股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

リメンバー・ミー

2012年05月12日 20時44分01秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2010年
製作国:アメリカ
2011年8月20日公開
監督:アレン・コールター
出演:ロバート・パティンソン,エミリー・デ・レイヴィン,クリス・クーパー,ピアース・ブロスナン
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ニューヨークの安アパートに暮らし、もうすぐ22歳になるタイラー・ホーキンスの心は苦悩と怒りで満ちていた。6年前、兄の死が全てを変えた。弁護士の父・チャールズとの溝は埋まらず、母・ダイアンが再婚、11歳の妹・キャロラインは父の愛に飢え苦しんでいる。だが、タイラーはそんな彼女を救ってやることもできず、孤独と虚無の日々が続いていた。ところが、ある日出会ったアリー・クレイグの揺るぎなさが彼の心を開いていく。初めて感じる本気の愛、生きる悦び。やがて、アリーもまた同じ傷を抱えていると知ったとき、バラバラだった家族の再生がゆるやかに訪れる…。
出口の見えない人生の迷路の中、運命の出会いによって未来が開かれていく若者の姿を描く愛の喪失と再生の物語。22歳のタイラーにとって大切なのは家族。しかし、名門小学校に通う妹が絵の才能を認められているにも関わらず、全く関心を示さない父親に反発していた。しかし、同じ心に傷を持つアリーとの出会いが、彼と父親の溝を埋めていく。そしてそれがやがて来る困難を乗り越える強い武器になるのだった。「トワイライト」シリーズでスターになったロバート・パティンソンが、『トワイライト』より先に出演を決めていた、複雑なアメリカ社会を描いた人間ドラマ。

家族の再生の物語。ロバート・パティンソンって『トワイライト』の白い肌のヴァンパイアの印象が強すぎてあまり好きじゃなかったのですが、本作では繊細な青年を見事に演じきっていました。とにかくこの作品、ラストの切なさが心にグサっときました。母親を強盗に殺された女性と、兄が自殺した青年のラブストーリー。互いが抱えた喪失感を抱えながらも惹かれあっていく2人。これをラストにどう納めるのか気になりましたが…まさかあんな結末とはこれから観る方もいると思うのでここでは結末を書きませんが、ちょっと泣いてしまいました

明日というのは必ず訪れるものではない。明日何が起きるか分からない。だからこそ繋いで手を離してはいけないのだと思う。1分1秒でも大切な人と大切な時間を過ごすことが本当の幸せなのかもしれない。本作で描かれている家族も一度は離れ離れになりつつも、少しずつ繋がっていった…。この作品は家族や絆、主人公の内面部分など丁寧に描かれていると思います。だからこそ結末はああなってほしくなかったです。

切なくて悲しい映画。ラストにあの出来事と繋げるのは、人によっては不快に感じるかもしれません。でも個人的には重い映画は好きなので、観て良かったと思える作品でした。絶望…希望…そして絶望…1日1日を感謝しながら生きよう…

この作品の評価・・・・77点
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ラブ・アゲイン

2012年05月06日 12時08分16秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2011年11月19日公開
監督:グレン・フィカーラ,ジョン・レクア
出演:スティーヴ・カレル,ライアン・ゴズリング,ジュリアン・ムーア,エマ・ストーン
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真面目を絵に描いたような40代のキャル・ウィーバーは理想的な人生を送っていた。安定した職に就き、高校時代の恋人だった妻との間には可愛い子供たちがいる。だが妻のエミリーが男をつくり、離婚を考えていると知ったときから、キャルの“申し分のない”人生は脆くも崩れ去る。おまけに昨今の“独身市場”では、キャルのようにウン十年もデートから遠ざかっている中年男はヤボなバツイチとして相手にもされない。そんなある日、ひとりの夜を地元のバーで寂しく過ごしていたキャルは、30代の遊び人ジェイコブ・パーマーと知り合う。ジェイコブは妻への未練を断ち切れないキャルにもう一花咲かせてやろうと考え、キャルを未知の世界へと誘う。
中年に差し掛かった人々が「自分はこのままでいいのか」と悩み、極端な行動に走ってしまう“ミドルエイジ・クライシス”。この物語はそんな“ミドルエイジ・クライシス”の真っ只中にある夫婦を中心に、その周囲で巻き起こるトラブルを描いたヒューマンコメディ。初恋の人と17歳で結婚し、そのままお互いしか知らずに生きてきたウィーバー夫妻を演じるのは『40歳の童貞男』のスティーブ・カレルと『エデンより彼方に』のジュリアン・ムーア。そして、真面目男に恋の駆け引きを教えるプレイボーイをライアン・ゴズリングが演じている。

観ていて和むというか気楽に観れる作品でした。主人公だけでなく登場人物それぞれの恋愛が複雑に交差しながらも描かれているので面白かったです♪最終的には1つにまとまっていく流れは良かったけど、なんとも世界は狭いなぁと思うし出来過ぎ感もあります。
さえない中年男がプレイボーイのキャルと出会ってから外見・内面を変えていくわけなんですが、「GAPで満足するな!」というキャルの言葉がグサっときた(笑)GAPはダサいのか!?たまにGAPでシャツとか買っちゃう僕なんですが…言われてみれば…ダサいっちゃダサい…!?
結婚しても、いくつになっても多少は外見を意識して生きていきたい。きっと40代になってから、もう一度観れば納得する部分も多くなるかな。世の中に代わりになる人はいないんだと感じました。歳を重ねても「愛してる」という言葉は大切なのだ。サクっと観れる作品です♪

この作品の評価・・・・75点
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テルマエ・ロマエ

2012年05月02日 00時01分08秒 | 映画評論タ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年4月28日公開
監督:武内英樹
出演:阿部寛,上戸彩,北村一輝,宍戸開,笹野高史,市村正親
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古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、生真面目すぎる性格から時代の変化についていけず、職を失ってしまう。落ち込んだ彼は、友人に誘われて公衆浴場を訪れるが、そこで突然、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実たち“平たい顔族”、つまり日本人だった。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻ると、そのアイデアを利用して大きな話題を呼ぶ。タイムスリップを繰り返すルシウスは、ローマで浴場技師としての名声を得ていくのだが……。風呂を愛する2つの民族が時空を超えて出会った時、世界の歴史が大きく動き出す。
マンガ大賞&手塚治虫文化賞のW受賞を果たした、ヤマザキマリの大ベストセラーコミックを実写映画化。古代ローマで浴場の設計をするルシウスと現代日本の風呂好きたちが、ローマのために闘う。理由は分からないが、とにかく古代ローマから日本にタイムスリップしたルシウス。漫画家志望の真実の恋心に気づいてか気づかないでか、新しい風呂とローマの未来に思い悩む。現代人の真実は、歴史の知識を活かして、ルシウスの力になろうとするが…。出演は、阿部寛、上戸彩、北村一輝、市村正親、宍戸開、笹野高史。日本を代表する顔の濃い役者を集めた。

ローマの浴場設計技師である主人公ルシウスが、現代にタイムスリップしてしまったことから始まる歴史を動かす物語。
古代ローマと現代の日本。壮大な話ではあるのだけど、この映画…一体何をしたいのか、何が言いたいのかが分からない作品でした。そしてこの映画を観終わって感じたこと。それは…

何もエピソードも起きてない…


そうなんです。何も起きてないのです。

・主人公のルシウスが現代にやってきて現代の風呂技術に感動する
・その技術をローマに持って帰ってローマ人が感動する。
・ある手違いで歴史が変わりそうになる
・ルシウスのアイデアで歴史が変わりそうになるのを未然に防ぐ


この映画をまとめるとしたら、この4行だけで全て説明出来てしまうのです。そもそもルシウスが現代にタイムスリップできた理由の説明が無い。涙流しただけでタイムスリップ?てか次から次へとタイムスリップし過ぎだろ!どんだけ甘いんだよ(笑)
この映画の見どころは阿部寛のコミカルな演技なのかもしれない。阿部寛のカラダを張った…てか全裸で表現するシュールすぎる笑いに上映中は周りから笑いも起きましたが、自分としては笑えるってほどじゃありませんでした。前半はそんなシーンが多かったのですが、後半になってからは真面目ムードに突入。真面目と言っても何も起きてないので退屈に感じました。阿部寛の見事な肉体美と、上戸彩の可愛さしか印象に残りません。

ネタとしては面白いのだから、作りようによっては面白く出来たはず。勿体ない!!


この作品の評価・・・・62点
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僕等がいた 後篇

2012年05月01日 12時55分38秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:日本
2012年4月21日公開
監督:三木孝浩
出演:生田斗真,吉高由里子,高岡蒼佑,本仮屋ユイカ,比嘉愛未,麻生祐未
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あの日から6年後の東京。大学を卒業し出版社に勤め、忙しい日々を送る七美。そんな彼女のそばには矢野ではなく、七美を見守り続けてきた竹内の姿があった。ある日のこと、七美は出版社の同僚で、矢野の転校先の同級生だった千見寺から矢野を目撃したと聞かされる。空白の6年の間に矢野に何が起こったのか。なぜ七美の前から姿を消したのか。矢野への想いと竹内の愛情のあいだで七美は揺れていた。そして、迷いながらも七美はある決心をするのだった……。
小畑友紀のベストセラー・コミックス『僕等がいた』を前・後篇に分けて映画化。前篇に続き、生田斗真が矢野元晴を、吉高由里子が高橋七美を演じている。後篇で描かれるのは、矢野が東京に引っ越してからの悲劇的な出来事の数々と、高校・大学を卒業し、東京で就職した七美と、七美を高校時代から見守ってきた竹内匡史の物語だ。前半のキラキラした雰囲気から打って変わって、矢野には悲惨な運命が次々と襲いかかる。

前篇に続き、後編も劇場で鑑賞。前篇と後編、どっちが良かったかと言われると…どっちもどっち(笑)前篇は高校生役のキャストに違和感を感じましたが、後編で社会人になると違和感は無くなりました。

今回は矢野に次々と不幸が襲いかかるわけなんですが、不幸なシーンが続きすぎてて観ているこっちは退屈に思ってしまいました。矢野が高橋のことを本当に今でも想っているのか疑問に感じたと思ったら、ラストは唐突で早送りのような展開。これじゃあ矢野に感情移入できるわけがない!ラストに至るまでの経緯をもっと丁寧に描いてくれてれば感動出来たかと思います。矢野も高橋も、もっと内面的な部分を描いて欲しかったです。矢野も矢野ですが、高橋だって竹内くんっていう素敵な人がいるのに、いつ会えるのかも分からない矢野のことをずっと引きづってる気持ちが理解できませんでした。矢野と山本が同棲し、七美と竹内が同棲していたにもかかわらず、ラストで矢野と高橋が結ばれたことが凄い!これがご都合主義の映画なのか…(笑)てか竹内君と千現寺っていつから付き合ったの??(笑)

隣の女子高生は泣いてましたが、私は一滴も泣けませんでした。一緒に観に行った相方さんいわく「16冊の原作をたった4時間の映画でまとめるなんて無理がある」そうです。

この作品の評価・・・・63点
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