股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

渇水

2023年09月18日 14時31分16秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年6月2日
監督:高橋正弥
出演:生田斗真,門脇麦,磯村勇斗,山崎七海,柚穂,宮藤官九郎,尾野真千子

映画『渇水』公式サイト - KADOKAWA

映画『渇水』6/2(金)ロードショー。渇いた世界に、希望の雨は降るのか−。主演:生田斗真×企画プロデュース:白石和彌(『凶悪』『孤狼の血』『ひとよ』)×監督:髙橋正弥...

 


日照りが続く、ある年の夏。岩切俊作(生田斗真)は、市の水道局員として水道料金を滞納する家庭を訪ね、水道を止めて回る業務に当たっていた。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は訪問したある家で幼い姉妹(山崎七海、柚穂)と出会う。父親が蒸発し、母親(門脇麦)が家に帰らなくなり、二人きりで家に取り残された姉妹を前に水を止めていいのか葛藤する岩切は、悩みながらも規則に従って停水を執行する。
河林満の小説「渇水」を実写化したドラマ。水道料金を滞納する家庭を回って水道を止める業務に当たる水道局員の男性が、ある幼い姉妹との出会いをきっかけに良心と職務の間で葛藤する。監督はドラマ「マグマイザー」などの高橋正弥。『土竜の唄』シリーズなどの生田斗真、『あのこは貴族』などの門脇麦、『ビリーバーズ』などの磯村勇斗のほか、宮藤官九郎、大鶴義丹、尾野真千子らが出演する。

水道料金を滞納している家庭を回り、水道を止める業務をする水道局員と、ある姉妹の物語。苦しんでいる人の目の前で水を止める仕事。精神的にやられてしまう気持ちは分かる。子供たちは何も悪くない。水道局の人間も何も悪くない。育児放棄をする母親のせいで、精神的に追い詰められていく姉妹の姿と、規則に従って仕事を全うするが次第に人間として何をするべきなのかを考え行動に移す岩切の姿がとても印象的でした。大人を信じられなかった姉妹が、岩切のことだけは信じられると思えたことが良かった。
あれだけの大雨が降るなら天気予報見ていれば予測できただろうとツッコミたくなったは僕だけ?雨が降ることを知っていれば岩切だってあんなことにはならなかったのに…。前向きな終わり方でしたが何かモヤっとが残りました。岩切の背景と、母親の話も深く掘り下げてくれたら物語に深みが増したかもしれません。
何も考えずに流れに身を任せて流れ続けることは楽なことだ。しかし流れを変える勇気を持つことは大切なこと。生まれる場所は選べないけど、生き方は自分で選べる。乾いた世界から抜け出す勇気をもらいました。猛暑で全国各地で水不足というニュースを毎年のように見る。水を大切にしましょう。
姉妹役を演じた山崎七海ちゃんと柚穂ちゃんの演技力が素晴らしかった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 | トップ | 水は海に向かって流れる »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画評論カ行」カテゴリの最新記事