本気象学会2012年度春季大会まで1週間を切りました。

 今回はポスターセッションにて2件の発表しますので、ポスター資料の作成や発表の準備もこれまでの2倍の量をこなさなくてはなりません。

 今回発表する2件は、以前から何らかの形で実現したいと試行錯誤してきましたが、新しい手法を試しては・・・失敗・・・結局、諦める・・・の繰り返しで、なかなか実現できずにいたものです(ホンの細やかな事ですが、長年の想いが実現したようなものです)。一つは数値モデルの更なるバージョンアップ、もう一つは数値データの解析手法に関するものです。

 残り僅かとなりましたが、しっかりと準備して、本番に臨みたいと思います。

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回帰分析

2012年05月04日 | 気象情報の現場から
 Excelでデータを分析する時に・・・



 こうやってデータの範囲をドラッグして選択して・・・



 グラフで散布図を選択すると・・・



 散布図が自動作成。ここで、データの点をダブルクリックすると・・・



 メニュー画面が出てきました。ここで近似曲線の追加を選択して・・・



 数式R2値の表示にそれぞれチェックを入れると・・・何と、回帰分析が出来てしまいます。

 当たり前のことを言うな!と言われるかもしれません。でも、考えてみれば・・・Excelってスゴイですね。

 ここ最近は様々なデータの回帰分析(重回帰分析を含む)を繰り返しているので、このような操作も日常茶飯事当たり前になっているのですが、こんなに手軽に複雑な計算」ができるようになったのは大きな進歩だな・・・と今更のように感じています。

 私がまだ「週末の気象アナリスト」だった時代・・・まだWindowsMEのノートPCを使っていた頃、Excelにこんな機能がついているという事も・・・未だ知らなかったので、重回帰分析を行うためのアルゴリズムを自分で構築しようとしていました。

 気象要素(独立変量)とその影響で変動する数量(従属変量)の関係を定式化する重回帰分析は、当時の私にとっては夢のような数的処理でしたが、このテクニックをマスターするために色々な参考書を購入し、独学で基礎理論を追いかけていました。今では、その時に勉強した数学的な理論も、もう忘却の彼方ですが・・・(爆)。必要になったら、また勉強すれば良いのです。

 この当時は半導体のエンジニアだったので、休日となる週末の時間を利用しての研究でした。この統計解析と並行して流体解析の計算手法も勉強していましたが、この頃は渦度法(ζ‐ψ法)のよる流れの解析や、ラプラス方程式を解くだけの2次元ポテンシャル流れを中心にアプローチしていました。しかも、ExcelのVBAについてもあまり良くはわからず、プログラム環境はN88-BASIC for Windowsを使用していました。

 あの頃から考えると統計解析、特に重回帰分析をアッという間に何パターンも解析できてしまう・・・というのは色々な意味で進歩したな・・・とつくづく感じてしまいます。

 ・・・最近、何かと回帰分析を使う事が多かったので、ふと、そんなことを考えていました。

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5月に入っちゃいましたね。

2012年05月01日 | 気象情報の現場から
 気が付いたら1か月近く更新が途絶えていました。それというのも、ネットワークの工事やら、データの分析やら、会社のホームページのリニューアルなどがあったからです。関係者の皆さんの大いなる協力と日々の奮闘の甲斐あって、会社の公式ホームページもようやくリニューアルに漕ぎ着けました

 当初はGW連休前に公開予定でしたが・・・GW連休中の公開になってしまいました。まあ、この程度なら誤差の範囲という事にしておきましょう。どっちみち、GW連休中は世間の多くの皆様は楽しい楽しいイベント盛り沢山?なので、たぶん、アクセスも少ないでしょうから(爆)。

 ・・・というわけで、「連休?はぁ?何それ?・・・んなもん、知らねーよ・・・」ってな感じで普通に出勤しています。公式ホームページのリニューアル公開でちょっと一息ついてはおりますが、今月は何かと忙しくなりそうです。しかも、26(土)~27(日)は気象学会のポスターセッションに参戦です。こちらもそろそろ、発表準備も大詰めの段階です。


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