製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年12月8日
監督:成田洋一
出演:福原遥,水上恒司,伊藤健太郎,嶋崎斗亜,出口夏希,中嶋朋子,松坂慶子
女子高生の百合(福原遥)は、学校や親に対して不満を募らせるなど、全てにいら立ちを募らせる日々を送っていた。ある日、百合は母親とけんかをして家を飛び出し、ふと目を覚ますと1945年の戦時下の日本にタイムスリップしていた。混乱する百合だったが、偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、彼の真面目で優しい人柄に惹かれていく。しかし、彰は特攻隊員として戦場に飛び立つ運命にあった。
汐見夏衛の小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を実写化したファンタジーロマンス。現代から1945年にタイムスリップした女子高生が、特攻隊員の青年と恋に落ちる。メガホンを取るのは『光を追いかけて』などの成田洋一。NHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」などの福原遥、『OUT』などの水上恒司らが出演する。
戦時中にタイムスリップした女子高生と、特攻隊員の青年の恋を描いた本作。予想通りの内容でしたが、予想以上に良く出来た脚本で、涙腺がウルっときてしまうシーンも幾つかありました。若者の恋愛を描きつつ、戦争、特攻隊、命の大切さについても描かれており、学校向けの教材としても十分に使えそうな内容でした。限られた時間の中で大切な人と過ごす時間。毎日何も考えずに生活して平和ボケしている自分が少し恥ずかしくなった。国のため、愛する人のためとは言え、愛する人に見送られながら戦地に向かうのはどんな気持ちだったのだろうか…。もう二度と会えないと思いながら戦地へ向かう愛する人を見送るのはどんな気持ちだったのだろうか…。劇中の台詞から、平和であることを当たり前だと思わないようにしなきゃと改めて気付かされました。冒頭で、自分の将来や家族に不満を感じていたヒロインが、最後に“今を生きる意味”を知る流れがとても良かったです。
タイムスリップのことや、百合がピンチの時は何故かいつも彰が傍にいたりなど、ツッコミ部分もあると言えばありますが、そんな事は気にならない程、よく出来た作品。
この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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