製作年:2019年
製作国:インド
日本公開:2020年8月21日
監督:ニテーシュ・ティワーリ
出演:スシャント・シン・ラージブート,シュラッダー・カプール,ヴァルン・シャルマ
映画『きっと、またあえる』公式サイト
アニ(スシャント・シン・ラージブート)の息子が受験に失敗したことが原因で病院に担ぎ込まれ、集まったアニの旧友たちが大学時代の思い出を語り始める。1990年代、インドの名門ボンベイ工科大学に入学したアニが割り振られた学生寮は、寮対抗の競技会でいつも最下位の“負け犬”こと4号寮だった。4号寮の仲間たちは負け犬の汚名を晴らすため、知恵とやる気で競技会に挑む。
『ダンガル きっと、つよくなる』などのニテーシュ・ティワーリがメガホンを取ったヒューマンコメディー。青春を共に過ごした人々の友情を、学生時代の1990年代と主人公たちが親世代になった時代を交錯させながら描く。主人公をスシャント・シン・ラージブート、ヒロインを『サーホー』などのシュラッダー・カプールが演じる。
今年は例年以上にインド映画にハマっている僕。「きっと、うまくいく」とタイトルが似ていますが続編ではありません。
大学受験に失敗して自殺未遂をした主人公アニの息子。学歴社会インドで負け犬になったと思ってしまった息子。そんな息子を励まそうとアニは昔の悪友たちを集めて自分たちの学生時代を語り始めるのです。アニたちも大学時代、負け犬と呼ばれていた。アニたちが住む学生寮H4の学生たちはエリート集団H3の学生たちに寮対抗の競技大会"GC"で勝とうと奮闘するのです。普通に戦って勝てない!ならば卑怯な手や悪知恵を働かせて大会に挑みます。そのやり方が精神的に追い詰めるような卑怯なやり口なんだけど、どこか憎めないのです。まぁズルしてまで勝って嬉しいのかな?ってちょっと思ってしまいましたが(笑)
人生は勝ち負けじゃない。人生に失敗は無い。結果ではなくてその過程が大事。勉強が出来るとか仕事が出来るとか、それよりももっと大事なことがあるのだとこの映画を観て学びました。アニたちは負け犬なんかじゃなかった。信じあえる仲間がいるって最高じゃないか!支え合える仲間がいるって最高じゃないか!昔のシーンと今のシーンが交互に出てくるのは「サニー 永遠の仲間たち」の男性版ってかんじです。感動して泣けるかなと思いましたが、良い話ではありましたが泣けるほどでもなく、笑えるってほどでもありませんでした。悪友7人の個々のエピソードをもっと見たかったけど尺の関係上、難しいか。息子に聞かせるためにエピソードが細切れになってしまったのも残念なポイント。インド映画に期待し過ぎたかな(笑)あと、息子さんが落ちたバルコニーの手すり、低すぎませんか?あれじゃ自殺願望無くても誤って落ちてしまいそう…
しかしながら生きる意味を教えてくれる素敵な映画でした。主演のスシャント・シン・ラージブートさんは6月に自殺したんですね。生きることの大切さを教えてくれた素晴らしい演技だったのに非常に残念です。ご冥福をお祈りいたします。
この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)