私の記憶では、幼稚園の時まで暮していた借家の玄関の外のわきに、木の格子でできた小さいウサギ小屋が置いてあって、そこで一匹の白ウサギを飼っていた。そのウサギには、野菜屑やおからなどを与え、母はウサギは水をやらなくていいんだ、と言っていた。
そのウサギは、引っ越すときに親戚の伯父がトラックの荷台にそのままのせてきたところ、途中で飛び出して、逃げてしまい、見失ったという。
山で草でも食べて生きていればいいが、というような話だった。
ところが、最近、そのウサギの話を母にしたところ、母は引越し前の借家ではウサギは飼ったことがないという。そんなウサギは飼った覚えはないし、引越しで持ってきたという記憶もないそうである。
母は昔、自分の実家ではウサギを飼っていて、それはペットではなく食用だったそうだ。
私が子供のころ、新しい家でウサギを飼おうとしたことはあった。父が子ウサギを山から捕まえてきたのだ。茶色くて小さくて、かわいかった。しかし、そのウサギは最初は部屋の中を飛び回っていたが、物を与えても全然食べようせず、なぜか石油ストーブの足の底面の溝にこぼれてたまっていた石油をなめた。そして、翌日には死んでしまった。
母も私もその記憶は一致していた。
今思えば、ちゃんと乳離れしていなかったのだろう。かわいそうなことをした。
昔飼っていた白ウサギについて、果たして母の記憶が無くなってしまったのか、私が架空の記憶を造っているのか、まったくわからない。
私にはそのころのウサギ小屋の情景まで思い出せるのだが、母から当時の記憶がごっそり消えているとしたら、母の脳がおかしくなっちゃったのだろうか?
でも、私にはウサギの名前についてまったく記憶がないので、それも不自然だ。
本当に飼っていたのだったら名前があったはずである。
引っ越したころのことはミステリーが多い。
今度、姉に聞いてみよう。
そのウサギは、引っ越すときに親戚の伯父がトラックの荷台にそのままのせてきたところ、途中で飛び出して、逃げてしまい、見失ったという。
山で草でも食べて生きていればいいが、というような話だった。
ところが、最近、そのウサギの話を母にしたところ、母は引越し前の借家ではウサギは飼ったことがないという。そんなウサギは飼った覚えはないし、引越しで持ってきたという記憶もないそうである。
母は昔、自分の実家ではウサギを飼っていて、それはペットではなく食用だったそうだ。
私が子供のころ、新しい家でウサギを飼おうとしたことはあった。父が子ウサギを山から捕まえてきたのだ。茶色くて小さくて、かわいかった。しかし、そのウサギは最初は部屋の中を飛び回っていたが、物を与えても全然食べようせず、なぜか石油ストーブの足の底面の溝にこぼれてたまっていた石油をなめた。そして、翌日には死んでしまった。
母も私もその記憶は一致していた。
今思えば、ちゃんと乳離れしていなかったのだろう。かわいそうなことをした。
昔飼っていた白ウサギについて、果たして母の記憶が無くなってしまったのか、私が架空の記憶を造っているのか、まったくわからない。
私にはそのころのウサギ小屋の情景まで思い出せるのだが、母から当時の記憶がごっそり消えているとしたら、母の脳がおかしくなっちゃったのだろうか?
でも、私にはウサギの名前についてまったく記憶がないので、それも不自然だ。
本当に飼っていたのだったら名前があったはずである。
引っ越したころのことはミステリーが多い。
今度、姉に聞いてみよう。