退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「かのミュージシャンの映画好きあるいはもっと昔の作品を観るべきこと」について

2019-01-22 01:58:08 | Weblog
晴れ。おだやか。

細野晴臣「映画を聴きましょう」を読む。

知らぬ間にかのミュージシャンはキネマ旬報で連載を始め
読者賞も獲っていた模様。

今年で72になるというのが驚き。
相変わらず自分の年齢を忘れて。

本職である音楽もさることながらいやはやあれこれ観てらっしゃる。
巻末に「作品と人名リスト」が付いているのが好ましく。

洋画のみならず邦画も。
武満徹、黛敏郎、林光、芥川也寸志、真鍋理一郎ら作曲家の名前も懐かしく。

とりわけ黒澤明「用心棒」(’61)の佐藤勝によるマンボがお気に入りらしい。
川島雄三「洲崎パラダイス 赤信号」(’56)は音楽もいいことを初めて知る。

「悪魔のいけにえ」(’74)を映画館で観たもののあまりの恐怖に途中で出てしまい
「ホラー映画」が「トラウマ」になった過去もあり。

ただし「終わりから観る(!)」という荒業を使ってホラーに慣れたというのがなかなか。
こんな「独特な対処法」は著者でなければできない代物。

その一方で中川信夫「東海道四谷怪談」(’59)を観ていたりするのだから何とも。
西部劇やSF映画好きでもあったりもして。

初期ゴダール作品におけるミッシェル・ルグランの音楽を久方ぶりに思い出す。
市川昆「火の鳥」(’78)の音楽も確か彼だったはず。

読者層を考えてユーミンの「ひこうき雲」(’73)のベースを弾いていることを
「(笑)」付きで書いているのに笑う。

個人的には「銀河鉄道の夜」(’85)の音楽が印象に残っている。
冒頭の音だけは今でも思い出せるもの。

あれこれ言いだしたらキリがないのでこのあたりに。
そこそこ映画を観ていると実に楽しめる内容なので是非。

それにしても。

こういうお話ができる相手が身近にいるとありがたいのだが。
「隠居」しているせいかなかなか。

あらためてもっと昔の作品を観ないとと思うことしきり。
ちょいと時間があってもついつい「ジャンクっぽいもの」を観てしまいがち。

まあたまに「拾い物」もあるので悪くはないのだけれど。
コメント
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