このあいだ、実家母が近所でウロウロして行ったり来たりしているおばあさんに遭遇したそうだ。
母の口から「おばあさん」と言っても、母よりは10才くらい若い80才くらいの人らしい。
母が声をかけると、家に帰る道がわからなくなったとのことである。
家はどこかというと、隣の町内(とはいえ、田舎なので家のない区間を越えて徒歩30分くらいはかかる)なのだそうだ。
そっちなら、あっちの方向でこの道をずっと進んで行けば良いと教えるとそっちに進んで行ったというのだが・・・。
これがよくある認知症の始まりかといえばそうではなさそうだ。
つまり、地域の様相があまりにも変わり果てたのである。
道路が拡張し、1車線道路が2車線になり歩道ができた。
沿道の林がなくなり住宅地になった。
山が切土され、谷が盛土され、平らになってしまった。
いったいここはどこだろうか???
ということになってしまったらしい。
別の道(国道沿い)を歩いてきて、帰りはまた別の近道(実家部落内)を使って帰ろうと思ったら、見たこともないところを歩いている。どっちに進んだらよいのかわからなくなった。
まさに、浦島太郎ですね。
本屋に入って地図を見たことがありますよ。
その時、地図が良く見えなくて初めて老眼を実感。
歩道橋が無くなったり、ビルが無くなったりして目印にしていたものが消えると絶対に曲がり損ねます。
あと、電線の工事をしていて、いつも曲るところを間違え、自宅近くで誤って一方通行道路を逆走したことがありました。毎度通っている道なのに、電線に黄色いカバーが付いてただけで何で間違えたのか全く不思議です。