股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

マリッジ・ストーリー

2020年03月13日 11時06分11秒 | 映画評論マ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年11月29日
監督:ノア・バームバック
出演:スカーレット・ヨハンソン,アダム・ドライヴァー,ローラ・ダーン

女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)と監督兼脚本家のチャーリー(アダム・ドライヴァー)は、かわいい息子がいる仲のいい家庭を築いていたが、夫婦の関係は少しずつ悪化していき、離婚を決める。円満な協議離婚を望んでいたが、ため込んできた相手への怒りを爆発させ、負けず嫌いの二人は離婚弁護士を雇って争う。
『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などのノア・バームバック監督が、離婚に向かう夫婦の心情を描いた人間ドラマ。すれ違っていく結婚生活の葛藤を、夫と妻それぞれの視点で紡ぎ、ベネチア国際映画祭、トロント国際映画祭などで上映された。『スター・ウォーズ』シリーズなどのアダム・ドライヴァーと『アベンジャーズ』シリーズなどのスカーレット・ヨハンソンが夫婦を演じ、『わたしに会うまでの1600キロ』などのローラ・ダーンらが共演。

離婚に向かう夫婦の葛藤を描いた本作。派手な展開は無いが、夫婦の日常を丁寧に切り取っていて、夫婦とは何か?人生とは何か?幸せとは何か?を考えさせられるような素敵な映画でした。好きで結婚したはずなのに、小さなキッカケですれ違うことが多くなってしまう。財産が欲しいわけでもない。子供の奪い合いをしたいわけでもない。相手に死んでほしいなんて思ってるわけじゃない。お互い分かっているはずなのに、どうしても許せない壁があって、それを乗り越えることが出来ないもどかしさが伝わってきました。穏便に離婚しようとしたのに弁護士を立ててからは互いの本音が次々と出てきてしまって、修復できないところまできてしまう。しかしチャーリーの靴ひもを結んであげたり、髪を切ってあげたりと、長年連れ添った夫婦だからこそ愛おしく許せてしまう部分もあるのも事実。好きと嫌いは紙一重。離婚したって息子の母親であり父親であることに変わりはない。しかし一人息子のヘンリーが振り回されているように見えてしまって、少し可哀相に思いました。ヘンリーの気持ちが描かれていませんが精神的に一番辛いのはヘンリーじゃないかと。ハッピーエンドではないけど、互いがそれぞれの道を進むような終わり方は良かったと思います。失ってから初めて気づく大切なこともあるけど、別れても尊重するところは尊重する、この夫婦の姿は良かったです。
離婚どころか結婚もしていない僕としては、お互いに気持ちが残っているのに別れてしまうことが不思議に感じてしまいました。話し合いで解決できないのだろうか…夫婦って本人同士にしか分からない何かがあるのだろう。結局は血の繋がっていない他人だから妥協するところはしないと続かないのかな…。アメリカでの離婚裁判って大変そう(笑)
アダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソンと迫真の演技は素晴らしかった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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