計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

春・・・それは、破壊と創造の季節

2010年02月28日 | 何気ない?日常
 いよいよ3月になります。春、特に3月~4月と言うのは色々な意味で人生の節目です。

 学校を卒業して、新たな門出を迎えます。ある人は就職して社会人となり、またある人は新しい学校の門をくぐります。そして、ある人は人事異動でそれまでの職場や職務を離れ、新しい職場へと移っていくのです。つまり、この時期はそれまでに馴染んできた、または築き上げてきたものを一旦全て破壊して、新しい環境の中でまた再び新しいものを築き始める=新たな創造を開始する季節でもあります。

 私もこれまで多くの破壊と創造を繰り返してきました。ひょっとすると多くのものを破壊しすぎてきたのかもしれません。しかし、その分だけより多くのものを創造することができる、と考えています。

 視点を変えてみると、従来の既成概念やしがらみを破壊して、新しい時代に相応しいものを構築していこう・・・という趣旨の声は方々から聞こえてきます。そして、従来は頑なに否定されていた存在が、時代の流れと共に市民権を得るまでに至った例は決して少なくありません。以前に比べて「価値観の多様化」が進んだ事の現われ、と見る事も出来るかもしれません。

 人間の文明の営みと言うのは結局、絶え間ない「破壊と創造」の連続なんだろうな・・・そんな事をふと、考えています。

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雪国に春の訪れは・・・

2010年02月13日 | 気象情報の現場から
 気候変動については色々な見解がありますが、その中には地球温暖化に伴う海面水温の上昇が上空の偏西風の蛇行を促進するという見方もあるようです。もしそうだとすると、偏西風の蛇行がより一層大きくなると(メアンダー増大)、北極振動の影響がより顕著に現れやすくなると考える事もできます。

 なるほど、この冬は当初の暖冬傾向の予想とは裏腹に、北からの強い寒気が何度も南下しては大雪をもたらしました。最新の1ヶ月予報によれば13日~19日の週までは雪国でも寒気の影響が残りそうですが、その後は次第に気温が高めの傾向と予想されています。2月下旬から3月初旬は南岸低気圧や移動性高気圧が周期的に接近・通過する事に伴って、雪国でも天気は周期的な変化を見せるかもしれません。

 ・・・そろそろ春の訪れを期待したい所です。

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