計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

久しぶりに機械科のお勉強

2008年07月31日 | 何気ない?日常
 複雑な大気の挙動も様々な機械の動力源となっているエンジンも、見方を変えると基は同じ出発点から考える事ができる・・・その「見方」が熱力学です。漢字3文字で「熱力学」と一言で表現しても、気象で扱う熱力学(気象熱力学)と機械工学で扱う熱力学(工業熱力学)は、結構違って見えます。

 しかし、その根本的な考え方や出発点がいずれも熱力学の法則に基づいている事は言うまでもありません。当たり前とは思いながらも、改めて面白い事だと感じております。最近は諸般の事情から(まぁ、色々とありまして・・・)、機械工学分野の勉強にも追われています。

 これまで局地気象の数値シミュレーションを行ってきましたが、これは工学的なバックボーンからアプローチしてきたものです。その過程の中で様々な課題や難題に直面し、その解決のために試行錯誤を繰り返してきました。そして、原点に帰ろうとした時に行き着いた結論が、もう一度「機械工学(の主要力学)の基礎を学び直す」事でした(←これも先述の「諸般の事情」の一部)。

 局地気象のモデリングでも最大の難所の一つが無次元パラメータの設定です。同じパラメータについて、機械工学的にはどの位のオーダーまでを想定しているのか?等、何かと参考にはしています。

 以前も書いたかもしれませんが、学生時代は特に流体工学の考え方が始めの頃は理解できなかったのですが、気象予報士試験の勉強を通じて流体力学の考え方や真意?が次々に見えてきた経緯があります。特に熱と流れの力学については気象学を経由して関連工学の基礎を理解したものです。

 身近なお天気とロボット等のような機械のイメージそれ自体が直接結び付くのは難しいのですが、出発点となる基礎的な原理や理論のレベルでは深い関連を持っています。すなわち、気象学と機械工学は全く別なものでは無く、意外にも深い関連を持っているのかも知れません(むしろ機械工学の扱う範囲が非常に巨大になってきているとも言えるでしょう)。

 私の場合は気象分野と工学の間を行ったり来たりしておりますが、これまでの気象解析で培ったノウハウを機械工学の分野でも活かす事ができれば、そこからまた新しい気象解析のヒントが得られるのかも知れない、そんな事を考えています。
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夏が来~れば 歳をとる~ 遥かな○○~ 遠い○○~ ♪

2008年07月19日 | 何気ない?日常
(2008年04月01日の記事より引用)
 むしろ、更なる発展と活躍の為に軌道調整を図る段階に来たと感じています。少しずつ、しかし着実に歩んでいければ、と思っています。今年度は何かが違う、何かが変わる・・・いよいよ「本格始動」の時は近い!?そんな気がしています。ロケットの打ち上げに例えれば、第一補助ロケットの切り離しが転職でした。いよいよ第二補助ロケットの切り離しに差し掛かる様なものです・・・。
(引用終わり)

 詳しい事は書きませんが、一つの節目を迎えました。いよいよ新たな転機を迎えようとしています。ここで、小学校時代の担任の先生が信条としている言葉をお借りします。「何かが終わった。そして何かが始まる。やるぞ。俺はやるぞ。」先生が学生時代に影響を受けた青春ドラマの台詞だそうです。私も何かが終わりました。そして、新しい何かが始まります・・・。交響曲第9番ニ単調「合唱つき」作品125(L.V.Beethoven)を聞きながら、今は余韻に浸っています・・・と言うわけで、お久しぶりです。

 そういえば(早速、話題が変わります)・・・先日15日に(社)日本気象学会の2008年度秋季大会のホームページが開設されました。秋季大会は11月下旬に仙台です。参加申込みの手続をオンラインで・・・行いました。・・・え、講演ですか?今回も講演は見送り・・・できません!・・・よね。今回は漸く「予稿をつけて」申し込む事が出来ました(ちなみにポスターセッションです)・・・と言うわけで、11月は仙台に行きます。仙台(=つまり東北地方)での開催と言う事で、私も気合を入れて頑張らなければなりません(気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だーーーぁ!

 最近、ブログもメールマガジンもほったらかしになってしまいましたが、私は相変わらず健在です。これまで講演の予稿書いたり、研究でドツボにはまって蟻地獄だったり・・・色々とあったのです。とりあえず、今日はこの辺で。
コメント (2)
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