股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

家族を想うとき

2020年08月05日 14時09分52秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:イギリス/フランス/ベルギー
日本公開:2019年12月13日
監督:ケン・ローチ
出演:クリス・ヒッチェン,デビー・ハニーウッド,リス・ストーン,ケイティ・プロクター
映画『家族を想うとき』公式サイト

マイホームを持ちたいと考えている父のリッキーは、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立する。母のアビーは、介護士として働いていた。夫婦は家族の幸せのために働く一方で子供たちと一緒に居る時間は少なくなり、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンはさみしさを募らせていた。ある日、リッキーが事件に巻き込まれる。
『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』などのケン・ローチ監督が、働き方の変化と時代に振り回される家族の姿を描いたヒューマンドラマ。イギリスのニューカッスルを舞台に、懸命に生きる家族の絆を映し出す。クリス・ヒッチェン、デビー・ハニーウッド、リス・ストーンらが出演する。脚本は『天使の分け前』『エリックを探して』などローチ監督作を担当してきたポール・ラヴァティ。

社会の辛い苦しい現実に振り回される1組の家族を描いた本作。仕事を優先するべきか、家庭を優先するべきか…。マイホームを持つという夢がある父リッキーを母アビーは死に物狂いで仕事をしている。そのせいか子供たちは寂しさのあまり両親が見ていないところで非行に走ってしまう。格差社会の現代を痛烈に描いていて、観ているこちらまでも辛い気持ちになってしまいました。家庭が崩壊していく過程がリアル過ぎて、どれだけ積み上げたものでも崩れる時は一瞬なんだなと感じました。幸せになりたい、平和な家庭を作りたいと思う気持ちは皆同じ。だからこそ幸せになるために努力をする。リッキーは本当に家族のために一生懸命働いていると思います。けれど少しのすれ違いや勘違いが、溝を深めてしまう。リッキーの気持ちも分かるし、アビーの気持ちも分かる、セブの気持ちも分かる。素直なライザちゃんの気持ちも分かる。みんな伝えたいことを伝えようとしているのに何でこんなに上手くいかないのかなぁ…。こんな家族を見ると、いま自分が家族といられることって凄く幸せなことなのだと改めて考えさせられます。最後は何でもいいから救いがほしかった。あんな終わり方は悲しすぎるでしょ…でもこれこそがリアルなのかな。良い意味でもう一度は観たくない映画でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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エクストリーム・ジョブ

2020年08月04日 18時59分10秒 | 映画評論ア行

製作年:2019年
製作国:韓国
日本公開:2020年1月3日
監督:イ・ビョンホン
出演:リュ・スンリョン,イ・ハニ,チン・ソンギュ,イ・ドンフィ,コンミョン
映画『エクストリーム・ジョブ』公式サイト|大ヒット公開中!

コが班長を務める麻薬捜査チームは、休みなく奔走しているのに実績を全く残せず、解散の危機にひんしていた。彼らは国際犯罪組織による国内麻薬密搬入の情報を入手し、起死回生を狙った潜伏捜査に打って出ることにする。コ班長とメンバーのチャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンは、組織のアジト前にあるフライドチキン店を買い取って実際に営業しながら24時間体制で監視を行うが、フライドチキンがおいしいと評判になって客が殺到し、捜査する時間がなくなってしまう。
麻薬捜査とチームの奮闘を描くアクションコメディー。捜査官たちが捜査のためにフライドチキン店の従業員を装う。メガホンを取るのは『二十歳(ハタチ)』などのイ・ビョンホン。『7番房の奇跡』などのリュ・スンリョン、『私は王である!』などのイ・ハニ、『守護教師』などのチン・ソンギュのほか、イ・ドンフィ、コンミョンらが出演した。

実績を残せない麻薬捜査チームの捜査官たちが、フライドチキン店を営業しながら犯罪組織を追い詰める異色なアクションコメディ。韓国映画は目の付け所が違いますね!韓国映画と言えば暗くて重い世界ってイメージですが、たまには明るいアクション物も良いですね!犯罪組織のアジトの向かいに監視のためにフライドチキン屋を開いたものの、店はまさかの大繁盛。チキンを揚げるべきか…犯人を追うべきか…捜査官5人の奮闘っぷりがコミカルに描かれています。5人それぞれが個性的で、ドジなんだけど憎めない、それでいて凄い能力を持っていたりして面白かったです。前半はコメディ、後半はアクションシーンが満載です♪しかしながら、みんなあんなに凄い特殊能力を持っているなら早く活かせばよかったのでは?と思ったり。スピード感はあって飽きることはないものの、中盤は少々中だるみを感じてしまいました。他の人のレビューで書いているほど、僕は大笑いしませんでした。
監督があの俳優、イ・ビョンホン!?と思ったが同姓同名の別人でした(笑)チキン食べたくなった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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