計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

学会誌「天気」7月号が届く

2013年08月04日 | 気象情報の現場から


 こちらは、日本気象学会の機関紙「天気」2013年7月号の表紙です。実は・・・私が執筆した記事も6ページに渡って掲載されています

 いわゆる「研究者」でもない私が言うのもおこがましいのですが、とかく「研究」と言うのは、一つのテーマをずっと続けてきて、やっと結果が出て・・・ハイ、お終い!ではありません。その成果を然るべき場所で発表するなり、論文として投稿するなり、世に公表する所まで進んで漸く一段落(一つの達成・区切り)、と思っています。もちろん、そこから次のアクションなり展開に結びつくかどうかまで視野に入れなくてはなりません。ただ、この部分は運も絡んでくるので一概にはいえませんけどね・・・。

 例え、どんな研究を続けていようと、成果が得られたとしても、それらを公表しない(=公に知られない)限り、その研究も、研究者(に限らず技術者なども含め)も、結局は「存在しない」のと同じです。従って、私にとって論文記事の投稿とは「私は今、ここにいるぞ!!」そんなある種の「叫び」にも似たメッセージという一面を持っています。自分の存在を知らせなければ、誰も自分の存在に気付かない。

 学会の発表も、論文の投稿や掲載も、それはそれで短期的な目標ではありますが、あくまで節目節目の目安であり、学校生活でいう所の定期考査のようなもの。前回の発表時からどれだけ進歩したのか、成長したのかを知る場所でもあります。また、多くの専門家とのコミュニケーションの場でもあります。このコミュニケーションを通じて、次へのステップのヒントや課題を得るのです。やがて、新しいチャンスに巡り合えるかもしれない・・・。

 しかし、これらは全て、自分の存在をアピールしなければ、何も始まらないし、ましてや前に進む事などありません。私は、例え小さくとも歩み続けます。何事も続けなければ、さらなる展開は望めません。
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