山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

豊洲移転・妥協が必要ではないか

2017-04-08 21:17:11 | 日記2017
築地・豊洲問題は、遅々として進まず、いったいいつまでこのままの状態が続くのだろうと思う。



豊洲は、地下水を使用するわけではなく、ましてや飲料水にするわけではない。そもそも安全基準というのは、飲み水としての基準だったのだから、市場の魚や食の安全とは関係ないのだ。だから、地下水が飲料水としての基準を満たしていなくても、科学的には何ら問題はなく、安全だということだ。

科学的に安全だったら、安心できるわけで、それを「安全でも都民は安心しない」と勝手に決め付けている政治家もどうなのだろう。



もう一つ、安心できない理由というのは、豊洲が埋め立て地であるため、地震などで液状化現象が起きる恐れがあることと、それとともに地下水も上がって来るという懸念があるそうである。

しかし、もしそのようなことまで考えていたら、海の近くには作れないということになるだろう。

いったい、日本全国、地震やその他の自然災害で、安全だと言える場所があるだろうか。1つも無いと思う。
豊洲は建築物としては耐震構造も問題はないそうである。



一方、築地は老朽化して建物の傷みも激しいし、水漏れなども発生してるそうだ。冷暖房もなく衛生的にもよくない。
同じ場所に建て直すとしても、営業をしながらでは無理があるだろう。

豊洲でも築地でもない場所に新たに作るというのは、およそ現実的ではない。
(大田市場に個々の業者が移転するということはできるようだが、全体を持っていくという話ではない。)

そのような状況の中では、どっちが完璧ということはもう現実的にあり得ないわけで、どっちがマシかということになる。総合的に判断して、環境や経費の面で考えたら、やはりせっかく新築した豊洲に移るのが妥当なのではないかと思う。

築地市場で働いている人たちは、築地が慣れているので、移りたくないという気持ちが強いし、豊洲の使い勝手が悪いということを理由の1つとしている。



しかし、東京都が作ってくれたものに使い勝手が悪いなどと不服を唱える立場ではないと思う。目の前に完璧なものなどありはしない。

自分の家だって、狭いスペースで我慢しているし、騒音や排気ガスにさらされて暮らしている人も普通である。周囲の道路が狭くて消防自動車が通れないような街に住んでいる人もいる。自分が新しい家を買ったり建てたりする場合だって、理想通りのものを手に入れることなど出来やしない。

欠陥建築でもないちゃんとした豊洲市場ができたのに、移転しないでいるのはおかしいと思う。これを不服とするとは、こんなわがままで贅沢なことはない。

このままでは、これから移転を決めたとしても、当初の予定を1年も過ぎてしまいそうだ。
早急に判断して、梅雨入り前に、冷房の効く豊洲に移転するべきだと思う。

昨年の都知事選で、小池さんが当選したけど、これがもし別の人が当選したら、今頃はどうなっていたのだろう。豊洲に移転していたのだろうか。
鳥越さんだったらどうだったのだろう。鳥越さんが出なくて宇都宮さんだったらどうだったのだろう。増田さんだったら、そのまま移転していただろう。

小池さんが都知事になったことで、都議会の悪が暴露されたりして良い面も多い。それはよかったが、豊洲問題を引き延ばし続けることが、本当に都民ファーストなのかと思う。

今後、都議会議員選挙の場合、豊洲移転について意見が分かれるとすると、豊洲以外のことで小池さん側を支持したいとしても、投票の判断が難しくなってしまう。

(写真は、2016年12月10日、ゆりかもめ車内から撮ったもの。カーブを曲がった内側なので東側、青果棟のほうらしい。とてもきれいな建物です。多額の費用をかけて、土壌を除染し、建築されたこのような施設を、利用しないのはもったいないです。)



コメントを投稿