股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

共謀家族

2021年12月13日 18時06分28秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:中国
日本公開:2021年7月16日
監督:サム・クァー
出演:シャオ・ヤン,タン・ジュオ,オードリー・ホイ
映画『共謀家族』公式HP

幼少時に中国からタイに移り、妻アユー(タン・ジュオ)、高校生の娘ピンピン(オードリー・ホイ)、幼い娘アンアンに囲まれた日々を送っているリー(シャオ・ヤン)。ある日、ピンピンがキャンプ先で不良高校生のスーチャットに睡眠薬を飲まされて暴行され、その様子をスマートフォンで撮られる。後日、自宅にやってきてネットに動画を上げると脅すスーチャットともみ合いになったピンピンは、誤って彼を殺してしまう。映画マニアのリーは、犯罪映画を見て得た知識を駆使して隠ぺいを図る。
『ウーマン・イン・レッド ~スキャンダルな夫~』などのシャオ・ヤンらが出演したサスペンスドラマ。誤って殺人を犯した娘を守るため、映画マニアの父親が映画で得たトリックを使ってアリバイ作りに奔走する。メガホンを取るのはサム・クァー。『ブレイブ 大都市焼失』などのタン・ジュオ、『神の子どもたちはみな踊る』などのジョアン・チェン、『追龍』などのフィリップ・クンのほか、オードリー・ホイ、チョン・プイらが出演する。

2013年のインドでヒットしたマラヤーム語映画『Drishyam』をリメイクした作品。殺人を犯した娘を守るためにアリバイ作りに奔走する父親の姿を描いたサスペンス映画。とにかく一番感じたことは“警察怖すぎる!”ということ。リー家族のアリバイを崩すために、ありとあらゆる手段で追い詰めていく警察組織は、怖いし凄いし嫌らしい。脚本と、登場人物の見せ方が上手い。サスペンス映画ではあるけれど、親子の関係を描いた家族モノでもあります。育て方は十人十色ではあるけれど、子は親を選べない。スーチャットの性格の悪さの原因は毒親のせいでもある。そして娘のピンピンと距離を感じていたリーが、娘のために最後に下した決断はなんとも言えない切なさを感じました。娘も息子も守れなかった親たちの物語でした。最後は…脱獄するのか!?
しかしアリバイ工作がちょっと引っかかりましたね。いくら時間をずらして関係者たちに印象付けをしたとしても、そう簡単に皆が皆、思惑通りに証言してくれるとは思えない。一人でも違う証言をすればすぐバレてしまいそうだし…。そこら辺の脚本の甘さを感じさせつつも、1つ1つの展開をドキドキハラハラさせる演出にしてくれていて、最後まで楽しめました。
警察や政治への不満を国民が団結して訴えていくシーンが印象的でした。日本も間違っている事は間違っていると堂々と言えるような国になってほしい。
ところで死体はどこになるのだろう…と思って、ネタバレサイトを読んだら…そこか!!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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