製作年:2023年
製作国:スペイン
日本公開:2024年1月4日
監督:J・A・バヨナ
出演:エンソ・ボグリンシック,アグスティン・パルデッラ,マティアス・レカルト
1972年。チリに向かうラグビー選手団45名が搭乗したウルグアイ空軍の571便が、アンデス山脈の氷河に墜落する。多くが命を落とす中で九死に一生を得た29名は、雪に覆われたアンデス山脈の過酷な環境で生き残ろうと団結する。救助を待つものの食料がなく、状況が厳しさを増す中、彼らは生き延びるためにあることを決意する。
1972年に起きたウルグアイ空軍機の墜落事故を映画化したドラマ。アンデス山脈の氷河に墜落した空軍機の生存者29名が、過酷な環境で生き延びるためにある手段を取る。メガホンを取るのは『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などのJ・A・バヨナ。『ブラッド・インフェルノ』などのアグスティン・パルデッラ、『犯罪者たち』などのエステバン・ビリャルディのほか、エンソ・ボグリンシック、マティアス・レカルト、ディエゴ・ベヘッシらが出演する。
1972年に起きたウルグアイ空軍機の墜落事故を映画化した本作。本作を観るまで、事故のことは
知りませんでした。極寒の雪山の想像を絶する状態の中でなんと72日間も生き延びたことに驚きました。これは悲劇なのか、奇跡なのか…。観た人によって捉え方が変わってきそう。冒頭の墜落シーンの恐ろしいこと。「ファイナル・デスティネーション」を思い出させる怖さを感じました。墜落シーンも雪山のシーンも、映像の迫力が圧巻!
墜落しただけでも絶望なのに、そこから次々と降りかかる絶望。生き残るためには仲間の人肉を食べなければいけない。「死んだら自分を食べてくれ…」なんて言いたくもないし聞きたくもない。こんな環境で自分なら正しい判断や決断ができるだろうか。ほとんど機内か機外しか映していないのに2時間半、全く飽きることなく緊張感と絶望感が続く展開は見事でした。そして自然の恐ろしさを改めて感じさせられました。諦めずに仲間たちと支え合う姿に最後はウルっときてしまった。生と死を分ける境界とは何か。「英雄」の定義とは何か。“絆”という一文字では語れないほどの重厚な作品でした。
この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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