計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

七夕の発表に向けて・・・

2007年06月27日 | 気象情報の現場から
 なかなか更新できずにおりました。でも、今度はPCのクラッシュではありません。

 7月7日は日本気象予報士会(以下「CAMJ」)・東北支部での話題提供を予定しております。それで、その準備に追われています。話題提供は1年ぶりなので、昔の勘がなかなか戻らないのです(ToT)。人前で話すのには不慣れなもので・・・(爆)

 話題提供と言う言葉は会員でない方には余りピンと来ないと思いますが、要は自分の(気象に関して)興味あるテーマについて自由に発表することです。最近に起こった顕著現象に関する天気図検討でも良いし、気象と健康に関わりについてでも良いし、自分の研究成果の披露でも、気象に関するテーマであれば何でも良い(はず)と言うのが特徴です。

 東北支部の例会は毎月1回のペースで開催されており、話題提供と天気図検討会が主な内容ですが、施設見学会や外部から有識者を招いての講演会などもあるようです。とは言っても、私が参加するのは年1~2回という頻度ですがf(^^;)。

 現在、CAMJには多くの地方支部が存在し、各支部毎に例会を定期的に開催し、興味深い話題提供が行われております。私もここ最近、めっきりCAMJ関連の活動からは遠退いておりますが、ML等の報告を見ると話題提供のレベルも少しずつ上がってきたように感じます。私にとっては「CAMJ≒東北支部」になりつつある今日この頃です。そういえば・・・今回で仙台での話題提供は4回目。CAMJの支部での話題提供も通算5回目になります(残りの1回は東京支部で行いました)。

 これまでの話題提供を振り返ってみると、発表してる間は楽なのですが、質疑討論は結構体力が要ります発表時間≒討論時間だったり、発表時間<討論時間だったりすることも珍しくありません。学会や卒研発表の場合は、発表12分、討論5分のように時間配分が定められている訳ですが、話題提供の場合はその時の話題提供テーマ数等にもよりますが、討論時間の方が長くなることもあります。ちなみに私の発表時間はいつも30分程度です。それ以上長く喋り続ける事ができないのです。

 これに対して討論がさらに20~30分続くわけですから・・・ある意味知力・体力を総動員しての対応になるのです。しかし、逆に言えばそれだけお互いにとって実のある話題提供になった、とも言って良いのかな(と自画自賛)と思ってみるのです。やはり、折角発表や討論の場を設けさせて頂く訳ですから、やるからにはお互いにとって実のあるものにしたい!と私は話題提供の度に思っているのです。

 私はいつも配布資料PPTスライド資料を用意しています。配布資料とは文字通り聴衆の皆さんのお手元に配る資料です。そしてPPTスライドと2種類用意しています。配布資料は既に原稿が完成しているので(近々支部MLにてご案内します⇒東北支部の皆様)、もっぱらPPTスライドによるプレゼンテーションの準備なのですが・・・案外シミュレーションの説明って難しいんですよね。ちなみに、今回の話題提供のテーマはCAMJのMLでも案内がありました通り、山形県の乱流数値シミュレーションに関する研究報告です。

 最近は特にニューロ・モデルやら回転流体力学やらその他諸々の研究で山形研究から離れていたので、残された時間を活用して再度勉強して本番に臨まなければなりません。それより何より、当日は質疑討論でバテないかと、そちらの方がむしろ心配です(爆)。当日はリポビタンDでも持参しようかなあ・・・。
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新PC到着・・・そして御報告。

2007年06月06日 | CAMJ参加記録
 かれこれ約半月ぶりのブログになります。本日・・・4時間ほど前に新型のPCが届きました。ようやくセットアップも終わってネットも開通してホッと一段落着いて、こうしてブログを書いております。

 さて、復帰早々ではありますが、一つ御報告がございます。

 この度、日本気象予報士会に提出しておりました研究論文「熱輸送を伴う3次元乱流数値シミュレーションを用いた山形県置賜地方における冬季局地風の解析」に対し、「木村賞」という賞を賜りました。先月26日の同会の定期総会の場で表彰式が催され、会長より表彰状とメダルを賜りました。

 今後はその他の研究分野も併せて、本格的に学会への進出を考えていこうと思います。今回の受賞に際し、審査員の先生からも学会進出を前提とした実践的なアドバイスを頂きました。いよいよ学会進出を本格的に考える段階に来たという事です。私はこれまで余り学会を意識はしておりませんでした。学会に出るにはまだまだ不十分と感じていたためです。それだけに、今回の受賞は「もういい加減に学会に出なさい!」という背中の一押しなのかもしれません。

 山形県の局地気象の研究それ自体は、かれこれ十年近く続いてきたものであり、これまでの気象予報士として歩んできた道そのものと言っても過言では無いものです。この研究の成果としていくつかの知見を得るに至り、今回このような形で表彰を戴けた事で、一角の専門家としての道を歩み始める事ができたかと感じています。この研究を始めた頃は機械系の大学生、それから大学院では細胞膜の変形挙動の解析、半導体メーカーで論理回路設計・・・と週末起業ならぬ週末研究を続け、計算気象予報士となって現在に至る訳ですが、時の流れを改めて感じます。

 詳しい紹介については、日本気象予報士会のHPや会報にも掲載される・・・?のかどうかは分かりませんが、名前と論文名称くらいは・・・載るのではないかと密かに期待しております。

 ホームページ「救急?『お天気』診察室」から始まった研究であり、多くの皆様からのご意見や温かい激励、アドバイス等が研究を続けるに際して大きな支えとなりました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、これからは今までの分を取り戻さなくてはなりません・・・。ここ半月ほどのんびりまったりしてましたので、そろそろエンジン全開で行かなければなりませんね。
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