計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

梅雨明けした途端・・・暑い。

2023年07月26日 | 気象情報の現場から
 7月20日頃から厳しい暑さが続いております。当地も「北陸地方の梅雨明け」発表直後から連日のように「真夏日」が続いております。水道の蛇口を捻っても、出てくるのは「水」ではなく「お湯」といった有様です。この背景を図に描いてみました。


 フィリピン付近の活発な対流や台風5号に伴う上層発散場が、日本付近の偏西風を押し上げているようです。この結果、日本付近ではリッジ位相が顕著となり、太平洋高気圧が強められると考えられます。また、台風は高気圧の縁辺を北上しており、互いに影響を及ぼし合っています。

 さらに、台風は顕著な「上昇気流」です。対流圏界面付近まで達すると、以降は水平に広がり(発散)やがて「下降気流」に転じます。この「下降気流」が太平洋高気圧の勢力を強める働きをします。下降気流に伴って空気が「断熱圧縮」されるのに伴い、その温度は上昇します。つまり、「暑さ」が増すのです。

 適度な冷房の使用や、水分・塩分の補給を心掛けるなど、熱中症の予防を心掛けて下さい。
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梅雨末期の前線の動き

2023年07月19日 | 気象情報の現場から
 7月も半ばを過ぎて、梅雨末期となりました。この時期は梅雨前線の北上に伴い、東北・北陸地方を中心に大雨に対する注意が必要となります。

 先日・15日(土)~16日(日)の週末は、秋田県を中心に東北地方の北部で大雨に見舞われました。また、梅雨前線の南側では気温の上昇に伴う猛暑が顕著となりました。

 そこで、7月16日の主な特徴を模式図に表してみました。


 太平洋高気圧の北上に伴って、梅雨前線も東北地方まで北上しています。太平洋高気圧の縁辺に沿って、梅雨前線に向かう顕著な暖湿気の流入が持続しています。この構造が大雨をもたらす背景の一つとなりました。

 また、850hPa面の18℃等温線も北上しています。850hPa面は上空1500m付近に相当し、気温減率を6.5℃/kmと仮定して地上気温に換算すると「18℃ + 6.5℃/km × 1.5km ≒ 27.8℃」と「30℃」近い暑さに相当します。

  7月16日正午の新潟県内の気温と風の分布を見ると、標高補正値で「34~35℃」と非常に気温の高い地域が見られます。


 このように、梅雨前線の近くでは大雨に、また梅雨前線の南側では猛暑に、それぞれ注意が必要な状態です。

 そして、7月19日(水)の特徴を模式図に表してみました。梅雨前線が日本海を通って東北地方に延びており、前線上には低気圧も発生しています。また、太平洋高気圧の縁辺流に伴う暖湿気の流入も持続しており、大気の状態は不安定になっています。


 今後の前線の南下や低気圧の接近に伴う影響も気掛かりです。降水量が増えた場合は、土砂災害や河川の増水・低い土地での浸水のおそれもあるので、最新情報の確認を心掛けましょう。
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引っ越しました

2023年07月03日 | 何気ない?日常
 2005年8月下旬から約18年に渡って住んでいた集合住宅(間取り1K・17.37m2)を退去し、新たな場所に移りました。引っ越しの日の朝、すべての荷造りを終えたので写真を撮りました(※実際にはさらに洗濯機が加わります)。



 「過去の記事」でも書いていますが、携帯電話の電波の不調が目立つようになりました。この建物を取り巻くように高層ビルが次々に建てられた影響が大きいようです。また、この建物(旧居)の通信環境もVDSL方式なので、速度上の限界も見えていました。

 今回の場合は「引越し」と言っても、転勤や転職のためでは無く、あくまで「職住近接」です。線路の反対側に移動しただけで、旧居と新居は徒歩20分程度の距離です。しかし、職場への通勤時間を比較すると、旧居からは徒歩30分弱、新居からは徒歩10分弱と言った感じです。

 荷ほどきも途中で「至る所に物が散乱している」新居ですが、とりわけ課題なのは「洗濯」です。洗濯機を持ってきたまでは良かったのです。洗濯機の搬入・設置、排水ホースの左右反転、アース線、排水ホースの取り付けまでは何とかできました。

 問題は「給水ホース」です。旧居でも使用していたものを改めて、新居で接続してみると・・・継ぎ手(写真の矢印の箇所)で水漏れが生じました。何度かやり直してみたものの・・・漏れ出してきます。


 どうやら、ホース自体の経年劣化の様でした。この洗濯機自体、既に2~3年は使用されているものを譲り受けたので、通算で20年以上は使い込んでいるものです。さすがに寿命なのでしょう。予め通販で取り寄せておいた「予備の給水ホース」を接続した所、水漏れは止まりました。

 しかし、これで「一件落着」とは行きませんでした。今度は給水側の「水道の蛇口」から水漏れが発生しました。蛇口のハンドルのすぐ下から水滴が垂れて来るような感じです。これは不動産会社を通して大家さんに報告し、専門のプロの方に修理して頂きました。

 これで安心して洗濯できるかと思いきや・・・「洗濯機本体」の真下でまた、ポタリ、ポタリ・・・。「心が折れる」とはまさにこのことでしょうか。ここは潔く、洗濯機を買い替えることにします。

 それでは、現在の洗濯はどのように行っているのか?もちろん、洗濯しないわけにはいきません。極めて原始的です。風呂場(3UB)で「手揉み洗い」です。

 この他にも課題が山積しており、私の「引っ越し」はまだ終わっていないのです。
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