股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

天国からのエール

2012年05月23日 13時04分19秒 | 映画評論タ行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年10月1日公開
監督:熊澤誓人
出演:阿部寛,ミムラ,桜庭ななみ,矢野聖人
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沖縄の田舎町・本部町で小さな弁当屋「あじさい弁当」を営む大城陽は、弁当を買いに来る高校生たちが放課後にバンドの練習をする場所がないことを知り、弁当屋のガレージをスタジオにすることに。陽には、音楽が好きな彼らを支えてやりたいと思うある理由があった。借金までして手作りしたスタジオを無料で解放し、ことあるごとに本気で自分たちを叱ってくれる陽を、高校生たちはいつしか“ニイニイ”と呼んで慕うようになる。彼らは音楽以上に生きていくうえで大切なことを陽から学びながら、フェスティバルに向けて練習に熱中する。だが、そんなある日、陽が病に倒れてしまう…。
te-da、CRIMSONなど数々のアーティストを輩出している沖縄県・本部町の音楽スタジオ「あじさい音楽村」の誕生秘話を描いた感動の実話。若者たちに夢をと願う陽が音楽スタジオを自力で設立し、バンド少年少女たちと本気で向き合う姿を描く。親でも教師でもないのに自分たちに関わってくる陽に戸惑う高校生たちだったが、スタジオが出来上がるにつれ、陽の真の愛情に心を許すように。しかし、陽はガンに侵されていた。主人公の思いを最大に伝えるのが音楽。ボーカリストでもある森崎ウィンの力強い歌声には心を揺さぶられる。

2005年に病で倒れるまで、バンド活動をする高校生にスタジオを無料で提供、応援し続けた仲宗根陽氏の実話。観る前から予想出来る展開でしたが、それでも良い話だなぁと思いました。ベタなストーリーでもうちょっと捻りが欲しかったなとは思いますが…。舞台が沖縄だからこそ良かったかも。

ニイニイのような真っ直ぐな大人が傍にいてくれるなら、きっと子供たちも素直な人間になるだろう。時には厳しく、時には温かく見守る大切さ。仲宗根氏の一つ一つの言葉がグサっと心にきました。子供たちに向けた10個のルールは、決してスタジオの中だけじゃなくて人生で大切な10個のルールだと思います。「人の痛みがわかる人間になること」って大事ですね。今の日本人はこれが足りないのかもしれません。
バンド演奏はもちょっとリアルに作ってほしかったです。バンドの成長過程が見えづらいし、ボーカルの声はどう考えてもプロデビュー出来るほどのレベルじゃないし。わざとらしい場面もありますが阿部寛の体を張った演技でだいぶ救われています。役のために一日で7キロ痩せたという阿部寛の演技はプロ根性を感じます!!
若い人に観て欲しい思う作品でした。

この作品の評価・・・・71点
コメント
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