山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

米は心の拠りどころ

2024-09-02 17:13:32 | 日記2024

わが家は、米を5kg昔ながらの精米店から購入することができたので、一安心していた。

しかし、伊豆地方で1人暮らししている92歳の母は、未だに米を買うことができないのである。
本人は暢気にしているが、家に米のない状態が長引くのは、精神的なストレスになるのではないだろうか?

なので、今日は急に思いついて、夫に同じ精米店から米2合を買ってきてもらい、実家に郵送することにした。

実家母は、米が尽きてからは、北陸地方に親戚のある近所の人が、米を3合持ってきてくれたり、また2合もってきてくれたりして、それを有難く食べているそうである。
私も前回8月に帰省したときに、こちらのスーパーでやっとみつけた小さな袋入り米2合を実家に持っていったのだが、それらを合計しても7合ということになる。

母は、7合で2週間くらいは、暮らしてきた。その他は、「さとうのご飯」を食べているそうだ。

母は、1日おきくらいに近所のスーパーに食料を買い出しに行くものの、相変わらずお米を見かけることはないそうだ。
「そのうち入荷されるら」 と言っている。

朝寝坊の母は、だいたい夕方買い物に行くので、もしかしたら午前中は入荷しているのかもしれないと思い、そのスーパーに電話をして聞いてみた。

すると、全く入荷しないわけではないが、いつ入荷するかはスーパーの方でも不明であり、3~4日に1度くらい入荷するものの、数も少ないのですぐに売り切れてしまうとのこと。

たまたま入荷のあった日の開店時に出くわした人が購入できるという状況なのだそうである。

これでは、今後も母が米を手に入れる可能性はなさそうである。
来週末にまた私が帰省する予定であり、その時に自宅の米を1kgくらい持って行こうかと思っていたが、こちらで手に入るなら送ってやったほうが良いだろうと思いついた。

幸いにして、こしいぶき2kgを買うことができたので、さっそく郵便で送った。
レターパックプラスは520円で、4kgまで送ることができる。そのパッケージに入りさえすれば厚みは膨れても構わない。それで、米2kgの袋がちょうどぴったり入ったのだった。

米は2kgで1100円であり、全然高くない。それに送料520円だったら安いものである。

レターパックは、普通日本全国、翌日に配達されるのだ。
但し、実家静岡県では、そこへ行く途中の神奈川県などの道路がこの度の台風被害を受けているため、普段より遅れる可能性もあるとのことであった。

・・・

米がなければ、米以外の食べ物で生きていくことは可能である。
でも、日本人にとって、米というのは「心の拠りどころ」でもあるのではないだろうか。

米が自宅にないと、精神が安定しないような気がする。まして昭和一桁生まれの老人には米が必要だろう。
うどん・そうめん・蕎麦などは食べるが、スパゲッティーやパンなどはあまり食べない。

母は杖をついて歩いているのだが、買い物に行くと、2kgの米をリュックサックに背負って持ち帰ってくる。手にぶら下げるのは大変だが、背負ってしまって重みがかかると、逆に足元が安定するのだという。

そうやって、色々工夫して誰の世話にもならず生活している老人が、米を買うことができない世の中なんて、ほんとうにどうかしている。

・・・

余談だけど、静岡県は3つの地域に分類され、そこに住む人々の気質をあらわした言葉がある。

駿河乞食・遠州泥棒・伊豆の飢え死 である。

食べものなどが無くなって困ったときにどうするか。
駿河の人は人に頼って助けてもらう。遠州の人は盗んで来る。そして伊豆の人は頼りもせず、盗みもせず飢え死にする。

母はまさしくこの通りの伊豆の人。米の備蓄なんて何にもしないし、人にも頼らない。
なければないでなんとかなるさ、そのうちいつか入荷されるだろう と何も動かないのだ。

のんびりしていて欲がないのが伊豆の人間。



コメントを投稿