退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「イメージと現実のギャップもしくは幽霊あるいは興味深い『外圧』と官民を問わない劣化」について

2019-01-12 02:27:26 | Weblog
快晴。冬晴れの空。

「鷗外歴史文學集 第十二巻」で鷗外の作った漢詩を読む。

やはり鷗外というキャラクターは思ったより「俗物」かも。
娼妓に惑わされエリスに追われ「欧行メンバー」での若さを自負し。

自らが採り上げた過去の人物たちに比べて
残念ながら彼の漢詩はいかにも「卑俗」な趣き。

こうして「実物」に接するといろんなことがわかる次第。
「イメージ」だけで他者を量るなかれということか。

ヴィンチェンゾ・ナタリ「ハウンター」(’13)を観る。

「キューブ」(’97)が懐かしい監督の作品。
思ったより悪くない印象。

いわゆる「地縛霊」の悪行に立ち向かうのが
彼によって死に至らしめられた「死者」だというのがいくぶん新しいかも。

基本は「家族と犠牲者たちへの愛」でもあり。

主人公で娘のアビゲイル・ブレスリンの「生真面目さ」と魅力が中心。
「リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班」のピーター・アウターブリッジが父親。

「青白い男」スティーヴン・マクハティの迫力がなかなか。
97分という作品の長さも好ましく。

「haunted house=ホーンテッド・ハウス」が「幽霊屋敷」であるのは有名。
「haunter=ハウンター(正式には「ホーンター)」は「幽霊」の意味らしい。

「安直なネット検索」にはなかったので久方ぶりに昔使っていた辞書を引いてみた次第。
これまた調べてみないとわからない「事実」。

なぜ「ハウンター」という「ローマ字読み」タイトルにしたのかは不明。
どうせ「意味不明」なら「ホーンター」でいいのに。

本作は冒頭の「同じ状況を繰り返すこと」が主に紹介されているのだけれど
それはむしろ「的外れ」であることにご注意。

普通に和訳して「幽霊」じゃインパクトがないと宣伝部は思ったのか。
そこで知恵を絞るのが本来の仕事のはずなのに。

さて。

JOC竹田会長が贈収賄でフランス捜査当局の「標的」に。
「同じような疑惑」ならゴーンだって無罪だろうという「圧力」と思えばいいか。

予想通りの展開で面白い。
さらに「外圧」をかけていただきたいと思うのみ。

それにしても。

「中世並みの人権無視」を行っておきながら
堂々と「捜査には必要なこと」という検察あるいは警察の「無能ぶり」よ。

ヨーロッパの「歴史」についての無知も明らかに。
「洋才」を知らずして「和魂」もないもの。

圧倒的な「劣化」は厚生労働省も同じく。
もっとも「お上の崩落」を楽しむ前に「われわれのチェック義務の無さ」も同様に。

要は「まともな仕事ができない」という意味においては官民を問わず。
現代にはびこる「インチキの数々」についてはきちんと考えたいところ。
コメント
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