計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

学会誌「天気」への挑戦

2009年01月24日 | 気象情報の現場から
 実は今日、学会誌「天気」の編集委員会宛に記事原稿を発送しました。遂に「学会誌への投稿」に踏み切りました。

 ただ、学会誌投稿とは所謂「原著論文」等のような厳密な査読(審査)を受けるものではなく、どちらかと言うと比較的気軽に投稿できる投稿欄(調査ノート)への投稿です。今回の投稿内容は、先般の学会発表の内容を踏襲しつつ、これまでの山形研究の集大成を纏め上げたものです。私が気象予報士になってから、ずっと追い続けてきた山形県置賜地方の冬季局地気象に関する自分なりの知見を投稿するに至りました。これが掲載まで漕ぎ着けるかどうかは分かりません。今はただ「門前払い」されない事を節に祈ります。折りしも、今年は「天地人イヤー」です。ある意味タイムリーな話題だと思うのですが・・・。

 これまで何度か述べてきたかもしれませんが、私は新卒の頃に気象業界を志望しておりました。就職活動においては何度も厳しい社会の現実を突きつけられ、その夢に破れました。それから幾多の紆余曲折を経て、今では果敢に気象に挑戦する立場になりました。気象そのものへの挑戦であると同時に、気象業界の未来に対する挑戦でもあります。

 気象予報士の中で、実際に気象業務に従事している気象予報士の割合は決して多くはないのは周知の通りです。それだけに、業務に従事していない気象予報士にとって、自分が気象予報士としてどのように社会に関わり、また活躍・貢献していけるのか、は重要な課題です。気象台のメッセンジャーとして活躍するのも一つの選択肢ではありますが、自分の身の回りの気象やそれに付随する生活上、社会上の問題・課題に目を向けて、気象専門家の視点から何らかのアプローチができないか?そんな事を、かつてより模索してきました。

 その試みのこれまでの結果を投稿原稿に思い切りぶつけてみました。明日は気象予報士試験です。3月には新たな合格者=気象予報士がまた誕生する事でしょう。夢と希望に燃えて、気象予報士としての人生を歩みだそうとする時、かつての私と同じような悩みや挫折を経験する方も中にはいらっしゃるかも知れません

 しかし、それでも、やれば、やり続ければ、きっと出来る!(かも知れない)それこそ、何処かの大統領が言っていましたが「Yes,we can!」。夢の実現・・・今の私は未だそんな大層な事は言えませんが、しかし、その目標により近づく事はできる事でしょう。果たして、学会誌への掲載が実現するかどうかは分かりません。夢が叶う保証はどこにもないのですが、夢に向かって努力しなければ実現する可能性はありません。宝くじを買っても当たる保証はありません。しかし、宝くじは買わなければ決して当たりません
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成人の日を前に思う

2009年01月11日 | 何気ない?日常
 ニュースではまた恒例行事の如く「荒れる成人式」「厳戒態勢の下での成人式」なんてトピックスが紹介されるのかもしれません。現行民法では20歳をもって成人としていますが(第4条)、この年齢を18歳まで引き下げるか否かの議論もあるようですね。

 ちなみに、私が20歳の頃はまだ学生でしたので、成人云々の自覚はありませんでした。故郷の「成人式」とか言うものにも、一応は出席しましたが・・・来賓の祝辞の最中にも関わらず、相変わらず騒がしい様子に「ここは幼稚園児の集まりか?」と我が目と耳を疑ったものです。まるで世間を舐めきっているとしか言いようがない、基本的なマナーさえもままならないのに「成人」というのは、何とも空恐ろしいとさえ感じました・・・あれから10年近く経ちました

 当時は未だ学生だった私も、当時は予想だに出来なかった程の紆余曲折を経て今に至ります。その経験を踏襲して感じているのは、実際に社会の現場に出て、それこそボコボコにされ(←身体的暴力ではない)、踏みつけられ、罵倒されながら、それでも戦友と呼べる仲間との出会いもあり、人生の転機も幾度もあり、そういった諸々の挫折であったり、苦難であったり、失敗であったり、出会いであったり、転機であったり・・・そういった数々の経験を繰り返していく内に、自分自身が磨かれ、鍛えられ、学び、それらを通じて成長し、気がついたら自分の力で、自分の意思で、自分の人生を歩み始めている・・・。その時に自分が本当に「いつの間にか成人していた」って思えるのかも知れません。
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謹賀新年

2009年01月04日 | 気象情報の現場から
 新年明けましておめでとうございます。この年が、皆様にとっても、明るく希望に満ち溢れた一年となりますことを心より祈念致します。

 旧年は何かと暗いニュースが飛び交い、不況や雇用問題に関する社会情勢には危機感を募らせずにはいられませんでした。北京オリンピックやノーベル賞受賞と言った輝かしいニュースが希望の光を見せてくれました。

 自分の雇用さえもいつどうなるかわからない、言わば「先の見えない」最中にあっても、自分がこれまで培ってきた経験やノウハウが社会の役に立てると言う事それ自体に、ふと幸せを感じる事があります。勿論、それだけで生活が成り立つ程、甘い世の中では無い!とお叱りを受けるかも知れません。確かに収入に結びつかなければ「労働」としての意味は無いと言えるでしょう。

 一人一人がその知識や経験、そして技術・技能を存分に活かし、目の前の必要としてくれる人、引いては社会の役に立てる。そしてその対価として然るべき報酬を受けると言う事の尊さを改めて感じます。自分を活かし、また自分が生かされる場、それが「社会」であり「ビジネス」の本質なのかもしれません
 
 この一年、自分の持っている、そしてこれまで培ってきた知識や経験、技術等を存分に活かし、必要として下さるカスタマー、ひいては社会の役に立てるよう努力精進して行きたいと、心機一転、気持ちを新たに引き締めております。

 今年は新たなスタートも色々待ち受けているので、「インパクト重視」の精神で突き進んで行きたいと思っております。
コメント (2)
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