最近は、店に売っているものをいったん触ったら、それを買わなければいけないというルールが広まっている。
それは、もし自分が新型コロナに感染していたら、そのウイルスが自分の触ったものにうつり、その物を別の人が触ると、その人にうつしてしまうからだそうだ。
だが、この買い方というのは、なかなか難しいものである。
入り口にアルコール消毒が置いてあれば手を消毒するが、無いところもある。
あったところで全員が消毒をしているわけではなく、もし消毒したところで、そのあとに感染者が自分の身体や物なのどを触れば、全く意味がない。
店内のものには全部ウイルスがついている可能性があり、自分もウイルスをつける可能性があることに変わりはない。
ところで、・・・
昨日、ほうれん草を買おうと手に持ったほうれん草。見るとすごくしおれているのである。これ買いたくないよ~~~~
もう少し奥のほうから取り出したら、そっちはもう少しまともだったので、そっちを買ってきた。しょうがないよね。
豆腐を買おうとじっと色々な商品を見ていたけど、なんかよくわからない。
適当なものを取り上げてみた。絹を買いたかったが、どこにかいてあるのやら。
見るとたまたま絹ごしだったのでよかったけど、もしこれが木綿豆腐だったとしても買って帰ることになっただろう。
次に、豚肉のコマ切れだと思って買ってきたのは、薄切り肉で結構一つ一つが大きい肉だったが、それは切って使えばよい。
鶏肉は真空パックみたいなモモ肉ぶつ切りに目を止めた。真空パックのほうが長持ちするからだ。しかし、こういうのはブラジル産のことが多いので、国産が良いなと思った。ちょっと眺めるが産地はよくわからないので、まあいいかと思って買ってきた。帰宅したらタイ産だった。
電話で実家の母親に、鶏肉のことを離すと、「アンタは目が悪いからそういうことになる。老眼鏡をかけなきゃ。私はアンタとちがってちゃんと見えるから、そんな失敗はしないよ」という。
この母親、いつも書いているが、本当に感じ悪いのだ。
日本産じゃない可能性が高いことはわかっていて買ったんだからいいんだよ。
私は確かに90歳近い母よりも老眼がひどく、小さい文字が見えない。だが、そういう言われ方は傷つくし、実際「タイ産」というのは、パッケージ表面の上のほうに大きく書いてあったから、眼鏡なしでも見えたはずだが、棚に並んでいたら、引っ張り出さないと奥のほうまで見えない。
引っ張り出したら最後、触ったんだから、どこ産だろうが買うことになるから、産地を見ないで買ってきたのだ。
レジの列は、1m以上の間隔を空けるべく線が引いてあるけど、袋詰めのサッカー台は満員でずらりと並んで使っている。
どこも空いていないので、しばらく待って空いたところを使った。
母曰く「レジで店の人がカゴにうつしたところで、そのまま自分の袋にどんどん入れてる手際のよい客がいたよ。アンタもそうすればいいじゃ」
それはなかなか難しい。量が少なければできるだろうけど、重いものを下に入れるとか、冷蔵物は小袋に入れるとかするから、そんなポンポン入れられるもんじゃない。
本当に、買い物もストレスだけど、家族の言動もストレスである。
「触ったものを買わなきゃならないなんて大変だね~」と同調してくれればいいのだが、実家の母の場合は「だからアンタが悪い。私はそんな失敗はしないよ」となるのだ。