股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

永遠に僕のもの

2020年02月29日 14時10分10秒 | 映画評論ア行

製作年:2018年
製作国:アルゼンチン/スペイン
日本公開:2019年8月16日
監督:ルイス・オルテガ
出演:ロレンソ・フェロ,チノ・ダリン,ダニエル・ファネゴ
映画『永遠に僕のもの』公式サイト

1971年のアルゼンチン・ブエノスアイレス。美しい少年カルリートス(ロレンソ・フェロ)は幼いころから他人のものを手に入れたがる性分で、思春期を迎え窃盗が自分の天職だと悟る。新しい学校で出会ったラモン(チノ・ダリン)と意気投合したカルリートスは、二人でさまざまな犯罪に手を染め、やがて殺人を犯す。
自分が望むものを手に入れるために犯罪を重ねる少年を描いたクライムドラマ。美しい容姿から「ブラック・エンジェル」「死の天使」といわれた、アルゼンチンの犯罪史に残る連続殺人犯がモデルの主人公をロレンソ・フェロが演じ、『オール・アバウト・マイ・マザー』などのセシリア・ロスらが共演。『トーク・トゥ・ハー』などの監督であるペドロ・アルモドバルがプロデュースを務めた。

自分の物にするためには手段を択ばず犯罪を重ねる少年を描いた物語。1971年のアルゼンチンで12人以上を殺害した実在する連続殺人犯カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチ。シリアルキラーでありながら、捕まらずに12人も殺害したなんて恐ろしい…。
カルリートスとラモンは意気投合して、様々な事件を起こしながら金品を盗んでいきます。時には殺人をしても何も思わずに犯罪を繰り返していきます。カルリートスはラモンを愛していたのか?逆にラモンはカルリートスを愛していたのか?なんとも言えないような絶妙な関係に見えました。満たされない気持ちに耐え切れなくなりラモンと一緒に自分も死のうと思ったのだろうか?猟奇的な面もありながら、喜んだり泣いたり甘えたりする若者らしい面も持っている。カルリートスの複雑な内面が見えそうで最後まで見えませんでした。生まれ育った環境が人間を変えていくのかと思っていたが、カルリートスの家庭は一般的な普通の家庭。どちらかと言えばラモンの家庭の方が両親がぶっ飛んでいる。人間はいつどこで何に影響されるのか分からない。それが面白くもあり恐ろしくも感じました。女性のような美しいブロンド髪で白い肌のカルリートスに多くの人が騙されたことは間違いない。人は見た目で判断したら痛い目に合うと気付かされた作品でした。ラストシーンで踊り狂うカルリートス。彼は一体何者だったのだろうか…

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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