製作年 : 2004年
製作国 : カナダ=イギリス=イタリア=南アフリカ
2006年1月14日公開
監督 : テリー・ジョージ
出演 : ドン・チードル,ソフィー・オコネドー,ホアキン・フェニックス
official site
フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていた1994年、ルワンダの首都キガリ。外資系高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポールは、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。フツ族のポールは、ツチ族の妻・タティアナと息子たち、そして隣人たちを守るため、ホテルに匿うのだが……。
2005年度アカデミー賞で、主演男優賞など3部門にノミネートされた話題作。“アフリカのオスカー・シンドラー”とも言うべき人物を、ドン・チードルが忘れられない名演技で見せてくれる。94年に中央アフリカのルワンダでの民族間抗争が大虐殺に発展し、3ヵ月あまりの間に100万人もの人々が殺された事実にもとづいた話だが、こうした内戦、虐殺の現実はルワンダだけではない、多くのアフリカの貧しい国に起こっている、または起こりえるということに、観た人は改めて気付くことだろう。そして“無関心”が大きな罪であることを。
あの井筒監督が☆3つをつけた作品!自分も久しぶりに泣いてしまった作品でした。3ヶ月で100万人もの人々が殺されたと言われてもあまりピンときません。しかしこんな事件がつい最近起きていた事にすごく衝撃を受けました。種族が違うだけで隣人同士が殺しあう国。赤ん坊の横で銃をかまえる兵士。年齢、性別に関係なく人種が違うというだけで殺す民兵。そして何より、そんな映像をテレビ画面で観て“あっー怖い、あっーかわいそう、あっー残酷”と簡単な言葉で片付けて、おいしい飯を食べ続ける自分たちに凄く腹が立ちました…。最近の戦争作品はどれも“戦争反対!”というテーマをすぐに掲げようとする。しかしこの作品は実際に起きた事件を在りのままに描いているんです。そのせいか作品自体に盛り上がり等は少ないものの、自然と引き込まれていってしまいました自分はこの作品で幾つかの場面で泣いてしまいましたぁ。特に、女性が助けを求める子供達が目の前で射殺されたという話をするシーンは、射殺シーンなどは無いのに凄く胸が苦しくなりました。そして、とにかく主役のドン・チードルの演技が素晴らしい家族や仲間を懸命に守ろうとする勇敢な主人公を自然と演じきってます!残虐なシーンは多いものの、ラストは家族愛を感じさせるシーンがあって、それを見てまたもや涙を流してしまいましたお涙頂戴というのではなく、今まで忘れていた感情がこみ上げてきた感じです。
この映画を観て思った事は“自分たちの無力さ”“日本に生まれたという幸せ”“自分たちも平和のためにきっと何か出来ることがある”という事です。テレビを見て感想を言ってるだけじゃ平和になんてなれません。戦争をしてるのも人間、戦争で殺されていくのも人間、それを他人事のように見て見ぬふりをしてるのも人間。同じ人間が互いに傷つけあっていく世界を変えるには、人が人を心から愛し合えばかならず平和に変わると自分は思います。
この作品の評価・・・・89点
製作国 : カナダ=イギリス=イタリア=南アフリカ
2006年1月14日公開
監督 : テリー・ジョージ
出演 : ドン・チードル,ソフィー・オコネドー,ホアキン・フェニックス
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フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていた1994年、ルワンダの首都キガリ。外資系高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポールは、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。フツ族のポールは、ツチ族の妻・タティアナと息子たち、そして隣人たちを守るため、ホテルに匿うのだが……。
2005年度アカデミー賞で、主演男優賞など3部門にノミネートされた話題作。“アフリカのオスカー・シンドラー”とも言うべき人物を、ドン・チードルが忘れられない名演技で見せてくれる。94年に中央アフリカのルワンダでの民族間抗争が大虐殺に発展し、3ヵ月あまりの間に100万人もの人々が殺された事実にもとづいた話だが、こうした内戦、虐殺の現実はルワンダだけではない、多くのアフリカの貧しい国に起こっている、または起こりえるということに、観た人は改めて気付くことだろう。そして“無関心”が大きな罪であることを。
あの井筒監督が☆3つをつけた作品!自分も久しぶりに泣いてしまった作品でした。3ヶ月で100万人もの人々が殺されたと言われてもあまりピンときません。しかしこんな事件がつい最近起きていた事にすごく衝撃を受けました。種族が違うだけで隣人同士が殺しあう国。赤ん坊の横で銃をかまえる兵士。年齢、性別に関係なく人種が違うというだけで殺す民兵。そして何より、そんな映像をテレビ画面で観て“あっー怖い、あっーかわいそう、あっー残酷”と簡単な言葉で片付けて、おいしい飯を食べ続ける自分たちに凄く腹が立ちました…。最近の戦争作品はどれも“戦争反対!”というテーマをすぐに掲げようとする。しかしこの作品は実際に起きた事件を在りのままに描いているんです。そのせいか作品自体に盛り上がり等は少ないものの、自然と引き込まれていってしまいました自分はこの作品で幾つかの場面で泣いてしまいましたぁ。特に、女性が助けを求める子供達が目の前で射殺されたという話をするシーンは、射殺シーンなどは無いのに凄く胸が苦しくなりました。そして、とにかく主役のドン・チードルの演技が素晴らしい家族や仲間を懸命に守ろうとする勇敢な主人公を自然と演じきってます!残虐なシーンは多いものの、ラストは家族愛を感じさせるシーンがあって、それを見てまたもや涙を流してしまいましたお涙頂戴というのではなく、今まで忘れていた感情がこみ上げてきた感じです。
この映画を観て思った事は“自分たちの無力さ”“日本に生まれたという幸せ”“自分たちも平和のためにきっと何か出来ることがある”という事です。テレビを見て感想を言ってるだけじゃ平和になんてなれません。戦争をしてるのも人間、戦争で殺されていくのも人間、それを他人事のように見て見ぬふりをしてるのも人間。同じ人間が互いに傷つけあっていく世界を変えるには、人が人を心から愛し合えばかならず平和に変わると自分は思います。
この作品の評価・・・・89点