股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

2020年08月13日 02時03分13秒 | 映画評論サ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年2月7日
監督:タイラー・ニルソン,マイケル・シュワルツ
出演:シャイア・ラブーフ,ダコタ・ジョンソン,ザック・ゴッツァーゲン
映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』公式サイト

ダウン症のザック(ザック・ゴッツァーゲン)は、老人養護施設で生活していた。ある日、ずっと憧れていたプロレスラーの養成学校に入るために施設を脱走した彼は、兄が他界した漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)と出会い、意気投合する。一方、施設の看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)は、ザックを捜していた。
『リトル・ミス・サンシャイン』などのプロデューサー、アルバート・バーガーとロン・イェルザが組んだドラマ。漁師とダウン症の青年の旅路を描く。『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』などのシャイア・ラブーフ、『フィフティ・シェイズ』シリーズなどのダコタ・ジョンソン、ザック・ゴッツァーゲンが主演を務める。監督と脚本をタイラー・ニルソンとマイケル・シュワルツが担当。

心に傷を負った漁師の男性、ダウン症の少年、施設の看護師の女性。3人の旅路を描いたロードムービー。兄を亡くしたタイラーは養護施設から脱走したダウン症の少年ザックと意気投合して、旅に出るのです。人の優しさ、人の温もりを感じられる映画でした。愛する人を失った悲しみや、過小評価して殻に閉じこもってしまうことだったり、人はそれぞれ色んな傷や悩みを持っている。他人に対しても、その人のためだと思ってしてきたことが実はただの甘やかしだったり。幸せが毎日訪れる人なんていないのかもしれない。けれど過去や容姿なんて関係ない。人それぞれの幸せがあって、どんな幸せを掴むかは自分次第なのだろう。「友達は自分で選べる家族」なんて素敵な言葉だろうか。互いに長所や短所を認め合うタイラー、ザック、エレノアの姿がとても印象的でした。ザックのためにプロレスラーたちが動いてくれたことに感動しました。全編に漂う良い空気というか雰囲気みたいな旅のかんじがとても心地良かったです。ザックが本当に良い子でした。
後半は少々駆け足になってしまい、あっさりした終わり方になってしまったのは惜しいところ。タイラーとエレノアはいつからそんな関係になった?ザックがあの巨体を持ち上げるのはちょっとファンタジー過ぎてやり過ぎ…。タイラーを襲った奴らとの関係はどうなったのかも気になる。
シャイア・ラブーフがいつのまにかワイルドになっていたのは驚きました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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