股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

毒親<ドクチン>

2024年10月06日 13時07分33秒 | 映画評論タ行

製作年:2022年
製作国:韓国
日本公開:2024年4月6日
監督:キム・スイン
出演:チャン・ソヒ,カン・アンナ,チェ・ソユン,ユン・ジュンウォン

成績優秀な女子高生・ユリ(カン・アンナ)と、彼女を溺愛する母親・ヘヨン(チャン・ソヒ)。二人は周囲から理想の母娘と見られていたが、ユリは母の過剰な教育熱と執着に長年苦しんでいた。ある模擬試験の当日、登校しないまま姿を消したユリの遺体が見つかる。捜査に当たる警察は自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしないばかりか、担当教員・ギボムがユリを呼び出していたことを知るや、ギボムを告訴する。捜査が進むにつれ、ヘヨンのゆがんだ母性愛が浮き彫りになる。
わが子に過剰なほどの愛情を注ぐ母親と、母親の過干渉に苦しむ娘の関係を描くミステリー。優等生の女子高生が遺体となって発見された事件を巡り、衝撃的な事実が明らかになる。メガホンを取ったのは『覗き屋』の脚本などに携わってきたキム・スイン。ゆがんだ母性愛で娘を支配する母親を『秘密のオブジェクト』などのチャン・ソヒ、娘をカン・アンナが演じるほか、チェ・ソユン、ユン・ジュンウォン、オ・テギョン、チョ・ヒョンギュンらが共演する。

母親と、母親からの過干渉に苦しむ娘の関係を描いたミステリー。まさに“毒親”を描いた本作。娘が何故自殺したのか?他殺なのか?真相が徐々に明らかになっていく展開と、母親と娘の関係性が明らかになっていく過程が見応えありました。学歴社会の韓国だからこその風潮もあると思う。
「与えた愛を相手も愛として受けとめる、そう信じる傲慢さ」

「愛を受けた人間は必ず幸せだと信じる偏見」

親子関係に限らず、社会で生きていると、こういう事って誰にでも起きる事な気がする。“あなたのためにやってあげてる”ことが相手にとっては迷惑なこともある。愛と憎しみは紙一重か。劇中での台詞がグサグサと刺さりました。ヘヨンも毒親、担任教師の親も毒親。子は親を選べないのだから、ユリの決断は悲しく切なかったです。ユリは本当はとても良い子。ラストシーンの言葉が印象的でした。お母さんのお母さんになりたいと言える子は本当に優しい子だ。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする