この度は、森会長の女性蔑視発言というもので、すったもんだが起こっているのだが、私は正直言って、森さんの発言に対しては、全く怒る気分にはなれないのである。
森さんって本当にそんなにひどいこと言ってるんですか?女性蔑視なんですか?と思うのだ。
私が鈍感すぎるのか、それともやっぱり古い人間なんだろうか?
そりゃあ、確かに森さんの発言が、誤解を招きやすく望ましいものではなかっと思うけれど、そこまで重大な問題発言とは思えない。それにマスコミのいつものごとくの手法で、言葉の一部を切り取って誇張していると思う。
また、確かに森さんは83歳という高齢な男性であり、思考回路が昔の人かもしれないし、森さんが辞任後の後任に指名し、それを受けようとした川渕氏も84歳と言う高齢なことには驚いたものだ。
問題のある前任者が後任者を指名して会長が決められるというのも確かに変な話でそれは没となったが、この後に及んで、では誰が適任なんだとなると、またまた色々難航しそうである。
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で、今回の森さん批判の国内風潮で私が感じた違和感は、海外の人たちからの批判に対して、日本人が世間体ばかりを考え、海外にこんな国女性蔑視の国と思われないよう、女性を尊重しているかのような姿を見せて名誉を挽回しようと、体裁ばかりを気にしているように感じるのだ。
実際、IOCののヘイリー・ウィッケン(カナダの元女子アイスホッケー代表)と言う人が、森さんの発言に対して「この男を朝食のビュッフェの会場で絶対に追い詰める。東京で会いましょう」とツイートしたそうで、それが大きく取り上げられていて、このようなきつい発言に対して森さんを辞任させようという世間の動きも強まっていった。
「この男を絶対に追い詰める」なんていう言葉は、逆に信じられないくらいキツすぎるのではないかと私は感じてしまう。ただし、これも原文がわからないし、日本語訳でこうなっているので、本当のニュアンスとは少し違うのかもしれないし、「東京で会いましょう」って言ってるんだから、辞めろとは言ってないとも思えるし、判断に苦しむのである。
また、大坂なおみは「全く無知な発言だったと思う」と発言し、他にも色々話していたらしいが、これも賢いメッセージとしてマスコミが取り上げていた。大坂なおみっていつからこんなに偉くなったのか?以前人種差別のことで抗議の意思を示した時あたりから、世間が一目置くようになったみたいだが、元々わがままだとか感情の起伏が激しいなどと言われていた人が、いきなり世界常識を知っている立派な人格者のような扱いになっていて驚いた。
私は森さんについて元々良いイメージは持っていないのだが、それでも東京オリンピックのためにこれまで中心になって尽力してきた人だと思うし、80代という高齢になってまで活躍しているということは尊敬に値すると思っている。
森さんは悪事を働いたわけでもないのだから、そのような人には一定の敬意を持たないといけないのではないかと感じるのだ。
なんだろうなあ。
私は、女性蔑視と感じ憤ることもできないし、自分は、この人をぼろくそ批判するようなそんなぶんざいではないのだ。
う~ん、ということは、やはりIOCのカナダの人は40代くらいの女性だし、大坂なおみなんかは23歳だけど、世界を知ってるから、森さんと同等かそれ以上ってことなのか?
しかし、森さんの近辺にいる日本の女性たちが誰も文句を言ってないし、日ごろから女性蔑視されていて嫌な思いをしてきたわけでもなさそうではないか。
日本って、もっと自分の国の文化に自信を持ってもよいのではないのか?
この男性の老人を会長として、これまでオリンピックの準備をちゃんとやってきてたんじゃないの?
この言葉一つで、日本のオリンピックは失格なのか?それっておかしいんじゃないか。
私は元々オリンピック招致にも反対だったし、オリンピックなんかやらなくていいと思ってる人間なんだけど、オリンピックを実現させることに情熱を燃やしている人もいて、その代表と言える人が森さんでもあり、物事を実現するにはやっぱりそれに対して情熱のある人が適任なんだと思う。
森さんの人生にとっても、この場にきて、これまでの重要な役割から外れるってことは、一生の残念な思い出になってしまうだろうなと思った。
政治家でもなんでももっと若い人に活躍してもらいたいとは思うのだけど、高齢の人が元気で活躍してくれることも望ましいことではあると思う。
なんか、オリンピックや世界のことなんか、私はどうでもいいので、森さんが生きがいをなくしませんようにと思ってしまう。
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