股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

Saltburn

2024年01月29日 19時55分57秒 | 映画評論サ行

製作年:2023年
製作国:イギリス / アメリカ
日本公開:2023年12月22日
監督:エメラルド・フェネル
出演:バリー・コーガン,ジェイコブ・エローディ,ロザムンド・パイク

オックスフォード大学に入学したオリヴァー・クイック(バリー・コーガン)は、学内で自分の居場所を見つけられず気の晴れない日々を過ごしていた。ある日、貴族階級の学生フィリックス・キャットン(ジェイコブ・エローディ)と出会い、彼が暮らす世界に引き寄せられていく。やがてオリヴァーはフィリックス一家が所有する広大な土地ソルトバーンに招かれ、そこで忘れられないひと夏を過ごすことになる。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』でアカデミー賞脚本賞を受賞したエメラルド・フェネルによるスリラー。名門大学での生活になじめない青年が、貴族階級の青年一家が所有する土地ソルトバーンに招かれる。フェネル監督が製作・脚本も担い、製作陣には『バービー』などの俳優マーゴット・ロビーらが参加。『イニシェリン島の精霊』などのバリー・コーガン、『キスから始まるものがたり』シリーズなどのジェイコブ・エローディ、『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイクらが出演する。

陰キャな大学生の青年が、貴族階級の同級生の豪邸に招かれたことで起きる出来事を描いた本作。「シャイニング」のような雰囲気も感じるし、ポン・ジュノ監督の「パラサイト」を思い出させる展開。ジワジワくる怖さと気持ち悪さ。ソルトバーンにある豪邸で暮らすフェリックス一家が徐々に崩壊していく展開は面白くもあり怖くもありました。オリヴァーが何を考えているのか全然見えてこないが、最後の最後で「そういうことか!!」と唸らせてくる演出の上手さ。人間の欲望って恐ろしい…。浴槽を舐めたり、墓の前で裸であんなことまで…愛と憎しみの境界とは。憎しみしかないようにも見えるが、愛があったかのようにも見える。恋愛感情が無い愛とは!?バリー・コーガンのおどおどした弱そうに見せる演技と、裸で振り切った演技は見事でした!
『プロミシング・ヤング・ウーマン』に続く監督2作目のエメラルド・フェネル監督。人間の欲望を見せるのが上手い!次回作も期待しています。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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