股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

青くて痛くて脆い

2021年02月10日 09時54分55秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年8月28日
監督:狩山俊輔
出演:吉沢亮,杉咲花,岡山天音,松本穂香,清水尋也,森七菜,茅島みずき
映画『青くて痛くて脆い』公式サイト

大学生の田端楓(吉沢亮)は人との付き合いが下手で、秋好寿乃(杉咲花)は無遠慮な発言で周りから浮いていた。お互いひとりぼっちの二人は世界を救うというとんでもない目標を合言葉に秘密結社サークル“モアイ”を結成するが、寿乃が“この世界”からこつ然と姿を消す。そしてモアイは、彼女がいなくなってからただの就活サークルに変貌する。
「君の膵臓をたべたい」がアニメや実写映画になったベストセラー作家、住野よるの小説を映画化した青春サスペンス。大事な相棒と居場所を取り上げられた青年が、負のパワー全開で復讐(ふくしゅう)に燃える様子を活写する。主演を務めるのは『キングダム』などの吉沢亮と、『湯を沸かすほどの熱い愛』などの杉咲花。吉沢はこれまで演じたことのない役柄に挑み、杉咲は原作のファンだと語っている。

大事な居場所を奪われた青年が、復讐に燃える物語。ひとりぼっと同士の楓と秋好がサークル"モアイ”を立ち上げたことから、物語は始まります。前半はある程度予想通りの展開でしたが、後半になると先が読めない展開が続きました。若者に限らず、ちょっとした言い間違いや勘違いで相手を傷付けてしまったり自分が傷付いたりすることがある。それが時には憎しみや怒りに変わってしまうことも。その脆さや痛々しさが人間って繊細で弱い生き物だなと改めて考えさせられました。それと同時に、自分の接し方が相手を不快にさせていないかと考えてしまったり。楓の気持ちもよく分かるし、秋好も気持ちも分かる。自分のイメージ通りにならないと、その先を見るのが怖くて傷つきたくないから怖気づいてしまったり、逃げ出したり、相手にキツい言い方をしてしまったり。自分ばかり守ろうとしていたら何も変わらない。楓が自分の想いや考えを不器用ながらも伝えようとした終わり方は、希望が見えて良かったと思います。10代の時に観ていたらもっと心に響いてたのかなぁ。まぁ男女で考え方って違うものだし、楓も秋好も反省すべきところはある。
吉沢亮くらい顔が整っていると、真顔になった顔が怖かった(笑)人間の不器用さを感じられる映画でした。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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