股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

1917 命をかけた伝令

2020年02月21日 03時03分40秒 | 映画評論ア行

製作年:2019年
製作国:イギリス/アメリカ
日本公開:2020年2月14日
監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ,ディーン=チャールズ・チャップマン,マーク・ストロング
映画『1917 命をかけた伝令』公式サイト

第1次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙(たいじ)する中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の部隊に作戦の中止を知らせる命令が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた。
第1次世界大戦を舞台にした戦争ドラマ。戦地に赴いたイギリス兵士二人が重要な任務を命じられ、たった二人で最前線に赴く物語を全編を通してワンカットに見える映像で映し出す。メガホンを取るのは『アメリカン・ビューティー』などのサム・メンデス。『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイ、『リピーテッド』などのディーン=チャールズ・チャップマン、『ドクター・ストレンジ』などのベネディクト・カンバーバッチらが出演する。全編が一人の兵士の1日としてつながって見えることで、臨場感と緊張感が最後まで途切れない。

第一次世界大戦を舞台に、最前線にいる1600人もの兵士に作戦の中止を知らせる任務を命じられた兵士2人の物語。第92回アカデミー賞では撮影賞・視覚効果賞・音響賞を受賞。最前線にいる仲間を救うために命懸けの任務に挑むスコフィールドとブレイク。一見すると頼りなさそうな2人が極限状態の中で互いに助け合い、立派な兵士に成長していく姿がとても印象的でした。戦争の悲惨さ、友情、家族への想い、敵国を倒そうとする執念。戦争映画のツボは押さえてあります。ストーリーはシンプルで、どちらかと言えばこの映画は映像や音響を楽しむ映画かもしれません。イギリス軍の塹壕、鉄条網が張り巡らされた地帯、ドイツ軍の塹壕、廃墟となった町がリアルでさらに臨場感が増しています。いつどこから敵が攻めてくるのか分からない。兵士目線で長回しで撮る技術は観客もその場にいるような感覚にさせられます。この映画の最大の売りであるワンカット編集ですが、実際はワンカット風です(笑)劇中では3か所ぐらい画面が切れている部分があります。流れ的には仕方ないですが、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のようなワンカットを期待して観た自分としては、少々肩透かしを食らいました。それから後半の戦闘シーンでCG感が見えたのがちょっと残念。映像の迫力はなかなかでしたが、物語としては単調かな。主人公がどういう人間なのか、人物背景を描いてくれればもっと感情移入できたかなと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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